青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

土市雪映

2019年01月12日 17時00分00秒 | 飯山線

(雪の森を抜けて@十日町~土市間)

こってりと前面に雪を付けて、164Dが土市の駅に続く森を抜けて来ました。雪の中での撮影は、不慣れなせいもあるけどピントが合っているんだか合っていないんだか分からない写真になってしまうなあ…(笑)。見た感じどうも降る雪にピントが合っちゃっているような気もしますが雰囲気重視でご容赦いただきたく。平野部でも雪深い妻有地域(十日町盆地)ですが、妻有の「つまり」とは、越後平野から信濃川を遡って来た平野部の行き止まりであることの「詰まり」から来ているものだそうだ。


屋敷森を抜け、土市の駅に滑り込む164D。どうも追い掛けとなると「とりあえず撮る」事が主眼になってしまってアングルが平凡になってしまう。これ、いっつも凄く反省点なんだけど、もうちょっと撮影するポイント絞って「選りすぐりの一枚ィィィィ!」みたいな練り込み方をしないとなかなか次のステップに進めないんじゃないのかな、と思わなくもない(笑)。飯山色を見ると、脊髄反射でシッポを振ってワンワンと喜びながらパシャパシャ考えなしに雪の中を追っ掛け回しているだけなんて、まるで犬のようではないか。そう、私は飯山色に飼いならされた犬なのである。


粉雪を巻き上げて走って来た飯山色、下回りから車体にかけてこびり付いた雪が凛々しい。日本有数の豪雪地帯を走る飯山線は、ある意味雪と戦うことを宿命付けられている路線だ。それだけに、冬場の運行は厳しい自然との戦いとなる。だけど、飯山色のちょっと派手目なカラーリングは、極彩色のゲレンデウェアのように、寒く厳しい雪景色に華を添えてくれる。飯山色の冴えたパープルとレインボーのラインは、雪国の重苦しさがふわっと軽くなるような素敵なカラーリングだ。
コメント
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