青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

津南里山萌ゆる春

2019年05月03日 17時00分00秒 | 飯山線

(鎮守様の森を往く@越後田中~津南間)

岨滝トンネルを出て、津南の街に向かう163D。鎮守の森に名残りの桜が咲いています。このクルマは、昨晩森宮で飯山色と一緒に滞泊していた車両です。こちらは始発で森宮から戸狩まで走り、折り返して十日町へ朝の通勤通学客を運びます。飯山線ファン的には「好きな運用」ってのが人ごとにあると思うのですが、私はこの「森宮始発162D→戸狩163D→十日町着」という運用が大好きです。朝の良い光線の中で、自然豊かな信越国境を往復するスジで、ここに飯山色が入れば朝メシいらない・・・んだけど、この運用で飯山色撮れたの1回だけなんだよな。

朝の十日町市街の流れの悪さと個人的なモタモタで1123Dを追っ掛けそびれるという愚を犯してしまったので、飯山色が164Dで戻って来るまではちょっと腰を据えて津南界隈で撮影する事に。飯山線は津南の街の町外れを走るので、飯山色を追っ掛ける時はあまり津南周辺で撮影したことはありませんのでね。しかし改めて見上げると、駅に迫る里山の美しさはどうだろう。ライムグリーンに輝く北信妻有のブナの森が春を笑い、山が萌えている。飯山色に執着するあまり、今まで見落としていたものがあったのかもしれないなあ。そして、飯山色の消えた以降の撮り方を模索する時期に来ているのも、事実かもしれません。

ちなみに、「森宮始発162D→戸狩163D→十日町着」の運用は、昼過ぎから「十日町発185D→川口186D→戸狩140D→長野着」という午後の太陽に向かって北信国境を戻るホロ側順光のゴールデンコースでもあります。たぶん飯山線マニア的にはこの運用が一番人気ありそうですが、あなたの好きな運用は何ですか?
コメント (2)
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