青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

田沢今昔

2019年05月02日 17時00分00秒 | 飯山線
 
(旧中里村の駅@越後田沢駅進入)
 
戸狩から千曲川に沿って段丘沿いの隘路を走って来た列車は、越後鹿渡~越後田沢間で信濃川の鉄橋を渡り、十日町盆地の平野部に入ります。飯山線の列車は、この辺りから足取りも軽快に穀倉地帯を走って行くのでありますが、見た目の問題だけでなく、実際に線形も良くなるのでここからは最高速度も65→85km/hに上昇。物理的に列車の足が速くなるため、当然に追っ掛けがしにくくなります(笑)。雲量の多い空に開いた僅かな隙間からこぼれる朝の光。路傍に咲く水仙を横目に、田沢の駅に1123Dが入線して来ました。
 
 
十日町の高校へ向かうのだろうか、1123Dに部活の朝練姿の生徒らしき1名の乗車アリ。現在は1面1線に整理された越後田沢の駅、平成の大合併にて十日町市と合併するまでは、ここは新潟県中魚沼郡中里村の中心駅でした。交換設備とともに木造の立派な駅舎が立っていたのだそうで、駅前からは清津峡や奇勝・七ツ釜へ向かうバスが出ていました。清津川と信濃川の合流点に開けた田沢の街は、今でも湯沢方面から来るR353とR117が交わる交通の結節点。R353は関越道から妻有方面への一番のアプローチルートでもあり、紅葉時期は清津峡や秋山郷へ向かう観光バスなどの姿も増えます。
 
 
朝6時を過ぎると、十日町の街に向かう人や耕作地へ向かう営農サンバーなどなどでなかなかにR117の流れは悪く、足を速める飯山線と相反するように追っ掛けの歩みは鈍くなります。R117を走る以外に追っ掛けるすべはあまりなく、増える信号、遅い軽トラに巻かれてイライラが募るのは、1123Dとか123Dを追っ掛けた事のある一部の飯山色マニア(笑)にはかなりのあるあるなのではないでしょうか・・・。
 
アプローチは通過30秒前の大黒沢。直前で陰られて撮っただけ。
晴れればバックに苗場に続く秋山郷の山並みがガッツリと見える、お気に入りの場所なんだけどね。
コメント
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