青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

水無月/大平台・新越谷

2019年12月20日 17時00分00秒 | カレンダー

(水無月・最後の紫陽花@箱根登山鉄道 上大平台(信)~大平台)

6月。いわゆる「ツリカケ」を架装して最後まで残っていた、箱根登山鉄道の103-107編成。通称サンナナと呼ばれた編成が、この夏を持って引退しました。7月の引退というのは、現場も紫陽花シーズンを意識してのことだったのでしょうか。登山電車は開業110周年という事で、残存する旧型車を登山電車で過去に使われたカラーリングにそれぞれ塗り替えるなど、趣向を凝らしたイベントを展開していました。7月に風祭で開催された「サンナナさよならイベント」も物凄い盛況ぶりで、モハ1・モハ2の旧車グループの人気を改めて感じたのでありますが・・・10月の台風による小涌谷周辺の甚大な被害はご存じの通り。復旧には1年以上を要するため、本来であれば2020年夏に全面引退を迎えるはずだった旧車グループの去就はどうなるのか、今後の事態の推移が案じられる状態です。

しのつく雨を突いて、新越谷の高架を駆け上がって来る東武8111F。6月のツアー団臨での走行シーンを。神奈川の片田舎から都内を挟んで反対側を走る東武電車というのは案外撮りづらい(遠い)イメージがありましてねえ。興味はあったのですが、撮影するのは初めてでした。金網越しの望遠で絞りを解放しなければならず、周りはガキ鉄中高生の鉄道ファンに囲まれるという結構ストレスフルな状況でありましたが、東武ゆかりのセイジクリームに身を包んだ昭和の永遠のマンネリを令和の時代に拝めるというのはいいものですな。結局11月の大宮~東武動物公園の臨時列車も撮影に行ってしまったし。

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