青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

神無月/西金・上野公園

2019年12月26日 22時00分00秒 | カレンダー

(神無月・傷付いた川に鮭泳ぐ@JR水郡線 西金~下小川)

この秋は、毎週のように日本列島に迫った台風に泣かされました。特に台風15号と19号によって、関東甲信越の多くのインフラが倒され、水に浸かり、流され、破壊されてしまいました。千曲川の橋脚が流出し落橋した上田交通、蛇骨川橋梁を根こそぎ流された箱根登山鉄道、切通しが崩れ土砂で埋まった小湊鐡道、そして第6久慈川橋梁が流されたJR水郡線。この4路線はこの年末も長期の運休のさなかにあります。そんな中で、台風被害の爪痕生々しい奥久慈を応援がてら訪問したのがこの頃。傷付いた川を遡って行く鮭の姿にそれでも巡って行く自然の輪廻を感じたのだが、久慈川に叩き落された水郡線の鉄橋の橋脚には言葉もなく・・・

そんな訳で、10月はあまり写真撮影なんて気分でもなく子供達を連れて近場でお遊びをしておりました。10月いっぱいで運転休止となった上野動物園のモノレール。最後の週の日曜日だったせいもあってお名残り乗車の列は長く・・・あれだけ並んで東園と西園の間を結ぶ空中散歩は1分30秒余り、150円のささやかなアトラクション。れっきとした都営交通の一部であったこのモノレール、懸垂式のモノレールの日本における嚆矢ともいえる実験線であったらしい。車両の新造や設備更新に費用が掛かり過ぎるという事で、休止後の行く末は不透明なまま。さよならは別れの言葉じゃなくて、再び会うまでの遠い約束となりますかどうか。

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