青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

淀を走るや、街中華。

2024年11月20日 23時00分00秒 | 京阪電鉄

(淀屋橋行きおけいはん@出町柳駅)

先日の京都プチ遠征。叡山電車に乗った後は 、出町柳駅から京阪電車に乗りまして。関西の私鉄というもの、一応それなりに撮影しているかなあ・・・と思いつつ過去の写真のフォルダを漁っていたら、南海・阪急・近鉄・神鉄が厚めで京阪・阪神が薄め。特に京阪電車は、別に大した理由がある訳でもないのだが本線筋(淀屋橋~三条)をあまり撮影出来ないでいる。どっちかってーと、浜大津を中心にした併用軌道の周りに情緒がある京津線・石山坂本線が好みでしてねえ。結局、この日も京阪電車を三条で下車し、京都市営地下鉄に乗り換えて京阪山科から浜大津方面に行ってしまった。ただ、出町柳から乗った京阪電車は少し目を惹かれましたねえ・・・2600系。

京阪のシンボルカラーでもあるグリーン系の内装に、フワっと柔らかめのロングシートの両端部にはスタンションポールもなく・・・ラッシュの時にドア横の客がはみ出してきてケンカになりそうなアコモである。ラッシュも関東ほどきつくないとか、そういうのがあったりするのだろうか。元々関西には、近鉄を始めとして1960年代メイドの電車がゴロゴロしておりますんで、1980年代製造のこの車両が決して「ド古い」と言う訳でもないのですけども、関東の感覚だと通勤電車なんてもんは廃車にしなけりゃだいたいデビュー30年くらいで内外装の思い切ったリニューアルとかする感じなので、経年以上に「なかなか古風な電車」な感じのする車両である。

まだ10月半ばのこの日は、日中は長袖を着ていると汗ばむくらいの陽気だった。そのため車内には冷房が入っていたのだが、ラインデリアに付いてる社紋入りのサーキュレーターみたいなのがカッコよくて萌える。社紋の入った扇風機とかラインデリアの類があるの、昭和の私鉄電車って感じに満ち溢れてますよね。この装置、京阪独自の冷房装置で「回転グリル」というものらしい。役割としては、まさにサーキュレーターと同じで、車内に冷風を行き渡らせるためのハブみたいなものなのだけど、予想通りというか京阪ファンには「中華鍋」とか「中華どんぶり」とか言われているらしい。鉄道ファンって、そういうあだ名をつけるの、ホント好きよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする