青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

奥深きかな地名

2017年01月28日 00時20分31秒 | 日常

(読めねーよ@北海道釧路郡釧路町)

会社から帰って来てメシ食いながらテレビ見ていたら、ジャストミートこと(古いか)福澤朗アナが「日本の難読地名50問に挑む」と言うクイズ企画をやっていて、「まあ難読地名なんて言っても大したことないんでしょ?」なんて見ていたら行政地名以下の小字レベルの問題をガシガシ回答していく福澤アナの地名に対する博識ぶりにいたく驚いてしまった。元々「ズームイン!朝!」の司会進行を務めるにあたって、日本中からのレポートに対応するため独学で始めた地名の読み方の研究だったそうなのだが(うろ覚え)…そんな福澤アナが50問目で最後の最後、間違えたのがこの地名。北海道は釧路郡釧路町の「重蘭窮」、JR根室本線(花咲線)の尾幌駅の南にある集落なのだが、これで「ちぶらんけうし」と読むらしい。これを福澤アナは「ちぷらんけぷし」と読んで誤答してしまったのだが、そこまでニアピンに寄せるだけすごいと思う。どこまでガチなんだか分からんけど。重=じゅう=じう=ちぶ、蘭=らん、窮=きゅうす=けふす=けうし、と言う事なのだろうか。


ひょんな事から見ていたテレビで改めて日本の地名の奥深さに感じ入ってしまったのだが、この釧路町の地理院地図を見ていると「重蘭窮=ちぶらんけうし」に勝るとも劣らない難読地名のオンパレードでクラクラしてしまう。特に北海道はアイヌ語からの当て字だったり和訳合成していたりと難読になりがちなのだが、「跡永賀=あとえが」「十町瀬=とまちせ」あたりはまあいいとして「冬窓床=ぷゆま」「浦雲泊=ぽんとまり」などはほぼ初見では判読不能であろう。もとより相当に人跡まれな過疎地と思われるんで知らなくても人生には何の影響もないのであろうが、こういう知識が人生にコクを出すと思うからしつこく拾っていくよ。


さらに釧路町を東に海岸線を辿って行くと、「分遣瀬=わかちゃらせ」「賤夫向=せきねっぷ」「入境学=にこまない」「初無敵=そむてき」ともうここまで来ると難読地名も座りションベンで参りましたレベルだな。特に「入境学=にこまない」って何よ。もうちょっと考えて地名も付けて欲しいもんだ(笑)。サカイマナブが入って来てなんで「にこまない」なのか全く意味不明。そもそも「にこまない」って日常会話じゃん。「シチューはあんまり煮込まない方が好きですねえ」みたいなさ。ちなみにサクッとググってみたら「にこまない」とはアイヌ語で「川尻に流木の集まる川」の事なのだとか…まあそれはいいんだけどもうちょっと漢字は読みに寄せよう。そしてサカイマナブと言えば現役では日本一ニホンピロの勝負服が似合う乗り役だと思うのだがいかに。

当事者である釧路町のHPを見ていたら、町サイドでもこの難読地名をちょっとは観光資源として意識しているらしく特集コーナーがあったのだが、もっと大々的にアピールして行った方がいいと思うぞ!ちなみに私は国土地理院の2万5千分の1の地図をただ眺めているだけで半日は過ごせる人です。ビバ地形、ビバ地名。地図は黙して語る。

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