青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

薔薇の松川、思い出に変わるまで。

2023年01月23日 17時00分00秒 | 長野電鉄

(ステンドグラスの中で、いつまでも@中野松川駅)

中野市内の中学校の生徒によって製作されたステンドグラスが彩る、中野松川の駅。中野松川と言えば毎年5月に近くの一本木公園で開催される「なかのバラまつり」。いつもは停車しない特急が3両限界のホームに頭を出して臨時停車するのは長電ファンにはお馴染みの光景ですが、そんな薔薇の街をモチーフにしたステンドグラスの中にも、高社山やリンゴ畑と共に鯨電車が彩を添えています。鯨電車が引退しても、その姿はステンドグラスの中に残り、やがて思い出に変わるのでしょう。

始発の須坂から出庫した鯨電車、この日は午前中の山ノ内を機織り運用するローテ。これは一昨年のGWに鯨を追い掛けに来た時と同じで、最後まで鯨電車の定番の運用パターンであったらしい。昼に湯田中から長野行きの普通列車として上り、返しが須坂行きとなって須坂入庫のスジ。この日はその後にも団体専用の貸切運用が入っていたようです。

中野松川駅。スクエアな木造駅舎が単式ホームに沿って建っていて、四隅に庇の伸びたいかにもな「長野電鉄の木造駅舎」というような雰囲気があります。周囲は中野市街の住宅地と商店が混在するような位置にありますが、住民は列車の本数の多い信州中野の駅へ出てしまった方が早いようで、いつ来ても静かな駅のイメージがあり・・・いつもはそう利用者は多くはありませんが、雪降りしきる中野松川の駅には、お別れの時期らしく、名残を惜しむファンの姿がありました。


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