(夏空の中華街@神戸南京町)
朝8時の新幹線で新横浜を出て10時半には新大阪に着いた我々家族、初日は梅田から阪神電車に乗って神戸方面に。とりあえず阪神電車で昼前に元町に着いたので、駅近くの南京町(神戸中華街)をブラブラしつつメシでも食う事に。神戸の中華街って初めて来たんだけど、こっちは横浜の中華街をしょっちゅう使っている系の神奈川県民なのであまり感動がない(笑)。ソレを言ったらお終いなので、そんな感想はおくびにも出さず適当な店の呼び込みに引っかかりつつ早めの飲茶ランチ。ちなみに、阪神電車の元町駅は地上に出た瞬間にウインズ神戸A館なので思わず馬券を買ってしまいそうになる(笑)。そう言えば横浜の中華街も神戸の中華街も最寄り駅は「元町」なんだね。単なる偶然なのだろうか。
そして、元町で早めに食事を済ませたのはこれを見たかったから。山陽電鉄3000系リバイバル塗装。何だかんだこの手のリバイバルものにガッツンガッツンに魂を揺さぶられてしまうタチ。先月辺りから走り始めたらしいんだけど、一目見て「あ!」と思いましたよね。子供心の山陽電車ってこの色だったもの。腰回りから上がクリームイエロー、下がネイビーブルーのツートン塗装。現在現役の3000系で最古参に当たる3030Fがリバイバル色を纏うというのもなかなか気の利いた計らい。
ちなみにこの3030F、運用が山陽電車のHPに掲載されておりまして、当然今回の関西行において「あわよくばワンチャン」を狙っていた編成である事をご報告申し上げます(笑)。この日は昼過ぎに阪急三宮で折り返す運用だったため、ヨメを「神戸観光もいいわね」的な方向に誘導してわざわざ元町で早めに昼飯を食ったのは周到に準備を重ねた結果である。ちなみに、高速神戸の駅でこの編成をゲットするためにヨメと下の娘をホームに置き去りにして乗換えの階段を走った事についてはミステーク。後刻ヨメから盛大なクレームが来たことも謹んでご報告申し上げます(笑)。
沿線に海水浴場も多い山陽電車沿線、夏の行楽客を当て込んだ「海へ」のヘッドマークも見事なリバイバル版。真っ黒に日焼けしたワンパクボーズのイラストも愛らしい。このリバイバル編成、今後も季節に応じた懐かしいヘッドマークを掲示して運行するようで、沿線のオールドファンにしてみればたまらない企画でしょうね。このツートンカラーが山陽電車に復活したのは約30年ぶりなのだそうで、三宮では大勢の山陽ファンがカメラを持ってこの編成を追い掛けていました。
折り返し普通・姫路行きとして出発を待つ3030F。今回の関西行きでは「こいつを見に来た」と言ってもいいかもしんないくらいの車両だったので、ひとまず本懐が遂げられてやれうれしや。嬉々としてホームでパシャパシャと被写体に向けてシャッターを切るワタクシに対してヨメはたいそうあきれ顔。暑い中構内の階段行ったり来たりさせてしまって申し訳ない。さっさと冷房のかかっている車内に入る事に致しましょう。
昼下がりの姫路行きは、我々家族とその他ウインズ帰りのオヤジ連中を乗せ、神戸高速線の暗闇の中を走る。ふと中吊りの広告を見ると、まさにヘッドマークの「海へ」に相応しく山陽電車沿線の海水浴場の案内広告であった。須磨・舞子・明石・的形・男鹿(たんが)島。何となく七五調。瀬戸内海の海水浴場って行った事ないけどどうなんだろうね。水とかきれいなんかなあ。まあそもそも海水浴、というレジャーが今の令和の世の中でどれくらいのニーズが残っているのだろうか。こないだサザエさんで「家族みんなで海水浴に行って、海の家でラーメン食って、浜辺でスイカ割りして帰る」みたいな描写があったんだけど、ウチの子供の世代なんかではまるで察しもつかないような昭和の世界観なのであった。
霞ヶ丘で直特の通過待ちの間のひとコマ。ちなみにこの3030F、今回が最終検査という事で引退の花道を飾るべくリバイバルカラーにされたようです。検切れをもって引退するクルマにリバイバルカラーを施すのは京急が最近同じようなことをよくやってますが、餞と言う感じで粋な計らいですよね。全検は通しましたが結構ガタが来ているようで、せっかくリバイバル編成としてHPで運用も公開しているのに、不調のため車両交換になってしまうこともしばしば。きれいに塗装はされても中身は昭和44年製造という事でキャリア50年のベテラン車両、労わりながらの余生と言う感じになりそうです。
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