青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

雪晴れの関東平野

2008年02月11日 07時38分58秒 | 日常
(画像:北斗星4号@栗橋~東鷲宮)

雪晴れの関東平野をウロウロして来ました。
大宮から先は路面がガッチガチで、スタッドレスでもズルズル滑りまくり。
結構みんなノーマルで根性で乗ってたけど、新4号BPでは何台か田んぼに突き刺さってる車を見た(笑)。
雪の田んぼに突き刺さってるヤン車、生け花みたいで風流でしたよ。

別に目的地はなかったんで、首都高を走り新4号BPから利根川を越えたあたりで引き返し。ここまで来るとさすがにクソ寒い。栗橋から大宮方面へ抜けてみる。途中で東北線の線路を見かけたんだが、朝早くから結構撮り撮の方が頑張っている。折りしも今日は雪晴れで、非常に天気も良さそうだ。この時間帯だと…上りの北斗星が来ますね。沿線の撮影者をとっ捕まえて通過時間を聞き出し、こっちもカメラ持って粘ってみる。
まずはE231で肩慣らししてから、東武特急スペーシア臨時北斗星81号コンテナ貨物と一通り。少し場所を移動して最後の上り北斗星4号をキャッチ。来月からは上下1本ずつしか走りません。すっかり体が冷え切ってしまったので、東鷲宮の百観音温泉で体を温めてから帰宅。

帰宅後は軽井沢にノーマルで突撃した命知らずことハギー氏が家に(笑)。
最近はカーリングの時しかこっちの方来ないみたいだけど。
鍋を食いながらきさらぎ賞過去20年VTRとか見ながらしばし懇談。
せめてチェーンくらい買いましょうね。
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都会の雪

2008年02月09日 23時04分32秒 | 日常
最近は週末となると天気が悪く、今日も結局夕方から雪が降って来た。
グッピー氏主宰の津軽ツアーには残念ながら参加出来なかったが、今日は一日自宅警備員の私も、夕方から降った雪で雪景色を見る事は出来ました。

スタッドレスを履いてはいるものの、都会の雪は結局他の車がペースを極端に落とすから車では出づらいんだよね。スタッドレス優先レーンがあるわけでもないし、落ちたペースの中を車線変更しながらイライラ走るのがオチ。
例えば現在の関越道、練馬~本庄児玉は通行止だが、本庄児玉以北はチェーン規制ではあるが走れるようになっている。個人レベルで雪への対策をしている地域としていない地域で警戒レベルを変えている訳で、こうなると雪対策をしていようがしていまいが車は一般道へ放り出されて無用な渋滞の中でトロトロと走らなければならない。

結論としては、明日も出かけたいけど貰い事故はねえ…と言う感じ。
雪明けの晴れになるそうなので、せめて出掛けたいのだが。
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おいおい…

2008年02月08日 23時21分16秒 | 日常
なんですかこれは。

秩父鉄道の貨物列車が脱線転覆、ブレーキ効かず畑に落下(Yomiuri online)

六日前に見た機関車が、ひっくり返ってるんですけど。
フォルダの中を探してみたら、当該列車の牽引機だった106号機も武川駅で見てたわ…
運転士が「坂の下りからブレーキが効かなかった」と証言しているけど、影森駅へ入る専用線は鉱山からの急な下り坂になってるんだよねえ。そんな状況じゃどうにもならなそうだよな。なんせしょってる荷物は1000tの石灰石とヲキ20両。
幸いにして貨物引き上げ用の側線に入ったのと車止めの先が畑だったと言う事で一人の死者も出なかったみたいだけど、影森駅の周りは普通に家ありますからね。一歩間違えば、と言う感じ。画像見てもその脱線時の衝撃が窺い知れる。

何とも後味の悪い。
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秩父の美味しいお土産

2008年02月08日 00時05分14秒 | 日常
(画像:秩父名物 豚肉の味噌漬け)

先週の秩父鉄道訪問の帰りに、西武秩父駅前のお土産屋さんで購入した「豚肉の味噌漬け」。
折り詰めの中に、薄切りの豚ロース肉の味噌漬けが入っているのだが、これがめっぽう美味い。
たぶん秩父の田舎味噌に酒粕なんかを混ぜて仕込んであるのだろう。独特の香りの甘めの味噌に漬け込まれた豚肉はしっとりとしていて、フライパンで軽く焦げ目が入るくらいに焼くと、ご飯がいくらあっても足りないくらいだ。秩父名物として昔から有名だったそうなのだが、新たな発見。もう一回り大きいのを買っておけば良かった。

ちなみにこの製品は世界商事株式会社謹製。
なんてスケールの大きい会社名だw
豊田商事事件の時に出て来た「銀河計画」に匹敵するスケールの大きな会社名だと思うw

ま、秩父行く用事があったら買ってみそ。
逸品っすね。これは。
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秩父鉄道に乗って来ました(後編)

2008年02月05日 22時06分34秒 | 日常
(画像:秩父神社)

日本三大曳山祭りの一つである「秩父の夜祭り」の舞台となる秩父神社です。
有名な祭りだから神社もでっかいかと思いきや、思ったよりは小さかった。
あ、もし秩父に行くなら12月の夜祭開催の2日間と春の羊山公園の芝桜の時期だけは秩父市内は車で行かないほうが無難。特に芝桜の時期の週末は朝早くから夕方までR140が死亡するほど混むんで。ぜひ、お出掛けは渋滞知らずの秩父鉄道で!
…宣伝したんだからなんかくれ(笑)。

●車窓のトピックス
午前は影森、午後は武川と秩父鉄道の貨物列車を中心に見学してたんですが、日中はしっかりと乗り鉄もこなしていました。荒川が岩肌を舐めるように渓谷を刻む長瀞渓谷は秩父鉄道沿線でも随一の観光地でありますが、秩父鉄道沿線の車窓風景の一番のハイライトは、何と言っても親鼻駅~上長瀞駅の間にかかる荒川橋梁でしょう。ちょっとでも鉄道に興味のある人なら、この大きな鉄橋を蒸気機関車がシュッポシュッポと越えて行く写真、見たことあるんでないかな?と言う訳で、有名撮影地でもあるこの鉄橋を見学に行ってみました。
最寄の駅は上長瀞駅。駅からは徒歩5分程度、駅前通りから河原に続く土手を降りて行けばすぐですからアクセスは楽です。河原に降りて仰ぎ見ると、荒川の岩石段丘を跨ぐ長さ約170m・高さ20mのこの鉄橋、なかなかの迫力。近くに寄って見ると煉瓦作りの橋台が実に緻密で、建造物としても充分文化財的な風格を備えている事が分かります。完成は1914年(大正3年)だそうなので、出来てからもうすぐ100年か…。1912年製の餘部橋梁とほぼ同期の橋梁を、川原の岩の上に座ってコーヒーを飲みながらしばし見学&撮り鉄。本当は川下側から撮るのがセオリーみたいなんだけど、時間的に逆光になってしまうので川上側から鉄橋を渡る列車たちを待ち、長瀞を渡る貨物列車スカブーを収める。
うーん、逆光を避けたつもりでもちょっと白トビ気味だな。

●心憎いストラクチャーたち
この荒川橋梁の最寄り駅である上長瀞駅は、瓦葺きの実に堂々としたもの。
今でこそ訪れる人も減った長瀞も、戦後間もなくから昭和40年代までは、それこそ箱根あたりとタメを張る関東の一大観光地だったようです。池袋から東武東上線は「フライング東上号」と言う特急列車を走らせてたし、その他にも「急行ながとろ」「急行みつみね」と言う乗り入れ列車も設定されていたしね。休日には、都内からたくさんの行楽客を乗せて、列車は秩父路を目指したんでしょう。
今でも「長瀞の桜」とか「ライン下り」ってのは確かに有名だとは思うけど、今となっては時代に取り残されたような感もあり。この駅の堂々たる佇まいは、そんな「在りし日・よき日の長瀞」の栄華を今に伝えているのだと思う。ホームの切妻屋根を支えるアーチの優美さはどうだろう。レールを曲げて作られており、塗装の下の打刻には「1900」と言う文字がかすかに浮かんでいる。
この駅の佇まいに感心しつつ写真を撮っていると、不意に現れた中年の地元氏から「ここの先の波久礼駅もなかなかのもんだ」と言う話を聞く。列車を待つ間にしばしお喋り。聞けば毎日秩父市から熊谷市へ通勤しているのだそうで、他にもなかなか面白い話を聞き、別れ際に写真入り絵ハガキまで戴いてしまった(笑)。絵ハガキの柄は、赤青黄色の旧101系が仲良く並んだスリーショットだった。

武川駅で貨物列車を見学した後に、地元氏オススメの波久礼駅に降りてみた。
えーと、これは1/1の鉄道模型ですか?(笑)
駅入口のポストと公衆電話がクオリティ高杉だろ!

駅正面からもいいが、ホームから見た駅舎も極めて味わい深いな。三角梁が支える赤いトタン屋根。プラレールとか鉄道模型で売ってる典型的な「いなかのえき」だなこりゃ…駅を出て波久礼駅全景を捉えてみる。構内踏み切りをトントントンと渡ってホームに上がる構造といい、ホームのへの字型の屋根といい、何もかもが素晴らし過ぎるストラクチャーであります。地元氏GJ。しかし、午前中に行った三峰口といい、上長瀞といい、ここ波久礼といい、当たり前のようにこんな構造物が現存している事が秩父鉄道の素晴らしいトコだと思うのです。木造だし管理も大変なんじゃないだろうか。御花畑駅も「開業当時からの駅舎」と言う事で文化財指定されているし…
普通なら無人化して、建物はぶっ壊して待合用のプレハブでも一個建てておくのがいわゆる「合理化」ってヤツなんだろう。味気ないけど、世の中の流れってのは愛すべき無駄、いとおしい無駄、必要のないものがある事を嫌う時代じゃないですか。秩父鉄道は列車こそワンマン運転だけど、未だにほとんどの駅にきちんと駅員を配しているし…そんなトコもエライなあと思う。

次の電車が来るまでの30分を、「郷愁」と言うエッセンスのたっぷり詰まった日暮れの波久礼で過ごす。曇り空の山の端に日が翳ったようで、辺りは少し寒くなって来たなあ。構内踏切が「カン、カン」と鳴って、カナリヤイエローの三峰口行きが到着。
日中はハイキング客で若干混雑していた沿線も夕方を迎えて、窓の外は少し蒼いような暮れなずむ秩父路。国電101系はタタン、タタンとジョイントの音を刻む他は静かな車内。車内は学校帰りの高校生と、街へ出掛けた家族連れが中心となっていた。この人たちが、普段の「秩鉄」のユーザーなんだろうねえ。

すっかり暗くなった秩父駅でカナリヤと別れて、そろそろ秩父鉄道の旅もおしまい。
お土産に秩父名物の「豚肉の味噌漬け」を購入し、西武秩父駅へ。
一日秩父鉄道を見た目には、施設の一つ一つが何とも近代的だ。

秩父鉄道。まだ関東にこんな面白い鉄道があったのかと、思いを新たにしたところです。結局、武川駅~羽生駅間は乗らなかったんだけど、乗れなかった。じっくり見てたら時間が足りなかったというのが真相だなあ。普通電車だと通しで乗ると2時間かかる路線だから、出来るなら秩父で一泊してじっくり楽しむのがいいかもしれません。地味だけど秩父には温泉宿もあるし、市内は商家の残る街並みなんかもかなり残ってて、歩いてみるだけでも結構面白そうだしね。

●おまけ情報
秩父鉄道と西武鉄道の乗換駅である御花畑駅の売店の横にある立ち食いそば屋
手作りかき揚げがサクサクで、妙に美味いのでオススメw
なんかやたら来店客が多いし隠れた人気店なのかもしれませんが。

おしまい。
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