青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

Remember’2018 葉月

2018年12月18日 17時00分00秒 | カレンダー

(弥彦山遥か@弥彦線・西燕~吉田間)

八月、暑い夏の盛り。お盆の連休は家族旅行に費やしたのだけど、一日はお暇を頂戴して昨今何かとブームになっている越後線の115系を追って、一日越後線へ行って来たのであった。朝しか天気が良くなかったし、早く戻らなきゃいけなかったんで消化不良ではありましたが、第一次新潟色に塗装されたN37編成を捕まえられたのでまあいいかなと。第一次新潟色のネコヒゲデザインって、キハ40系列もそうだけど何でかマニアに人気が高いですよね。


盆休みの最後は、アクアラインを渡って小湊でのんびりと。何を目的にもしていない時の方が、あまりガツガツしなくて肩の力が抜けた写真が撮れるような気がする。サルスベリの咲く上総中野の駅、ガラガラとアイドリングの音を立ててキハ200が発車を待っている夏の昼下がり。エッチングの煤けたキハのなんとまあ味わい深いことよ。この車両がいる限り、小湊鐵道は日本の里山風景を走り続けるのではなかろうか。
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Remember’2018 文月

2018年12月16日 17時00分00秒 | カレンダー

(最後の夏の酒匂川@新松田~開成間)

正式な引退の日取りが発表されたのはいつだったか。いずれにしろ、GSEの2編成目が豊川から出て来た時点である程度の時期は察していたのだけど、7月10日の引退を直前にLSEの撮影に勤しみました。7月10日近辺じゃ梅雨カットばかりになっちゃうかもなあ、という心配は杞憂に終わり、基本的には晴れベース中心で最終日までその姿を追う事が出来ました。鮎釣りの太公望が竿を並べる酒匂川、夏富士もLSE最後の力走に顔を出しての別れのエール。


珍しく泊まりの出張研修(と言っても東京だけど)があった7月。懇親会で一杯ひっかけてから、丸ノ内線を東京駅で降りて駅横のKITTEの屋上へ。一応カメラをバッグに仕込んでいたので、酔っぱらった顔を夜風にあてながら東京駅の夜景なぞを撮り歩いてみる。周りがカップルだらけだったのが気にはなったが(笑)、いわゆる「映える」のがTOKYOの夜景。近未来然としたビル群と、赤レンガのコントラストを。
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Remember’2018 水無月

2018年12月15日 17時00分00秒 | カレンダー

(深緑に濡れる@只見線・会津宮下~早戸間)

正確な日時で言えば5月の末なのですが、ウン年ぶりかに奥会津を訪問してみました。5月に新しい機材を入れたので、おっきなフィールドでその性能を試したかったというのもあったかもしれない。深夜の山王峠を抜けて辿り着いた奥会津は、緑濃い季節でありました。梅雨の走りらしい突然の驟雨に襲われた天狗岩のスノーシェッドからの俯瞰。静謐な三島谷の雰囲気を壊さぬよう、ゆっくりと宮下ダムを渡り、列車は滝原のトンネルに向かった。


今年の梅雨は、6月の間は比較的雨が少なかったように思う。記憶に新しい西日本豪雨を始め、7月になってからのほうが天気は不順であった。そんなもんだから、紫陽花がしっとりと雨に濡れた写真を…なんて思って訪れた網代界隈は、紫陽花こそ満開で迎えてくれましたが晴れ模様のロケーション。他に何かないかな?とばかりに入ったこともないような路地を探っていたら、開放された庭園風の場所が。庭に植えられた花々を借景に、ストライプを撮影する事が出来ました。
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Remember’2018 皐月

2018年12月14日 17時00分00秒 | カレンダー

(春の瑞葉の中を@小田急小田原線・新松田~渋沢間)

今年の初めには「今年はLSEラストイヤーだぁ!」なんて意気込んでいたんですけど、では積極的に撮影しに行ってたか、と言われればまあ…(笑)な感じ。元来移り気で飽きっぽい性分の自分を恥じ入るのでありますが、GWの終盤になって遠出もめんどくさいなあなんて思う頃合い、天気のいい一日を四十八瀬で過ごしました。GWらしく遠方からのゲスト三脚が目立った渋沢5号を横目に、川を徒渉して構えるは渋沢7号。最後の新緑を行くLSEを、アウトカーブで捉えました。


LSEだけではなく、今年の春は東武鉄道で長年「特急りょうもう」用の車両に使われていた1800系の最後の生き残り・1819編成がついにラストランを迎えました。晩年は行楽シーズンの日光線の臨時快速や団臨などの波動輸送用に従事していましたけど、同僚が改造を受けて転用される中で、その鮮やかなスカーレットの原型スタイルを最後まで保ってくれた編成でした。しっかしこの一枚だけのためにわざわざ舘林の手前まで行ったんだよなあ。今思えば、その熱意をもう少しLSEに向けてやれよ!という気がしないでもない。
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Remember’2018 卯月

2018年12月12日 17時00分00秒 | カレンダー

(青空に和の色溶けて@中央本線・勝沼ぶどう郷)

春は桜。3月末から4月の上旬にかけては桜を巡って気もそぞろ。ここんとこ最近は「鉄道と桜」の取り合わせを撮のに、勝沼の甚六桜に行くことが多い。「あずさバイオレット」と名付けられたE353系のパープルのライン。紫と言う色は和の色なので、散り際の桜のピンク色と見事に調和していると思う。あっという間にE351がいなくなってしまった中央東線。青空に一筋、緩やかな飛行機雲。甲州の麗春でした。


風景鉄のこの時期の仕業は、「菜の花→桜→新緑」という季節の移ろいを天候を見ながら手堅く抑えられるか、という事にかかっていると思う。4月中旬、北信の桜を狙いに訪れた飯山線。狙っていた西大滝ダムの桜は若干ピークを過ぎていましたが、その分なべくら高原に繋がるブナ林の新緑が実に見事でした。森宮の駅前でマルヨした翌朝、163Dを狙いに上境の集落へ。押し寄せるような新緑のグラデーションの中を、飯山色のキハが去って行きました。
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