(青空に和の色溶けて@中央本線・勝沼ぶどう郷)
春は桜。3月末から4月の上旬にかけては桜を巡って気もそぞろ。ここんとこ最近は「鉄道と桜」の取り合わせを撮のに、勝沼の甚六桜に行くことが多い。「あずさバイオレット」と名付けられたE353系のパープルのライン。紫と言う色は和の色なので、散り際の桜のピンク色と見事に調和していると思う。あっという間にE351がいなくなってしまった中央東線。青空に一筋、緩やかな飛行機雲。甲州の麗春でした。
風景鉄のこの時期の仕業は、「菜の花→桜→新緑」という季節の移ろいを天候を見ながら手堅く抑えられるか、という事にかかっていると思う。4月中旬、北信の桜を狙いに訪れた飯山線。狙っていた西大滝ダムの桜は若干ピークを過ぎていましたが、その分なべくら高原に繋がるブナ林の新緑が実に見事でした。森宮の駅前でマルヨした翌朝、163Dを狙いに上境の集落へ。押し寄せるような新緑のグラデーションの中を、飯山色のキハが去って行きました。