(豊穣の加積郷@富山地方鉄道本線・中加積~新宮川間)
9月は三連休が二回ありましたので、そのうちの一回を使っての富山行と相成りました。じっくり富山地鉄と向き合った二日間。事前の予報では天気がなあ…という見立てだったのだけど、初日の午前中以外は降られる事もありませんでしたね。特に二日目の午前中は見事な秋晴れに恵まれて、新湊の街を渡し船で渡った後、見事な稲穂の実る加積郷で雷鳥カラーの14760系を愛でたのでありました。
富山平野の夕暮れ。秋草そよぐ越中三郷の駅。長い間使われて、雨と風の匂いの染み込んだ古ぼけた駅の灯りに、ふるさとの温かみを感じました。富山電鐵開業当時からの駅舎が残る時代物の駅に滑り込んで来た雷鳥カラー。家路を急ぐ人が駅から消えた後、路地に漂う夕餉の香り。地鉄電車の魅力がいっぱいに詰まった一枚を。