青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

令和初鉄

2019年05月17日 22時00分00秒 | 西武鉄道

(まるいったらありゃしない@西武新型特急・LaView)

世間は新元号になってから半月くらい経つというのに、長々とGWの飯山詣でのお話をしておりましたので、ブログの中はまだ平成でしたね。元号跨ぎの10連休は皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか。後半はまあまあ天気良かったから家族サービスでいわき・小名浜方面に行ってきたんだけど、GWでも動いているという話だった安中貨物が動いてなかったのがとても残念。どうもこの頃安中貨物の動きが悪く荷乗りも芳しくないようなんだけど、工場のメンテ時期なのかな?撮り逃すとリベンジしたくなるのが人情というもんで、今年中にどっかのタイミングで福島臨海撮りに行きたいなあ。

という訳で、令和最初のテツ初めは子供と一緒に西武の新型特急「LaView」に乗車。土屋太鳳ちゃんが「窓広っ!」と驚くのも納得の足元までのワイドビュー。包み込まれるような黄色のシート&モケットは近鉄特急のしまかぜを意識したのかなあ。特急料金400円払って乗車時間が所沢から池袋までの20分くらいだったけど、せっかくなんでもうちょっと乗ってたかったね。ってか秩父漫遊きっぷでも買って西武秩父駅前に出来た日帰り温泉でも立ち寄って来ればよかったんだが、神奈川住みには池袋発のLaViewの下りダイヤは早すぎて使いづらい。

池袋から都電で王子へ出て親子で富士そばのそばを手繰り、北とぴあから新幹線見て、もう一回都電で町屋駅前へ。都電の大塚駅前周辺とか荒川区内はこの時期バラが見頃。そういえば現在、都電沿線の最大の行楽スポットであるあらかわ遊園地が大規模リニューアルのため長期休園中なのだよな。リニューアルオープンは2021年の夏というのだからかなりの長期間の改修だ。 大した遊具はなくとも、子供連れが安価に遊べる遊園地としてとても重宝されていたと思うので、再開後は変に値段が上がってなきゃいいけど。

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青い AMITIE'

2019年05月15日 17時00分00秒 | 飯山線

(春色のキハに乗って@越後田沢~越後鹿渡間)

春色のキハに乗って
旅に連れて行ってよ
重油の匂いの煙に
そっと寄り添う川

何故塗り替えた日から 2年が過ぎても
貴方ってまだ撮り足りない

I will forrow you 貴方について行きたい
I will forrow you ちょっぴり寂しいけど
もうすぐ さよなら

千曲の岸辺を駆けた
青い AMITIE’

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Au revoir VOITURE AMITIE'

2019年05月14日 22時00分00秒 | 飯山線

(斜光と奥志賀の山並み@横倉~森宮野原間)

春の空気にのたりとした横倉の集落。傾きかけた斜光線の中、集落の北側に広がる耕地を139Dの飯山色がゆっくりと森宮野原へ向けて走って行きます。バックでうっすらと雪をかぶるのは奥志賀へ続く山並み。横倉の集落には、栄村村内唯一の小学校(栄小学校)がありますが、手元にある写真集「ふるさと飯山線」には、横倉の駅で撮られた元気な子供たちの通学風景が写されていて、ほっこりした気分にさせてくれます。生徒の中には、今でも飯山線を使って通学している子もいるのだろうと思うけど、どれくらいの生徒が飯山線を使っているのだろう。ちなみに今年の栄小学校、新入生は6人だったそうです。

ゆるゆると139Dの追っ掛け。森宮を過ぎて、足滝の手前の道祖神があるお堂前の桜は、まだこの時期でも花をたくさん残していました。もっと魚沼方面まで追っ掛けようと思えば追っ掛けられるけど、何となく春の淡い日差しに残り桜と絡めるのがお別れには相応しいように思えて、ここで踏切の音と共に去って行く飯山色を見送りました。

一人辿れば 草笛の
音色哀しき 千曲川
寄せる細波 暮れ行く岸に
里の灯ともる 信濃の旅路よ
(五木ひろし「千曲川」)

頭の中で流れて来る猪俣公章センセの叙情的で流麗なメロディーに乗せ、思わずこの歌を口ずさんでしまいたくなるね。もう次に会うときは、233もいつもの装いなのだろうか。お堂の横の仏さまも、静かな微笑みを湛えて飯山色を見送ってくれました。飯山色が走った季節、夢のごとく過ぎた2年間にありがとう。春の北信濃の旅路は、心穏やかな空気の中で過ぎて行きます。

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北信遥遠

2019年05月12日 17時00分00秒 | 飯山線

(空の青さ映して@上境~上桑名川間)

164Dはガッツリ線路際を追い掛けましたが、139Dは戸狩野沢温泉での解結の時間を使って俯瞰に登ってみました。飯山色撮るのも最後だと思うから、いつもと同じアングルではつまらない。過去の作例から、おそらくここから登ってここに出ればこう撮れるであろうとあらかた目星を付けていた場所へ。俯瞰の場合は地図読みと現地でのロケハンで目星を付けててもあれっ?というような場所へ出てしまうこともあるんですが、この日は一発回答。目論見通り眼下には千曲の流れ、そしてか細い線路が寄り添うように続いている。残念ながら午後の光線は線路には届かなくなってはいましたが、飯山色が翳りの中を確かな歩みで北信国境に向かいます。

スノーシェッドに吸い込まれて行く飯山色、カーブを曲がると上桑名川の駅の辺りと思われます。俯瞰の写真を撮るならば、大きな風景の中に列車の姿はポチっとテントウムシくらいの感じでいいと思っているんだけど、かと言って列車の存在感がなくなってはただの風景写真になってしまう。そういう意味でもビビッドな飯山色は構図の中でしっかりとそのイメージを主張してくれるので助かります。

空の青さを吸い込んで連綿と続く千曲の流れと、豊かな水の恵みを保って残雪に輝く山々は野々海池のあたりだろうか。山にもう少し若葉の色があればなお雰囲気が引き立ったと思うのですが、この雄大な景色の前では詮なきことかな。秋の紅葉の時期なんかに、山の色付きを見てまた登ってみたいですね。

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寺町逍遥

2019年05月11日 17時00分00秒 | 飯山線

(半鐘のある街@信濃平~北飯山間)

北信国境の自然の姿に心惹かれる飯山線の車窓風景ですが、飯山の街中の風景ってあまり撮影した事がなかった。飯山の駅から北側の山裾に向かっては、古刹が並ぶ寺の街。聞けば、上杉謙信の築城とされる飯山城址を含めて、由緒謂れのある社寺が並んでいるそうだ。いつも飯山色の追っ掛けばかりで、島崎藤村が「雪国の小京都」と名付けた飯山の街を歩いたことはなかったりもする。飯山色が去った後でも、いずれゆっくりと観光をしてみたいものだ。

164Dで長野に向かった飯山色が、139Dの川口行きで戻って来ました。この日の飯山色はこれで川口まで行き、194Dで十日町に戻って終了の運用のようです。飯山の街の街外れ、「飯山の総鎮守」として、なかなか立派な社殿を持つ飯笠山神社の前から。傾きかけた陽射しの中、半鐘のある街を飯山色が走って行きます。

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