tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

観光カリスマ

2005年11月14日 | 意見
(社)日本観光協会編『観光カリスマ…地域活性化の知恵』(学芸出版社刊)を読んだ。

観光カリスマとは、政府が選んだ「たぐいまれな情熱と努力で地域の観光振興を成功に導いた先駆者」のこと。
「観光カリスマ百選」として100人が選ばれている。

この本では、そのうち18人のカリスマたちの体験談(書き下ろし)が解説とともに紹介されている。並々ならぬ知恵と努力がうかがえる話ばかりで、ふうむ、これはすごいと感心しながら読み終えた。

中でも愛媛県伊予郡双海(ふたみ)町(現在は伊予市双海町)の話には、教えられるところが多かった。

この町は、観光資源といって何もない平凡な海沿いの町だった。約25年前、東京から来たテレビ局のカメラマンが、降りる駅を間違えてこの町に降り立った。彼の「この夕日は今まで見たどの夕日より綺麗だ」という話ををヒントに、「夕日の町づくり」をして大成功をおさめた。

町のキャッチフレーズは「しずむ夕日が立ちどまるまち」。若いカップルがたくさん訪れ、「夕焼けプラットホームコンサート」、「サンタが空からやってくる」などのイベントも仕掛けた。

私の住んでいる奈良も「観光資源の『宝庫』なのに、『倉庫』に成り下がっている」という声を聞く。何とかしなければ、という思いが日に日に募っているのだが…。
コメント (4)
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