tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

祭りの夜

2005年11月23日 | 日々是雑感
大阪市中央区にある道修町(どしょうまち)は、江戸時代から続く「薬のまち」だ。ここに少彦名(すくなひこな)神社がある。

お祭りするのは日本の薬祖神、少彦名命(すくなひこなのみこと)と、古代中国の統治者で医薬を司った神農氏(しんのうし)だ。

この神社の大祭が「神農祭」(しんのうさい)で、毎年11月22日と23日に行われる。大阪の祭りは「十日戎(えびす)」に始まり神農祭で終わるので、大阪の「とめの祭り」とも呼ばれ、毎年5万人以上が訪れるという。

たまたま手にした雑誌でこの祭りを知り、22日、会社の帰りに訪ねてみた。

着いたのは午後7時半過ぎだったが、境内では参拝客が4列になって並んでいた。老若男女、道路にはみ出すほどの人だかりだ。拝んだ後は、病除祈願のお守り「張り子の虎」のついた笹飾りを求める人も多かった。巫女さんが鈴を振ってお祓いもしている。

町内のあちこちに辻提灯や大きな笹飾りが立てられ、まるでクリスマスツリーだ。露店はずらり、2~300mほど立ち並んでいた。テーブル席のある大きな屋台では、背広姿のサラリーマンたちがフライドチキンやおでんを突つきながらビールを飲んでいる。

町内に何軒か、土蔵のついた黒壁の商家があった。ふと学生時代、下宿を求めて道修町の町家を訪ねたことを思い出した。女将さんによれば、そこはもともと大きな薬種商で、戦災で焼け残ったものの、すでに商売はやめて下宿屋をしているという話だった。それも、もう約30前の出来事になってしまった。

それにしても、こんな賑やかな祭りがこの時期、江戸時代から営々と催され続けてきたとは驚きだし、とても嬉しい。

なぜ嬉しいかといえば、11月22日は、私の誕生日だからだ。
コメント (2)
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