tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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鹿男あをによし第8話

2008年03月11日 | 鹿男あをによし
3/6(木)「鹿男あをによし」第8話が放送された。同日の奈良新聞に載ったあらすじは、

《小川(玉木宏)は、道子(綾瀬はるか)や堀田(多部未華子)と話し合った結果、ネズミの“運び番”が教頭・小治田(児玉清)だと確信する。1番乗りで出勤して教頭室に忍び込むが、小治田の正体を裏付ける証拠は発見できない。そんな小川を、体育教師の前村(キムラ緑子)が目撃していた》

《授業を終えた小川が職員室に戻ると、雰囲気がおかしい。小川が教頭室の懐中時計を盗んだといううわさが広がっていた。小川は道子に、忍び込んだことは認めるが何も盗んでいないと主張。そして、今は“目”を取り返すことが先決だと話し、自分を敵だと思っている美栄(柴本幸)の誤解を解きに行こうと促す。美栄は小川、道子、堀田を前に不信感をあらわにする。堀田は美栄にキツネの“使い番”なのかと尋ね、自身の正体も明かす》

3人は、小治田が手放そうとしない“目”とは、専門に研究する邪馬台国に関係するものだろうと推測する。研究所など訪ね歩くうち、以前訪れた黒塚古墳・資料室で三角縁神獣鏡のレプリカを手にし、これが“サンカク”だと確信する。

さらに美栄(長岡先生)も、ネズミに騙されていたのだとようやく悟り、しらばっくれるリチャード(小治田教頭)を前に「あなたに、確かに“狐のは”で目を渡した」と証言。追い詰められたリチャードは、やっと「よくここまで辿りつきましたね。私が鼠の運び番です。」と認める…。

このシーンにつなげるため、小川と道子(藤原先生)は明日香村を訪ねた際、わざわざ天理市の黒塚古墳まで足を伸ばしたのだ(自転車ではキツイのだが)。ドラマ初回の冒頭に登場した大塚寧々は卑弥呼だったのだと分かる。鹿に命令するシーンだったのだろう。今回は、藤原先生が大活躍だった。ついに鹿と話もできてしまう。綾瀬はるかは可愛いくて、演技も上手い。

原作で藤原先生は、「リチャードは三角縁神獣鏡を中国から贈られたものではなく、国産の鏡だと考えています。そして、三角縁神獣鏡が主に京阪神に集中して発掘されていることから、当時最も権力のある勢力が畿内にあったのではないか、つまりそれが卑弥呼のいた邪馬台国ではないかと推論しています」とある。このドラマのおかげで「邪馬台国=畿内説」に弾みがつけば良いのだが。

solianoさんの情報によれば、第8話の視聴率は、関東10.1%(同時間帯4位)、関西9.9%(同時間帯4位)と、安定してきた。「鹿男…」のサントラも発売され、南都さんはすでに予約注文されたそうだ。

ボランティアをされている三河人さんによれば《「小治田先生」が奈文研に現れたからか、地鎮の儀式を平城宮跡を執り行うことを嗅ぎつけてか、朱雀門を訪れる若い人や奈文研資料館を見学にくる人が最近増えている。ですから最近では、見学者との会話も「鹿男、あをによし」の話題を入れると弾むこと先ず間違いない》とのことでだ。奈文研(奈良文化財研究所=平城宮跡の西端)も華やいでいるのだ。

それにしても、神無月が終わるまであと1日しかない。リチャードは小川にサンカクを返すのだろうか、儀式はちゃんと行われるのだろうか、次回が楽しみである。

※参考:鹿男あをによし第7話(ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/68131648bb64113f30a19cffe1f0f1d5

※写真は、黒塚古墳出土品と同型の「三角縁神獣鏡」のレプリカ(明日香村の宿泊施設「祝戸荘」で撮影)。正式名称は三角縁張氏三神五獣鏡(兵庫県・権現山51号墳出土品)。
コメント (2)
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