現在、奈良県立美術館で企画展「浮世絵版画 美の大世界~錦絵誕生250年~」を実施中だ。期間は12月6日(日)までだが、前期(1010~11/9)と後期(11/11~12/6)で展示品がガラリと入れ替わるので、注意が必要である。知人(同館の関係者)からいただいたメールによると、
当館では、企画展「錦(にしき)絵(え)誕生250年 浮世絵版画 美の大世界」が、10月10日(土)に開幕しました。今年は、錦絵元年とされる明和2年から250年目にあたり、この記念すべき年に、当館が誇る写楽・北斎・広重らの作品を中心に多彩で斬新な浮世絵版画の美の大世界をご覧いただきます。当館の今回の展覧会の特徴は、次のとおりです。
A.錦絵誕生250年としての前期と後期に分けて多くの浮世絵を展示
B.名所江戸百景118点の勢揃い(前期と後期に分けて展示します。)
C.体験イベント(浮世絵の木版摺)外国人観光客に高い人気です。
D.せんとくん解説ガイドにより分かりやすい解説
等です。また、今回の展覧会は、あべのハルカス美術館の「錦絵誕生250年 春信一番! 写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」と相互PRなどの連携開催です。
なお、1階ギャラリー、第6展示室においては、「大和の古道「山の辺の道」を辿る」として、天理市・桜井市連携の展示も同時開催しております。浮世絵版画展では、江戸時代の街道や宿場町を描いた作品も展示することから、同じように人々が行き来した記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道」の魅力を紹介します。川端康成をはじめとする多くの文化人の揮毫による万葉歌碑の原書や拓本、美しい風景の写真などの展示を通し、いにしえ人の情景へと誘います。また、会期中には、10月24日から「正倉院展」も開催されます。
詳しい内容は同館のHPに掲載されている。
企画展 ― 錦絵誕生250年 ― 浮世絵版画 美の大世界
2015年10月10日(土)~12月6日(日)
休館日 10/13(火)・19(月)、11/10(火)・16(月)・24(火)・30(月)
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
◆前期(1010~11/9)/ 後期(11/11~12/6)で展示作品の入れ替えをいたします。
「錦絵」とは、一つの作品に対して彩色用の版木を何枚も用い、美しい色彩や質感を表現した浮世絵版画のことです。下絵を担当した浮世絵師と版木の彫り師、摺(す)り師が力を出し合って作成した錦絵は、江戸時代の人々はもちろんのこと、欧米のジャポニスムの画家など外国の人々、そして現代の私たちにも驚きと喜びを与えてくれます。
明和(めいわ)2(1765)年から翌年にかけて、江戸では俳人などの間で大小暦(だいしょうれき)(大小または絵暦(えごよみ)とも。一年間の大の月と小の月を短文や絵の中に示した摺物(すりもの))の交換会が行われました。各人が趣向を凝らして大小暦を制作する中で多色摺り(たしょくずり)の技法が洗練され、この技法を用いて「東錦絵(あずまにしきえ)」として売り出したのが錦絵の始まりとされます。以後、錦絵の技術と表現は更に磨かれ、浮世絵版画の隆盛をもたらしました。
今年平成27年は、錦絵元年とされる明和2年から250年目にあたります。この記念すべき年に、当館が誇る写楽・北斎・広重らの作品や、充実したコレクションで知られる和泉市久保惣記念美術館の作品を展示し、多彩で斬新な浮世絵版画の美の大世界をご覧いただきます。
【 関連事業】 いずれも参加無料ですが、本展の観覧券が必要です。
●文化の日特別講演会
「錦絵誕生と鈴木春信」 講師:大和文華館館長・あべのハルカス美術館館長 浅野秀剛 氏
11月3日(火・祝) 午後2時からレクチャールームにて(1時間半程度)(定員60人)
●学芸員による美術講座
歌川広重「名所江戸百景」について」 学芸係長 稲畑ルミ子
11月23日(月・祝) 午後2時からレクチャールームにて(1時間半程度)(定員60人)
●学芸員によるギャラリートーク 10月17・24・31日、11月7・21・28日、12月5日(いずれも土曜日)
午後2時から展示室にて(1時間半程度)
●ボランティアによる展示解説 ご希望の方はお申し出下さい。
●木版摺り体験コーナー 1階ギャラリー前スペース(開館時間中)
2枚の版木(墨版[すみはん]・色版[いろはん])を使って木版画の摺りを体験できます。館蔵の押隈[おしぐま](歌舞伎役者の舞台化粧を絹などへ写し取ったもの)をモチーフにした版木をご用意します。
【天理市・桜井市による連携展示】当館1階ギャラリー・第6展示室 観覧無料
~歴史文化との出会い 記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道」を辿る~
本展では江戸時代の街道や宿場町を描いた作品も展示することから、同じように人々が行き来した、記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道(やまのべのみち)」の魅力を紹介します。川端康成氏をはじめとする多くの文化人の揮毫による万葉歌碑の原書や拓本、美しい風景の写真などの展示を通し、いにしえ人の情景へと誘います。また、「最新技術による4K映像」「万葉講話」「万葉衣装体験」等も計画しています。
東洲斎写楽、葛飾北斎、鈴木春信、歌川広重などの著名な浮世絵が目白押しだ。出品リストは、こちら(PDF)である。前期と後期で作品が入れ替わるので、ぜひこちらで確認してからお訪ねください!
当館では、企画展「錦(にしき)絵(え)誕生250年 浮世絵版画 美の大世界」が、10月10日(土)に開幕しました。今年は、錦絵元年とされる明和2年から250年目にあたり、この記念すべき年に、当館が誇る写楽・北斎・広重らの作品を中心に多彩で斬新な浮世絵版画の美の大世界をご覧いただきます。当館の今回の展覧会の特徴は、次のとおりです。
A.錦絵誕生250年としての前期と後期に分けて多くの浮世絵を展示
B.名所江戸百景118点の勢揃い(前期と後期に分けて展示します。)
C.体験イベント(浮世絵の木版摺)外国人観光客に高い人気です。
D.せんとくん解説ガイドにより分かりやすい解説
等です。また、今回の展覧会は、あべのハルカス美術館の「錦絵誕生250年 春信一番! 写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」と相互PRなどの連携開催です。
なお、1階ギャラリー、第6展示室においては、「大和の古道「山の辺の道」を辿る」として、天理市・桜井市連携の展示も同時開催しております。浮世絵版画展では、江戸時代の街道や宿場町を描いた作品も展示することから、同じように人々が行き来した記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道」の魅力を紹介します。川端康成をはじめとする多くの文化人の揮毫による万葉歌碑の原書や拓本、美しい風景の写真などの展示を通し、いにしえ人の情景へと誘います。また、会期中には、10月24日から「正倉院展」も開催されます。
詳しい内容は同館のHPに掲載されている。
企画展 ― 錦絵誕生250年 ― 浮世絵版画 美の大世界
2015年10月10日(土)~12月6日(日)
休館日 10/13(火)・19(月)、11/10(火)・16(月)・24(火)・30(月)
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
◆前期(1010~11/9)/ 後期(11/11~12/6)で展示作品の入れ替えをいたします。
「錦絵」とは、一つの作品に対して彩色用の版木を何枚も用い、美しい色彩や質感を表現した浮世絵版画のことです。下絵を担当した浮世絵師と版木の彫り師、摺(す)り師が力を出し合って作成した錦絵は、江戸時代の人々はもちろんのこと、欧米のジャポニスムの画家など外国の人々、そして現代の私たちにも驚きと喜びを与えてくれます。
明和(めいわ)2(1765)年から翌年にかけて、江戸では俳人などの間で大小暦(だいしょうれき)(大小または絵暦(えごよみ)とも。一年間の大の月と小の月を短文や絵の中に示した摺物(すりもの))の交換会が行われました。各人が趣向を凝らして大小暦を制作する中で多色摺り(たしょくずり)の技法が洗練され、この技法を用いて「東錦絵(あずまにしきえ)」として売り出したのが錦絵の始まりとされます。以後、錦絵の技術と表現は更に磨かれ、浮世絵版画の隆盛をもたらしました。
今年平成27年は、錦絵元年とされる明和2年から250年目にあたります。この記念すべき年に、当館が誇る写楽・北斎・広重らの作品や、充実したコレクションで知られる和泉市久保惣記念美術館の作品を展示し、多彩で斬新な浮世絵版画の美の大世界をご覧いただきます。
【 関連事業】 いずれも参加無料ですが、本展の観覧券が必要です。
●文化の日特別講演会
「錦絵誕生と鈴木春信」 講師:大和文華館館長・あべのハルカス美術館館長 浅野秀剛 氏
11月3日(火・祝) 午後2時からレクチャールームにて(1時間半程度)(定員60人)
●学芸員による美術講座
歌川広重「名所江戸百景」について」 学芸係長 稲畑ルミ子
11月23日(月・祝) 午後2時からレクチャールームにて(1時間半程度)(定員60人)
●学芸員によるギャラリートーク 10月17・24・31日、11月7・21・28日、12月5日(いずれも土曜日)
午後2時から展示室にて(1時間半程度)
●ボランティアによる展示解説 ご希望の方はお申し出下さい。
●木版摺り体験コーナー 1階ギャラリー前スペース(開館時間中)
2枚の版木(墨版[すみはん]・色版[いろはん])を使って木版画の摺りを体験できます。館蔵の押隈[おしぐま](歌舞伎役者の舞台化粧を絹などへ写し取ったもの)をモチーフにした版木をご用意します。
【天理市・桜井市による連携展示】当館1階ギャラリー・第6展示室 観覧無料
~歴史文化との出会い 記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道」を辿る~
本展では江戸時代の街道や宿場町を描いた作品も展示することから、同じように人々が行き来した、記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道(やまのべのみち)」の魅力を紹介します。川端康成氏をはじめとする多くの文化人の揮毫による万葉歌碑の原書や拓本、美しい風景の写真などの展示を通し、いにしえ人の情景へと誘います。また、「最新技術による4K映像」「万葉講話」「万葉衣装体験」等も計画しています。
東洲斎写楽、葛飾北斎、鈴木春信、歌川広重などの著名な浮世絵が目白押しだ。出品リストは、こちら(PDF)である。前期と後期で作品が入れ替わるので、ぜひこちらで確認してからお訪ねください!