tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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12月29日は奈良市・漢國神社で「獅子神楽」/毎日新聞「ディスカバー!奈良」第96回

2018年12月25日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)


NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「ディスカバー!奈良」を掲載している。先週(12/20付)掲載されたのは「獅子舞いで厄払いと招福祈願 奈良市の漢國(かんごう)神社」、筆者は奈良市在住の石田一雄さんだった。

石田さんはお祭りの生き字引のような人で以前、講演を聞かせていただいたが「よくこんな小さなお祭りまで取材されたものだ」と驚いた。今回の獅子舞い(午後1時~)も最近始まった祭りのようだが、私は知らなかった(漢國神社のHPは、こちら)。この連載、年内は今回でおしまい、年明けは1月10日(木)から始まるので念のため。では全文を紹介する。


福を招く大黒さま

年末年始の準備で忙しい毎年12月29日、近鉄奈良駅にほど近い漢國(かんごう)神社の境内がにぎやかになります。1年間の厄を払い招福を祈願する「獅子神楽(かぐら)」が奉納されるのです。2008年にプロの太(だい)神楽曲芸師・豊来家(ほうらいや)玉之助さんが獅子舞を奉納したのが始まりで、御杖(みつえ)村の桃俣(もものまた)獅子舞保存会なども加わった漢國神社韓園講(からそのこう)が奉納しています。

猿田彦(さるたひこ)が矛や剣で邪気を切り払ったり、獅子が五穀豊穣(ほうじょう)を願ったり、10余りの演目が次々と舞台で披露されます。獅子舞では伝統の桃俣獅子のほかタイガース獅子、肩車された子供獅子など様々な獅子が登場、太神楽(曲芸)も披露され、福をもたらす大黒様がユーモラスな仕草で観客の笑いを誘います。

奉納後、厄払いの神事が行われて、開運祈とうのお札が配られ、カボチャと小豆が入った「いとこ煮」が振る舞われます。さあ獅子舞で厄を払い,新年の福を招きましょう。
■メモ 近鉄奈良駅から徒歩3分(奈良まほろばソムリエの会理事 石田一雄)。


最後の「いとこ煮」という名前が面白い。辞書を引くと《小豆・牛蒡(ごぼう)・芋・カボチャなどを、堅いものから順に入れ、醤油か味噌で味をつけた煮物。おいおい(甥々)めいめい(姪々)に煮るという洒落(しゃれ)から、また、野菜ばかりを煮るところからの名という》(『デジタル大辞泉』)とあるが、まだ他の説もあるようで、詳しくは「いとこ煮の名前の由来」をご覧いただきたい。

来年も「ディスカバー!奈良」をよろしくお願いいたします!

コメント (2)
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