昨日(1/8付)の奈良新聞「こまどり」欄に、森と水の源流館が門松ならぬ「門杉」で来館者を迎えている、という話が出ていた。引用すると、
※写真はいずれも、森と水の源流館からいただいた
良質な吉野スギの産地、川上村の環境学習施設「森と水の源流館」で、吉野スギで手作りした「門杉」が来館者を迎えている=写真。17日まで。土台は吉野スギの板を組んだ樽(たる)で、「門松」に使われる竹の代わりに3本の吉野スギ間伐材を立てた。

飾りは村内の山中で採取できるさまざまな植物。難を転じる南天(なんてん)、トゲで邪気を払うヒイラギなどで無病息災を、また「ウラジロの2枚の葉のように白髪になっても夫婦仲良く」と、人々の幸せを願って職員が作った。
丹生川上神社上社やホテル杉の湯にも、別の人が作った門杉が飾られているそうだが、こちらは1月10日頃までと期間が短い(早めにとんどで燃やされるそうだ)。森と水の源流館にうかがうと、門杉は同館の元館長・辻谷達雄氏(「源流塾」塾長、ヤマツ産業有限会社取締役会長)の発案によるもので、上社とホテルの門杉は源流塾のメンバーが作っているそうだ(デザインも異なる)。
世界大百科事典「門松」によると《正月,家の内外に立てる生木のことで,門口に松を立てる例が多いので門松と総称されている。しかし,カドバヤシ,門木,拝み松などと呼ぶ所もあり,場所も屋敷の正面や屋内の土間,床の間,神棚の前に立てたり大黒柱にくくりつけたりする例も少なくない。また用いる木も松の他に栗,サカキ,ナラ,ホオノキ,竹,あるいはそれらを2~3種混ぜたものなどがあり,土地によって一様ではない》と、松と竹に限定されているわけではない。要は、年神さまの依代(よりしろ=神霊が寄りつくもの)なのだ。
吉野杉の名産地・川上村で門杉とは、素晴らしいアイデアである。これは末永く受け継いで行っていただきたいものである。
※写真はいずれも、森と水の源流館からいただいた
良質な吉野スギの産地、川上村の環境学習施設「森と水の源流館」で、吉野スギで手作りした「門杉」が来館者を迎えている=写真。17日まで。土台は吉野スギの板を組んだ樽(たる)で、「門松」に使われる竹の代わりに3本の吉野スギ間伐材を立てた。

飾りは村内の山中で採取できるさまざまな植物。難を転じる南天(なんてん)、トゲで邪気を払うヒイラギなどで無病息災を、また「ウラジロの2枚の葉のように白髪になっても夫婦仲良く」と、人々の幸せを願って職員が作った。
丹生川上神社上社やホテル杉の湯にも、別の人が作った門杉が飾られているそうだが、こちらは1月10日頃までと期間が短い(早めにとんどで燃やされるそうだ)。森と水の源流館にうかがうと、門杉は同館の元館長・辻谷達雄氏(「源流塾」塾長、ヤマツ産業有限会社取締役会長)の発案によるもので、上社とホテルの門杉は源流塾のメンバーが作っているそうだ(デザインも異なる)。
世界大百科事典「門松」によると《正月,家の内外に立てる生木のことで,門口に松を立てる例が多いので門松と総称されている。しかし,カドバヤシ,門木,拝み松などと呼ぶ所もあり,場所も屋敷の正面や屋内の土間,床の間,神棚の前に立てたり大黒柱にくくりつけたりする例も少なくない。また用いる木も松の他に栗,サカキ,ナラ,ホオノキ,竹,あるいはそれらを2~3種混ぜたものなどがあり,土地によって一様ではない》と、松と竹に限定されているわけではない。要は、年神さまの依代(よりしろ=神霊が寄りつくもの)なのだ。
吉野杉の名産地・川上村で門杉とは、素晴らしいアイデアである。これは末永く受け継いで行っていただきたいものである。