tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

創業支援施設「BONCHI」は、こんなにすごい!

2021年01月23日 | 奈良にこだわる
水曜日(2021.1.20)の毎日新聞奈良版「見聞録」欄に、「BONCHI(奈良市)カフェや書店、イベント空間も 持続可能な創業の場」という大きな記事が出ていた。BONCHIは「きらっ都・奈良」(奈良もちいどのセンター街)の建物内にある。奈良まほろばソムリエの会は、ここを郵便物の宛先にしている。館内の会議室なども、よく利用させていただいている(会員価格で利用できる)。
※トップ写真は、奈良市のHPから拝借した

カフェ、本屋、イベントスペース、コワーキングスペースなどが一体となった創業支援施設である。若い人たちの斬新な発想で運営されていて、レイアウトなどはよく変更されるので、「次はどんな展開になるのだろう」と、いつも楽しみにしている。では記事全文を紹介する。

奈良市の中心部、近鉄奈良駅からもちいどのセンター街を歩いていると、ガラス張りの明るい空間が現れる。「ひとりでに、持続可能な地域や社会が生まれる場所」として2020年3月にオープンした創業支援施設「BONCHI」だ。通りから中の様子をうかがってみると、カフェやオープンスペースでくつろぐ人々がちらほら。カフェや本屋、コワーキングスペースなどが一体化した「新しい空間」を案内してもらった。【林みづき】

「BONCHI」を運営するのは一般社団法人TOMOSU。中島章代表理事らが、起業家支援や街の活性化を担う拠点施設「きらっ都・奈良」を改修し、リニューアルオープンさせた。「何か新しいチャレンジをしたいという人たちに広く開かれた場所を作りたい」との思いで開いた。

商店街とつながる1階部分には、あめ専門店「ならBonbon」やカフェ「ANY COFFEE BREW BAR」がある。カフェとつながるイベントスペースには、ぬくもりのある木製の椅子や机が置かれ、誰でも自由に出入りできる。「コーヒーやお菓子を片手にゆったりと会話や読書を楽しみ、頭も体も温めてほしい」と中島代表。環境への配慮など「持続可能」というBONCHIのテーマに沿う、奈良に根ざした店が並ぶ。

さらに奥へ進むと、「時代を読み解く500冊」と称し、集められた書籍が目を引く。複雑化する時代を読み解き、持続可能な地域や世界について考える「問い」を得られる本を集めたそうだ。奈良を代表する識者が選んだものも多くあり、「奈良の知」を本で表したようなコーナーだ。

続いて2階には、大きなデスクが置かれたコワーキングスペースがある。利用者同士が気軽につながることができる空間は開放感でいっぱい。会議や勉強、制作作業など、さまざまな用途で利用されており、外出自粛によるテレワークの促進で需要も増えたという。3階には貸し会議室、4階にはシェアオフィスも備わる。

創業支援だけでなく、BONCHI自ら、クリエイターとしてさまざまなプロジェクトも推し進める。行動が制限されるコロナ禍を「自由に、想像力を取り戻す」契機として捉え直すユニークな試みも始めた。「のびねこ」はその第1弾で、「子どもたちが『距離』の新たな意味を生み出してくれたら」と、ソーシャルディスタンスの2メートルを、伸びをする2匹のねこで表現した。「新しい生活様式」の可能性を引き出し、街のあり方を考えるきっかけにしたいという。

また、ゲストとホストが対話し、本から時代を探るというポッドキャスト「味本飯店」も斬新だ。BONCHIへ足を運ばなくても「時代を読み解く500冊」の本棚を“聴いて”楽しむことができる。「食べ物の味わいが人それぞれ異なるように、本も味わうように読んでみてほしい」と考案者の一人、原口悠理事は語る。

商店街の中にそっとたたずむアイデアあふれるBONCHI。閉塞(へいそく)感の漂う今だからこそ、知的好奇心がくすぐられるこの場所を一度のぞいてみてはいかがだろう。

BONCHI
カフェ、本屋、イベントスペース、コワーキングスペースなどが一体となった創業支援施設。カフェなどのある1階が午前10時~午後6時、2階コワーキングスペースは午前10時~午後9時。コワーキングスペースは4階にも拡張する予定。近鉄奈良駅より徒歩5分。奈良市橋本町3の1(0742・27・1111)。


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