もと同僚(1年後輩)だった赤阪恭近(あかさか・やすちか)さんは定年退職後、2年制のNAFIC(ナフィック=奈良県立なら食と農の魅力創造国際大学校)フードクリエイティブ学科でフレンチを学び、卒業された。辻調理師専門学校から来られた先生から、厳しい指導を受けたそうだ。今は自宅で、知己にフランス料理を提供されている。
※トップ写真は、本日のメインディッシュ「鴨のオレンジ風味 フォアグラ添え」

赤阪さんと奥さん。背後の書は奥さんが書かれた
もともと兼業農家として田畑を持ち、米や野菜を育てていたが、これを使って何か料理を提供できないかと考えたのがきっかけのようだ。コンセプトは「ひとり6次産業」「人生の楽園、野菜天国、フレンチ道楽」。私は勝手に「メゾンAKASAKA」と呼んでいる。赤阪さんは「NAFICで教わったフランス料理を、趣味で作っては食べてもらって遊んでいるだけです」と謙遜するが。
敬老の日(2021.9.20)のランチタイム、会社の先輩だった長岡光彦さん、藤井謙昌(よしまさ)さんと私の3人でお邪魔した。なお赤阪さんの奥さんも会社のOGである(私と同期)。御所市ご出身・在住の藤井さんが予約を入れてくださった。なお藤井さんは今回が2回目で、前回はボリュームたっぷりだったので、今回は魚料理(鯛や舌平目を使った料理)を外し、お肉料理だけにしていただいたとのこと。

こちらの水彩画も、奥さんの筆による。「お稽古ごとが好きで、今はウクレレを習っています」
メゾンAKASAKAの場所は御所市僧堂、「かもきみの湯」の北あたりになる。国道24号から細い急坂を上がり、バックで駐車場に入れる。私にはちょっと難しいが、藤井先輩はスムーズに運転される。到着したのはちょうど正午頃。改築されたきれいな日本家屋に、2部屋の板間がある。手前は準備のための部屋で、奥がダイニングルーム。4人掛けの大きなテーブルにゆったり3人で座った。椅子がとても心地よい。テーブルの上には、コロナ対策のアクリル板が置かれていた。

向かって左の器はスプーンになっていて、煮こごりはこのまま口に運ぶ

バターは、あの「エシレバター」だった!
おおよそ2時間の食事タイムで、ゆっくりと料理が出てくる。サーブ(給仕)は、奥さんがご担当。前菜の「プチサレ」にパンとバター。おお、バターは「エシレ」だ。エシレバターとは〈優れた乳製品の産地として知られるフランス中西部・エシレ村で生産されるクリーミーな口あたりと、芳醇な香りが特長の発酵バターです。発酵バターはクリームを乳酸発酵させてからつくるバターで、ヨーグルトのような軽い酸味があり香り高いのが特長。エシレ酪農協同組合は1894年からバター作りをはじめ、代々伝わる乳酸菌を大事に使いながら、昔ながらの製法で変わらぬ味を守り続けています〉(片岡物産のHP)。

次は「スモークサーモンのポーピエット キャビア添え」。ポーピエットとは、魚や牛肉の薄切りなどで詰め物を包み、筒状に巻いたもの。その次は「トリュフのスープ(VGE)」!料理界の帝王と呼ばれたポール・ボキューズが考案したあの料理だ。

特大サイズの「トリュフのスープ(VGE)」、こんなにきれいに膨らますのは難しいぞ!
〈ボキューズ氏のスペシャリテの中でも、最も有名な「黒トリュフのスープ」。1975年にフランスの料理人として初めてレジオンドヌール勲章を受勲したポール・ボキューズが、その際のエリゼ宮での晩餐会で、時の仏大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタン(V.G.E.)に振る舞った逸品です〉(ひらまつのHP)。なお、ひらまつの平松博利氏はNAFICの名誉校長を務めておられるから、この料理はシッカリと身につけたに違いない。


「紅白ワインのグラニテ」(口直しの氷菓)に続いて、本日のメインディッシュ「鴨のオレンジ風味 フォアグラ添え」(トップ写真とも)が出てきた。ローストした鴨肉の上にこんなに大きなフォアグラが載っている。この料理にオレンジがこんなに合うとは、新発見だった。オレンジもきれいに切り添えられていて、これは熟練のワザだ。

「フロマージュ」はチーズだが、干しブドウ、干しイチジクなども載っていて、これは楽しい!

リンゴがたくさん載っていて、フルーツ好きにはたまらない!
「フロマージュ(チーズ)」のあとは「リオレ(米のデザート)りんごのコンポート添え」。アイスクリームの下に、米を牛乳と砂糖で煮込んだものがあった。米のツブツブ食感がいい。締めのコーヒーにも手を抜いていない、とても香り高くて美味しいコーヒーだった。

最後に奥さんから「ハーブティーはいかがですか?」、すかさず「いただきます」。私はカフェインに弱いので、喫茶店でよくハーブティーを注文する。しかし値段が高いのでいつも不満に思っていた。赤阪さんも同じ思いのようで、これらハーブはすべてご自分の畑で栽培されたものだそうだ。「雑草のようなもので、いくらでも生えてきますよ」。メゾンAKASAKAでハーブティーは、大きなポットで出てくる。私は2~3杯、勝手におかわりした。

それにしても楽しいランチタイムだった。美味しいだけではなく、目も楽しませてくれる。奥さんのサーブも、お見事だった。トシを重ねると、役得というか、このように愉快な機会に恵まれるのだ。

ハーブは、レモングラス、レモンバーム、タイム、スペアミント、セージ、ローズマリーなど
もと同僚がABCテレビの「人生の楽園」ばりに定年後を楽しみ、自宅でフレンチを提供される。そこに先輩たちと訪ね、のんびりと歓談する。この日のことは私の写真を添え、社内報にも大きく紹介されることになった。赤阪さん、奥さん、素晴らしいお料理をありがとうございました!長岡さん、藤井さん、また集まりましょう!
※トップ写真は、本日のメインディッシュ「鴨のオレンジ風味 フォアグラ添え」

赤阪さんと奥さん。背後の書は奥さんが書かれた
もともと兼業農家として田畑を持ち、米や野菜を育てていたが、これを使って何か料理を提供できないかと考えたのがきっかけのようだ。コンセプトは「ひとり6次産業」「人生の楽園、野菜天国、フレンチ道楽」。私は勝手に「メゾンAKASAKA」と呼んでいる。赤阪さんは「NAFICで教わったフランス料理を、趣味で作っては食べてもらって遊んでいるだけです」と謙遜するが。


こちらの水彩画も、奥さんの筆による。「お稽古ごとが好きで、今はウクレレを習っています」
メゾンAKASAKAの場所は御所市僧堂、「かもきみの湯」の北あたりになる。国道24号から細い急坂を上がり、バックで駐車場に入れる。私にはちょっと難しいが、藤井先輩はスムーズに運転される。到着したのはちょうど正午頃。改築されたきれいな日本家屋に、2部屋の板間がある。手前は準備のための部屋で、奥がダイニングルーム。4人掛けの大きなテーブルにゆったり3人で座った。椅子がとても心地よい。テーブルの上には、コロナ対策のアクリル板が置かれていた。

向かって左の器はスプーンになっていて、煮こごりはこのまま口に運ぶ

バターは、あの「エシレバター」だった!
おおよそ2時間の食事タイムで、ゆっくりと料理が出てくる。サーブ(給仕)は、奥さんがご担当。前菜の「プチサレ」にパンとバター。おお、バターは「エシレ」だ。エシレバターとは〈優れた乳製品の産地として知られるフランス中西部・エシレ村で生産されるクリーミーな口あたりと、芳醇な香りが特長の発酵バターです。発酵バターはクリームを乳酸発酵させてからつくるバターで、ヨーグルトのような軽い酸味があり香り高いのが特長。エシレ酪農協同組合は1894年からバター作りをはじめ、代々伝わる乳酸菌を大事に使いながら、昔ながらの製法で変わらぬ味を守り続けています〉(片岡物産のHP)。

次は「スモークサーモンのポーピエット キャビア添え」。ポーピエットとは、魚や牛肉の薄切りなどで詰め物を包み、筒状に巻いたもの。その次は「トリュフのスープ(VGE)」!料理界の帝王と呼ばれたポール・ボキューズが考案したあの料理だ。

特大サイズの「トリュフのスープ(VGE)」、こんなにきれいに膨らますのは難しいぞ!
〈ボキューズ氏のスペシャリテの中でも、最も有名な「黒トリュフのスープ」。1975年にフランスの料理人として初めてレジオンドヌール勲章を受勲したポール・ボキューズが、その際のエリゼ宮での晩餐会で、時の仏大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタン(V.G.E.)に振る舞った逸品です〉(ひらまつのHP)。なお、ひらまつの平松博利氏はNAFICの名誉校長を務めておられるから、この料理はシッカリと身につけたに違いない。


「紅白ワインのグラニテ」(口直しの氷菓)に続いて、本日のメインディッシュ「鴨のオレンジ風味 フォアグラ添え」(トップ写真とも)が出てきた。ローストした鴨肉の上にこんなに大きなフォアグラが載っている。この料理にオレンジがこんなに合うとは、新発見だった。オレンジもきれいに切り添えられていて、これは熟練のワザだ。

「フロマージュ」はチーズだが、干しブドウ、干しイチジクなども載っていて、これは楽しい!

リンゴがたくさん載っていて、フルーツ好きにはたまらない!
「フロマージュ(チーズ)」のあとは「リオレ(米のデザート)りんごのコンポート添え」。アイスクリームの下に、米を牛乳と砂糖で煮込んだものがあった。米のツブツブ食感がいい。締めのコーヒーにも手を抜いていない、とても香り高くて美味しいコーヒーだった。

最後に奥さんから「ハーブティーはいかがですか?」、すかさず「いただきます」。私はカフェインに弱いので、喫茶店でよくハーブティーを注文する。しかし値段が高いのでいつも不満に思っていた。赤阪さんも同じ思いのようで、これらハーブはすべてご自分の畑で栽培されたものだそうだ。「雑草のようなもので、いくらでも生えてきますよ」。メゾンAKASAKAでハーブティーは、大きなポットで出てくる。私は2~3杯、勝手におかわりした。

それにしても楽しいランチタイムだった。美味しいだけではなく、目も楽しませてくれる。奥さんのサーブも、お見事だった。トシを重ねると、役得というか、このように愉快な機会に恵まれるのだ。

ハーブは、レモングラス、レモンバーム、タイム、スペアミント、セージ、ローズマリーなど
もと同僚がABCテレビの「人生の楽園」ばりに定年後を楽しみ、自宅でフレンチを提供される。そこに先輩たちと訪ね、のんびりと歓談する。この日のことは私の写真を添え、社内報にも大きく紹介されることになった。赤阪さん、奥さん、素晴らしいお料理をありがとうございました!長岡さん、藤井さん、また集まりましょう!