tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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ジャイアント(韓国ドラマ)から目が離せない!

2017年01月04日 | 日々是雑感
師走に梅田へ出たついでに、ふらりと阪急三番街の紀伊國屋書店梅田本店を訪ねた。学生時代によく通ったので、今でも梅田へ出ると立ち寄りたくなる。何冊か目当ての本を買って店を出るとき、出口付近に平積みされた1冊の新書が目にとまった。藤脇邦夫著『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)である。帯には「食わず嫌いはもったいない!韓国ドラマの全魅力。」とある。
※トップ画像は「ジャイアント」の公式ホームページから拝借

「定年後の」ということは60代のオヤジ向けだ。韓流ドラマは中高年女性向け、というイメージだったがそうでもないのか、という意外さと「今は韓流ではなく『韓国』ドラマというのか」という興味だけで、衝動買いしてしまった。奈良へ帰るまでの車中で読み出したが、これは面白い本だ。Amazonの「内容紹介」によると、

国内外のドラマ、映画を5000本以上視聴した著者は、長い余暇の相棒として「韓国ドラマ」に勝るものはないと断言する。韓国は、毎月100話近いドラマが放送される異常なドラマ大国で、視聴率が良ければ延長され、悪ければ打ち切られる。日本のようにキャスティングありきの安易なドラマ制作は許されず、脚本が優れた本物の作品のみが生き残る。

最高視聴率64・5%を記録した「砂時計」や、韓国ドラマの全ての要素が完全に内包された「ジャイアント」を見れば、その凄さが必ず分かるはずだ。本書ではその魅力を「韓国ドラマベスト50」と共に余すことなく語り尽くす。


 定年後の韓国ドラマ (幻冬舎新書)
 藤脇邦夫
 幻冬舎

結論からいえば、著者の一押しは「ジャイアント」と「砂時計」ということになるのだが、「正月休みにでも見てみるか」、という軽いノリで、まずは「ジャイアント」のDVD2枚を借りてみた。全60話のうち1~4回分が収められている。見だしたところ、これは面白い!日本では過去にBSフジ、テレビ東京、KBS京都でも放送されたということだが、全く知らなかった。KBS京都の「全体あらすじ」によると、

1970年、釜山。12歳のガンモは貧しいながら、両親と兄妹と共に幸せに暮らしていた。そんなある日、金塊密輸の情報を知った軍保安部隊長チョ・ピリョンは、金策に奔走する万宝建設社長ファン・テソプを誘い込み金塊奪取計画を実行する。何も知らず計画に巻き込まれてしまったガンモの父デスは、ピリョンに射殺されてしまう。兄ソンモが事件を目撃したことから命を追われる身となり、幸せだった一家は逃亡を余儀なくされる。

途中で母は事故で命を落とし、兄妹は生き別れになってしまう。その後、ソウルで靴磨きをしながら一人で生きていたガンモは、客として出会ったテソプの危機を救ったことから一家に引き取られる。学校にも行くようになるが、同じクラスになったピリョンの息子ミヌはガンモを見下し、二人は対立していく。一方、逃亡中に米軍に助けられたソンモは、そこで皮肉にも再会したピリョンの信頼を得て部下となり、復讐の機会を窺っていた…。


冒頭の4回では、命をねらわれる兄ソンモと、幼い弟・妹たちがけなげに生きる様子が紹介され、おもわず落涙してしまった。『定年後の韓国ドラマ』には「このドラマには期せずして、韓国ドラマのすべての要素が詰め込まれているといっていい。筆者は60代オヤジが初めて見る韓国ドラマの代表昨として、いつもこの作品を推奨している」とあるが、それは納得した。

当初予定は全50話(NHKの大河ドラマと同じ)だったが、好評につき10話追加されて60話になったという。私の場合「長い余暇」というわけではなく、これから何日かかるか分からないが、空き時間を見つけてせっせと視聴したいと思う。皆さんも、よろしければ…。

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