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田中利典師の『よっぽどの縁ですね:迷いが晴れる心の授業 (CDブック) 』(大谷徹奘著)

2025年02月08日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈「よっぽどの縁ですね: 迷いが晴れる心の授業 (CDブック)」大谷 徹奘 (著)〉(師のブログ 2017.9.8 付)。薬師寺執事長・大谷徹奘(おおたに・てつじょう)さんのご著書の紹介である。この本は、版元(小学館)のHPによると、

心がスッと軽くなる「心の授業」
「あなたは大谷徹奘の心の授業を聞いたことがありますか?」――。1999年から「心を耕そう」をスローガンに全国を行脚する薬師寺の大谷徹奘執事。その「心の授業」は、心が折れそうになっている人、人間関係に悩んでいる人、何かに挑戦しようとしている人、一度は失敗したけれども再チャンレンジしようとしている人など、多くの人たちに勇気と希望を与えています。

「心の授業」をきっかけに成功を掴んだ人も続出しているのです。〈人間はひとりにひとつづつ心を持っています。その心の使い方によって、私たちは目の前の世界を幸せにも不幸にも変えることができるんです〉。

テンポよく展開される「心の授業」では、「幸せって何?」を教えてくれる四文字の言葉〇〇〇〇、悩ましい人間関係の「縁」を受け止める六文字の言葉〇〇〇〇〇〇、迷いや不安の中から悟りを得る三文字の言葉〇〇〇を伝授。心がスッと軽くなり、なぜだか元気な気持ちにさせられるのです。

【編集担当からのおすすめ情報】
活字だけで読んでも元気になれる。CDで聴いたらもっともっと元気になれる。口コミで全国に広がっている大谷徹奘執事の「心の授業」をぜひ一度体感してください。




私も大谷さんとは以前から面識があるが、「そういえば、大谷さんのご著書は読んだことがないな」と気づき、早速最新刊の『幸せの法則』(小学館文庫 税込み550円)を買ってきた。おお、これは読みやすくていい本である。薄い本だし、半分ほどが図表なのですらすら読めて、しかも心に残る(大谷さんのHPは、こちら)。

利典師は大谷さんのことを薬師寺のエース、現代に生きる高田好胤(こういん)和上とお書きだが、利典師だってスタイルは違うが、立派に金峯山寺の高田和上だし、綾部の高田和上だと思うが、いかがだろう。では、師のブログ全文を以下に紹介する。

「よっぽどの縁ですね: 迷いが晴れる心の授業 (CDブック)」大谷 徹奘 (著)
友人というほどのお付き合いはないが、なんどかご一緒したことのある薬師寺の若きエース大谷の徹っちゃん。携帯番号は交換したなあ。昨日ローソンで、その大谷さんの新著を見かけたので、思わず買っちゃった。一法話分の、まるまるの法話録なので、いくら遅読の私と言え、さすがに買ったその日に一冊読んだ。良かったです。

徹奘さんには到底及ばないが、私もそこそこ人前でお話はさせていただく。ただ、「りてんさんのは法話じゃないね…」とよく指摘を受けるが、大学の授業ともいえないし、講話とも言えないし、どこか説明調であり、とうてい、僧侶の法話としては、なりたっていないことは自覚している。漫談でもないのですけど。(笑)

その点、やはり、薬師寺のエースだけあって、まことに法話らしい法話。しかもありきたりの法話ではなく、型破りで、聞く者をぐいぐいと徹奘ワールドに追い込んでいく。引き込むというより、追い込むという感じ。そんな素晴らしい内容だった。

徹っちゃんはあの名僧・高田好胤和上の直弟子。和上に憧れ、和上を目指して、日夜活躍をされている…という情熱を会えば感じるし、オーラもすさまじいが、本著でも、それは行間ににじみ出ている(なお、まだCDは聞いていない)。高田和上は私にとって、龍谷大学の直系の先輩だが、残念ながら、面識はない。

一時期、「金峯山寺を発展させるにはどうしたらよいか」と人に尋ね歩いたことがあった。そのとき、同じ答えを多くの人からいただいた。曰く「薬師寺の高田好胤さんのような人がお寺から出ることだ」といわれたのだった。

考えた末、「高田好胤さんのようには到底なれないが、田中利典は田中利典にはなれる」という、いささか意味不明にして、無謀な考えをもって、40代から20年近くを突っ走ったことがあり、高田和上は私にとっても憧れと目標の人である。

結局、言葉通りに、私は高田好胤さんのようにはなれなかったが、まあ、田中利典さんらしいものには、それなりになれて、60代を迎えることになった。そんな和上のお弟子の徹っちゃん。

彼もまた、高田和上の模倣ではなく、平成に生きる高田和上=大谷徹奘になっておられて、とても、気持ちよかった。私とは「よっぽどの縁」と、までは言えないかも知れないが、まあまあの縁をいただいている。とはいえ、私には到底及ばないパワーと見識の傑僧です。本書、お薦めします。
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