NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。10月3日付で掲載されたのは「日本最大級の五輪塔/西大寺奥の院(奈良市)」、執筆されたのは当会理事の石田一雄さん。法界躰性院(ほうかいたいしょういん)は西大寺奥の院として知られ、伏見中学の南側にある。五輪塔の迫力がすごい。では、全文を紹介する。
近鉄大和西大寺駅から北西へ約850㍍、なだらかな丘の方向へ約10分歩くと、西大寺奥の院(法界躰性院[ほうかいたいしょういん])があります。西大寺中興の祖・興正菩薩叡尊上人は、1290(正応3)年8月25日遷化(せんげ)し、西北の林間で火葬されました。その地に営まれた御廟所が当院です。
門を入ると二重基壇の上に叡尊上人の石造大五輪塔(総高342㌢)があります。この五輪塔は日本国内では最大級といわれています、まわりに建物がなく広々としているので、なお迫力があります。その東西双方には後の長老の五輪塔もあります。北西に江戸時代創建の地蔵堂があり、室町時代の本尊地蔵菩薩立像がまつられています。
中世後期以降に、隣接地が近在の村墓地となりました。入口付近に、柱・外壁を角・板の塔婆で作られた木造瓦葺の室町時代の納骨堂(骨堂[こつんどう])があり、毎年亡くなった一門僧侶の板塔婆が外周に打付けられます。(奈良まほろばソムリエの会理事 石田一雄)
■宗派 真言律宗
■住所 奈良市西大寺野神町1-6-10
■電話 0742-47-2702
■交通 近鉄大和西大寺駅から北西に徒歩約10分
■拝観 自由(地蔵堂拝観は要予約)
■駐車場 無
近鉄大和西大寺駅から北西へ約850㍍、なだらかな丘の方向へ約10分歩くと、西大寺奥の院(法界躰性院[ほうかいたいしょういん])があります。西大寺中興の祖・興正菩薩叡尊上人は、1290(正応3)年8月25日遷化(せんげ)し、西北の林間で火葬されました。その地に営まれた御廟所が当院です。
門を入ると二重基壇の上に叡尊上人の石造大五輪塔(総高342㌢)があります。この五輪塔は日本国内では最大級といわれています、まわりに建物がなく広々としているので、なお迫力があります。その東西双方には後の長老の五輪塔もあります。北西に江戸時代創建の地蔵堂があり、室町時代の本尊地蔵菩薩立像がまつられています。
中世後期以降に、隣接地が近在の村墓地となりました。入口付近に、柱・外壁を角・板の塔婆で作られた木造瓦葺の室町時代の納骨堂(骨堂[こつんどう])があり、毎年亡くなった一門僧侶の板塔婆が外周に打付けられます。(奈良まほろばソムリエの会理事 石田一雄)
■宗派 真言律宗
■住所 奈良市西大寺野神町1-6-10
■電話 0742-47-2702
■交通 近鉄大和西大寺駅から北西に徒歩約10分
■拝観 自由(地蔵堂拝観は要予約)
■駐車場 無
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