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毎年6月6日 常光寺(奈良市押熊)の歓喜天像が特別開扉!/毎日新聞「やまと百寺参り」第5回

2019年05月20日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行とあわせて毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。令和になって初の掲載は「秘仏に会える6月6日/常光寺(奈良市)」(5/9付)、執筆されたのは大阪府四条畷市にお住いの津山進さんである。「歓喜天(かんぎてん)」のことは皆さんよくご存じだろう。『デジタル大辞泉』によると

頭は象、身体は人間の姿をした仏法守護神。もとインド神話の魔王で、のち仏教にとり入れられたもの。単身像と双身像とあり、双身像は、男神と女神とが抱擁する姿をとることが多い。夫婦和合・子宝の神として信仰される。大聖歓喜自在天。聖天(しょうでん)。

全国の歓喜天像はほとんどが秘仏で拝観できないが、常光寺の双身像は、毎年6月6日だけ特別開扉されるのである。では記事全文を紹介する。なお令和元年から、ゲラ刷りがカラーになった(紙面ではモノクロのまま)。いつでもカラー化できるように、ということのようだ。

秘仏に会える6月6日/常光寺(奈良市)
押熊の里にたたずむ常光寺は江戸時代に建てられた武家屋敷のような景観をもつ寺です。緑の木々に覆われた参道から山門をくぐると正面に御堂、右は庫裏で、現・平城小学校の前身となる学び舎の名残を感じます。御堂に大聖歓喜双身天尊像をはじめ、本尊の大聖不動明王三尊像など諸仏や、掛け軸の画像を間近に見ることができます。

6月6日は秘仏で厨子に収められた歓喜天像が特別に開扉され、山門の傍らに「南無大聖歓喜天」の幟(のぼり)がかかげられます。静かな寺もこの日は歴史・仏像ファンや寺にゆかりのある人々が訪れ賑わいます。

歓喜天像は30センチ位の小像で、頭が象で体は人間の男女二体が抱擁している希有な姿です。もとはインドのガネーシャという神に由来し、インドでは日本の「お地蔵さん」のように親しまれています。なかなかお目にかかれない歓喜天像を、この機会に拝観されてはいかがでしょうか(奈良まほろばソムリエの会 会員 津山進)。

(宗派)単立
(住所)奈良市押熊町212
(電話)0742-45-3272
(交通)近鉄大和西大寺北口からバスで15分「南押熊」下車、徒歩約10分
(拝観)9時30分~16時30分 300円
(駐車場)有り(無料)



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