tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

新石切駅前 de グルメ

2013年08月21日 | グルメガイド
同僚のF嬢は、近鉄けいはんな線「新石切駅」(東大阪市西石切町)の駅前に住んでいる。美味しいものには目がないというF嬢なので「近所に美味しい店ってある?」と聞くと、「石田寿しという美味しいお寿司屋さんがあります。特別な日に連れて行ってもらいました。塩爺(東大阪市出身の塩川正十郎)も、よく通っていたそうですよ」と即座に答えが返ってきた。これは良さそうだ。早速、大阪出張の帰りに立ち寄ってみた。

石田寿し(東大阪市西石切町1-9-5)は幹線道路から細い道に入るので、周辺はとても静かだ。夜の早い時間帯だったが、常連さんたちがカウンターで歓談しながらにぎり寿司をつついている。木質感覚の落ち着いた店構えである。いかにも議員さんたちが利用しそうなお店だ。

メニューを見ると、にぎり寿司だけでなく、海老、穴子、鮭、鰻などの押し寿司(大阪寿司)メニューもたくさん並んでいる。私は「にぎり」1,100円と「ばってら」400円を注文した。それがトップ写真(8/7撮影)である。「あまから手帖」でも紹介されたそうだが、ネタは新鮮だし、ばってらはみずみずしくて美味しい。



帰り道、駅の周辺をぶらりと歩いてみたところ、結構飲食店が多い。一瞥しただけで「ここは美味しそうだな」というインスピレーションが働くお店があった。で、大阪へ出る都度、立ち寄ってみることにした。



すゞや(東大阪市西石切町1-4-28 双葉マンション1F)は、夜は「居酒屋」「「おでん屋」、昼は「定食屋」というお店である。カウンターには「おばんざい」の大きな皿がずらりと並んでいる。最初は好みのおばんざいを少しずつ、次に鯖(きずし)とタコぶつをいただいた。湯飲みになみなみと入っているのは、焼酎のお湯割りだ。鯖は脂がたっぷりと載り、酢加減もちょうどいい。熟練の味というか、どれもこれも美味しい。いちどランチタイム(定食800円)にもお邪魔したいものである。



馳走亭(東大阪市中石切町1-8-32 アイプラザ101)は、幹線道路(170号線)沿いの比較的新しいお店で、地元の人で賑わっている。カウンターだけでなくテーブルや、奥には座敷もある。春鹿(超辛口)など、奈良のお酒が置いてある。焼鳥は備長炭でふんわりと丁寧に焼き上げてある。お店はきれいだし、店員さんたちも若くて活気があり、立ち寄るたびに元気がもらえるお店である。



そば切り粋人(すいと 東大阪市西石切町5-5-22 グッドウェル新石切1F)は、近鉄けいはんな線の沿道にある。新しくてお洒落なお店である。限定10食という「田舎蕎麦」800円をいただいた。「最初は何もつけず、次はお塩で」ということだったのでその通りいただいたが、蕎麦の甘味が口の中に広がり、これはいい。なお湯飲みに入っているのは、焼酎のそば湯割りである。



手打草部うどん のらや石切店(東大阪市西石切町5-5-8)は「そば切り粋人」のすぐ近く、近鉄けいはんな線の沿道にある。堺市に本社のあるうどんチェーンで、よく流行っている。麺には強いコシがあるので、「冷」で食べていただきたい。手軽なセットメニューがたくさんあり、安くて美味しいファミリー向けのお店である。

新石切駅の近くだけで、こんなにたくさん美味しいお店が見つかった。老舗もあれば新店もあり、チェーン店もある。新石切へは生駒から近鉄けいはんな線で、わずかひと駅である。ぜひいちど、お立ち寄りいただきたい。
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畿央大学のやまとフォーラム(第5回)は、9月1日(日)開催!(2013Topic)

2013年08月20日 | お知らせ

畿央大学を運営する学校法人冬木学園は4年前から、毎年この時期に「やまとフォーラム」という無料の公開講座を開催している。同大学のHPによると《学校法人冬木学園は地域の文化交流の要となり、その発展に貢献することをめざしています。やまとフォーラムでは、畿央大学をはじめ冬木学園各校の教員とともに、地域の実社会で活躍されている方たちを講師に招いて14の講座を開講いたします。基調講演を含めてお一人様3講座にご参加いただけます。もちろん、参加費は無料です》。

高岡市万葉歴史館館長・坂本信幸氏による「基調講演」、「公開講座Ⅰ」、「公開講座Ⅱ」の3つの講座に参加できるという仕組みで、公開講座は計13コマから選択できる。概要を抜粋すると、

日時 2013(平成25)年9月1日(日)
 受付12:30~
 基調講演開会13:00~
会場 畿央大学(北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 近鉄五位堂駅からバス5分)
プログラム
 ご挨拶 13:00~13:20
 基調講演 13:20~14:20
  講師:坂本 信幸 (高岡市万葉歴史館 館長)
  テーマ:「葛城の万葉歌と大伯皇女(おおくのひめみこ)の歌」
 公開講座Ⅰ限目 14:40~15:40
 公開講座Ⅱ限目 16:00~17:00

※公開講座の内容は、こちら(PDF)
※メールでの申し込みフォームは、こちら

公開講座から目を引いたものをピックアップすると、「健康・大和野菜」(公開講座Ⅰ限目No.3)の西本登志氏は奈良県農業総合センター総括研究員。「美味しい野菜の新品種をつくりたい!~トウガラシ、イチゴ、菜っ葉の新品種の紹介~」という話をされる。

「文化・手作り劇団」(公開講座Ⅰ限目No.5)の上山好庸(よしのぶ)氏は写真家にしてあすか劇団「時空」主宰者。「先ず思うこと、すべてはここから始まる~手作り舞台はこうして出来上がる~」という話をされる。

「健康・調味料」(公開講座Ⅱ限目No.8)の片上裕之(かたかみ・ひろゆき)氏は片上醤油の社長で、私とは遠縁の親戚にあたる。1931年に祖父が創業した会社を引き継ぎ、奈良県で一番美味しい醤油を作っておられる。今回は「醤油再発見~醤油の歴史や種類などをわかりやすく解説~」という話をされる。

「文化・お遍路」(公開講座Ⅱ限目No.10)の田尾秀寛(たお・しゅうかん)氏は、もと電通の営業部長。58歳で早期退職され高野山大学の大学院で密教学を専攻、信貴山千手院大阪分院主・四国八十八ヶ所と西国三十三ヶ所霊場の公認先達である。「お遍路の社会学」という話をされる。

「文化・写真芸術」(公開講座Ⅱ限目No.11)の近藤芳嗣氏は近藤豆腐店の社長にして写真家(入江泰吉氏のお弟子)であり、「入江泰𠮷先生に学んだ事~表現芸術としての写真~」という話をされる。

参加費は無料で、好きな講話だけを選べる。帰りにはお向かいの「エコール・マミ」ショッピングセンターでお買い物もできる。皆さん、ぜひお申し込みください!

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シェフのサマーカレーフェスタは、8月31日まで!(2013Topic)

2013年08月19日 | 奈良にこだわる
奈良市小西町の「な・ら・ら」の前を通りかかると「シェフのサマーカレーフェスタ」の黄色い看板が目に飛び込んできた。「な・ら・ら」のホームページによると、

な・ら・らの"夏"限定イベント!! シェフのサマー カレーフェスタ

「な・ら・ら」シェフ達が繰り出す自慢の夏カレーはいかがですか? オリジナルのカレー料理を期間限定にてご提供いたします。なお、期間中、オリジナルカレーを3種類ご注文いただいた方にもれなく素敵なプレゼント!! 詳しくは店舗スタッフまでお問い合わせください。


期間は8月17日(土)から31日(土)まで。全9ヵ店がオリジナルのカレーを売り出すというのだ。全品270円の居酒屋HAHAHA(チキンカツカレー284円)から、ビストロ・ド・セラヴィ(大和牛バラ肉のオリジナルカレー1,365円)まで。豆腐料理の豆仙坊(豆腐ハンバーグカレー600円)やラーメン・もつ鍋の膳Z/E/N(なにわとんかつカレー680円)などもある。

期間中に3種類食べると「500円」の金券がもらえる(最安だと、1,534円分を食べるだけで500円の金券がもらえる!)。カレーは、外国人観光客の好きな食べ物のベスト12位にランクインしていた。

暑い夏には、カレーが似合う。猛暑の夏には、もっと似合う。皆さん、ぜひ「な・ら・ら」に足をお運びください!

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天川村の円空仏(産経新聞「なら再発見」第41回)

2013年08月18日 | なら再発見(産経新聞)
産経新聞奈良版・三重版などに連載中の「なら再発見」、今回(8/17付)は、「栃尾観音堂の円空仏 江戸期の仏像も魅力的」、執筆されたのはNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の石田一雄さんである。以下、全文を紹介する。
※写真はすべて石田さんの撮影。トップ写真が栃尾観音堂

 県内には飛鳥時代をはじめ古い時代の優れた仏像が多いが、江戸時代の魅力あふれる仏像もある。
 天川(てんかわ)村にある栃尾(とちお)観音堂の円空仏(えんくうぶつ)もその一例だ。
 聖観音菩薩立像(高さ137センチ)、大弁財天女立像(86センチ)、金剛童子像(84センチ)、護法(ごほう)神像(50センチ)の4体が祭られている。
 金剛童子は仏法の守護神で、阿弥陀仏の化身ともいわれる。護法神も仏法や仏教徒を守る神で、円空作最初の護法神像といわれる。



円空の彫った聖観音菩薩立像

 円空は美濃国(今の岐阜県)出身、江戸時代前期(1632~1695年)の修験僧で、全国に「円空仏」と呼ばれる木彫りの仏像を残したことで知られる。北海道から奈良県まで各地の霊山を巡り、生涯で12万体の仏像を彫ったという。
 円空は訪れた土地の木を素材に仏像を造った。自然の木のまま、マキ割り用のナタやチョウナをふるい、ノミや小刀でザクザク彫った。木の生命力を感じさせる荒々しい彫りで、大胆に省略した造形だが、人を引きつけずにはおかない温かな微笑をたたえる。



以下、スペースの関係で新聞に載らなかった円空仏。こちらは大弁財天女立像

 現在までに約5300体発見されている円空仏は全国にあるが、その大半は愛知県と岐阜県に集中しており、関西では珍しい。
 県内には19体あるという。法隆寺に大日如来座像、松尾寺に役行者(えんのぎょうじゃ)像、そして天川村に16体。天河大辨財(てんかわだいべんざい)天社の大黒天像、大峯山寺の阿弥陀如来像、栃尾観音堂に4体などだ。その中で通常、一般に公開されているのはここだけだ。



金剛童子像

 円空は歌人でもある。県内に3度訪れて仏像を残す一方、歌も詠んだ。1度目は寛文11(1671)年、法隆寺西院堂で修行した。
 《万代(よろずよ)に目出度(めでたき)神の在(ましま)して/名を九重(ここのえ)のいかるがの寺》
 2度目は、寛文12(1672)年、天川村から修験道の霊地で役行者が修行したという大峯山の洞窟「笙ノ窟(しょうのいわや)」に入り、命を懸けた厳しい冬籠りの荒行をした。



護法神像

 《こけむしろ笙(しょう)の窟(いわや)にしきのへて/長夜(ながよ)のこる法(のり)のともしび》《昨日今日小篠(おざさの)山(やま)に降雪(ふるゆき)は/年の終(おわり)の神の形(かげ)かも》《大峯(おおみね)や天川(あまのかわら)に年をへて/又くる春に花やみるらん》
 3度目は延宝3(1675)年、ふたたび大峯山で修行した。
 栃尾観音堂の諸像は最初の大峯修行の際に刻まれた。
 観音堂の管理をしている瀬上(せのうえ)家の話では、当時円空は瀬上家に滞在し、毎日裏山の小屋に出かけて彫った。その後、護法神像は瀬上家内の祠(ほこら)に、他の3体は裏山の小さな祠に祭られた。
 瀬上家では、子供が悪さをすると怖い顔の護法神像を背中にかつがせて、しつけをした。
 山の祠は大雨による土砂崩れなどで何回か流され、その都度場所を移してきたが、昭和30年代に現在のお堂に納められた。その際瀬上家の護法神像もあわせて4体一緒に祭られることになったという。
 300年以上前から栃尾の人々の厚い信仰で守られてきた諸像は、弘法大師一夜の作と伝えられてきたが、47年秋の学術調査によって円空作と判明し、一気に注目を浴びた。
 天川村は、その4分の1が吉野熊野国立公園に指定され「ごろごろ水」で有名な洞川(どろがわ)湧水群は、環境省の「名水百選」に選ばれている。温泉や鍾乳洞、渓谷など美しい大自然に恵まれ、多くの人びとを引きつけている。
 また1300年もの歴史を刻み、役行者を開祖とする修験道の聖地、南北朝時代の南朝方の拠点として、天河大辨財天社、龍泉寺など名所旧跡も多い。
 四季折々に豊かな自然と歴史に恵まれた村を訪れてみてはいかがだろうか。(NPO法人奈良まほろばソムリエの会 石田一雄)


わたしもかつて栃尾観音堂にお参りし、円空仏を拝ませていただいたことがある。お堂も仏像も、地区の人々によって大切に守られていた。奈良盆地は暑いが、天川村は涼しい。何より天川村には、楽天トラベルで「5つ星」、同サイトの「泊まって良かった!ホテル・旅館ランキング」で県下ベスト2位にランクインした「民宿あおば」というスーパー民宿がある。

自然や歴史・文化に恵まれた天川村に、ぜひ足をお運びいただきたい。石田さん、興味深い話をご紹介いただき、有難うございました!

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奈良が仕掛けるインバウンド戦略(奈良!そこが知りたい)、今夜放送!(2013Topic)

2013年08月17日 | 奈良にこだわる
奈良県国際観光課(観光局)のKさんから、こんなメールをいただいた。

奈良県の現状と諸課題、取り組みなど、県民の視点から掘り下げ、事実やデータ、映像でわかりやすくお伝えする県政広報番組「奈良!そこが知りたい」で、奈良県のインバウンド客の誘致についての取組が放送されます。奈良テレビをご視聴できる方は、是非ご覧ください。

放送日:平成25年8月17日(土)21:00~21:30
番組名:県政広報番組「奈良!そこが知りたい」
テーマ:「外国人観光客を誘致~奈良が仕掛けるインバウンド戦略~」
チャンネル:9ch

なお奈良テレビがご覧になれない方は、少し遅くなりますが、8月19日中に奈良県広報広聴課のホームページでアップしますので、こちらのアドレスから覧ください。

どなたが出演されるのか、メールで問い合わせると《荒井知事、久保田観光局長、八坂豊さん(元奈良ロイヤルホテル社長)ほか、県国際観光課のスタッフも出演しております。是非ご覧ください》とのことだったので、早速タイマー録画をセットした。


東向商店街(奈良市)で8/15に撮影。トップ写真は、もちいどのセンター街(同)で8/8に撮影

インバウンド(インバウンドツーリズム)とは、外国人の訪日旅行のことである。政府はビジット・ジャパン事業(訪日旅行促進事業)として「本年に訪日外国人旅行者数1,000万人を達成し、さらに2,000万人の高みを目指すとともに、2030年には3,000万人を超えることを目指す」(日本再興戦略・平成25年6月閣議決定)ことを目標に掲げている。8/1に出たばかりの『平成25年版 観光白書』の特集も、「国際観光の振興」である。

最近は円高の一服で、奈良でも外国人観光客の姿をよく目にするようになった。手元の『平成24年版 観光白書』の「都道府県別、国・地域別外国人延べ宿泊者数構成比(平成23年)」によると、奈良県で宿泊している外国人の構成比は、中国(15%)、台湾(14%)、アメリカ(13%)、欧州(13%)、韓国(11%)の順となっているが、最近は欧米人の姿がやたら目立つ。

どんな切り口で番組が進行するか、知事や観光局長や八坂さんがどんなコメントをされるか、大いに楽しみである。皆さん、ぜひ今夜の「奈良!そこが知りたい」をご覧ください。
コメント (5)
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