tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

閉店しました!/食道楽(近鉄八木西口駅前)は、安い、うまい、ボリュームたっぷり!

2013年08月16日 | グルメガイド
※残念ながら、近鉄八木西口駅前の「食道楽」は2022年5月11日(水)、立ち退きのため閉店されました。しかし、橿原市醍醐町に、レトロではない小さな店が新たにオープンしているそうです(今後、「昭和レトロ食堂」のリストからは、除外させていただきます)。

会社の同僚で橿原市在住のFくんに「橿原市内の美味しい店を知りませんか?」と聞かれた。「八木西口駅の南側に、食道楽(しょくどうらく)というコストパフォーマンス抜群の店があるよ」と教えてあげた。すぐに訪ねたようで、「五目焼きそば(580円)も焼き餃子(260円)も、安くて美味しくて、ビックリしました!」とのことだった。





このお店の料理をいただいたのは、第4回古社寺を歩こう会(2009.9.12)の打ち上げの席だった。とても美味しくて、用意してくださった若林稔さん(今井町町並み保存会会長)によると、よく出前をとるが、いつも好評なのだそうだ。





出張の途中、ランチタイムにお店にお邪魔したこともある。広い道から少し路地に入るので、やや分かりにくい。店構えも昭和レトロ調で、さほど目を引くものではない。1,050円の「中華定食」があり「おかずは何ですか?」と聞くと「酢豚と八宝菜と天ぷらと…」とおっしゃるので、「では酢豚で」というと「いえ、全部ついています」とのことで、驚いた。その通り、松花堂弁当のような器に、料理がてんこ盛りになって運ばれてきた。



今年の2月9日(土)、吉野町の美吉野醸造へ酒蔵見学に行き、どこかで打ち上げをしようということになったので、この店を推薦した。30人近いメンバーでくり出し、お店は大混雑状態。気のあった仲間と飲んだり食べたりで、大いに盛り上がった。



「生ビール」(大 890円)は、ジョッキというよりピッチャーのサイズで出てくる。「鶏の骨付き空揚げ」など、ゲンコツほどの大きさの空揚げが5個ほど(740円)。最後に精算すると、1人たった2,000円だったので、皆、唖然とした。ボリュームがあるので、グループで行ってシェアするのが一番ピッタリくる。なお焼肉メニューもある。



お店は少し路地に入るのでやや分かりにくいが、広い道路に面して立派な駐車場があるので、それが目印になる。美味しくてコストパフォーマンス抜群のお店、ぜひお訪ね下さい!
※詳しい情報は、食べログ
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安産寺・子安地蔵尊ご縁日法要は8月25日(日)!(2013Topic)

2013年08月15日 | 奈良にこだわる
今年の4月、雑賀耕三郎さんのご案内でお邪魔した、宇陀市室生の中村地区(三本松)の「安産寺」さんから、こんなお便りをいただいた。
※トップ写真は、ブログ「奈良に住んでみました」から拝借

国重文 子安地蔵菩薩御開帳のご案内

残暑の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は安産寺 子安地蔵尊への篤い御奉念を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、今年も恒例の子安地蔵尊御開帳を下記のとおり執り行いますので、皆様お誘い合わせの上、多数お越し下さいますよう、ご案内申し上げます。合掌
期日 平成25年8月25日(日)
場所 安産寺
行事 自由拝観 昼12時~20時
    祈願受付 昼13時~14時
    祈願法要 昼14時~15時
    盆踊大会 夜19時30分~21時

室生三本松 中村自治会 子安地蔵保護委員会
お問い合わせは専任保護委員(鎌田)まで ℡0745-92-2068 携帯090-3260-5656


子安地蔵尊のご縁日法要は、毎年8月の第4日曜日に営まれているようで、それが今年は25日なのだ。こちらはお寺といっても無住で、地区の集会所を兼ねている。通常の拝観日は毎月9日。これは外すと拝観申請が必要となる。

お寺のパンフレットにあった地図

私は4月13日(土)、雑賀さんからファックスで拝観申請をしていただき、特別に拝観させていただいた(「志納金」という形で拝観料をお納めする)。近鉄三本松駅から徒歩5分、車なら近くの「道の駅 宇陀路室生」に駐める。穏やかな表情の素晴らしい仏さまであった。境内の説明板には、

本尊 地蔵菩薩立像 榧(かや)材 一木造 像高177.5cm 昭和15年10月 (旧)国宝に指定され、昭和25年8月 国指定重要文化財となる。

安産寺(真堂)の本尊は、木造 地蔵菩薩立像で、作者は不明であるが、今から千百余年前の平安時代初期の作といわれている。また、沓(くつ)を履く地蔵菩薩としても珍しい。尊顔は細く切れた目が優しさと慈悲に溢れ、身体は肩が張って十分な厚みがあり、重量感に富み、威容と風格をそなえている。

当初は彩色されていたが、現在では殆ど剥落し、また衣文線に沿って切金を施した痕跡も認められる。衣文は漣波式(れんぱしき)といわれるもので、幾重にも重なり、肩から腹部を経て股間に流れ落ち、裾に至って大きく反転している。その彫り口は繊細かつ大胆で鋭い。

これらの表現は、室生寺金堂の釈迦如来立像(国宝)と共通するところが多く、本像は「貞観(じょうがん)彫刻」の代表作の一つに数えられている。当地ではこの地蔵菩薩を「子安地蔵」と呼び、子授け、安産の地蔵さんとして信仰が篤い。


雑賀さんはご自身のブログ記事「読売ファミリー、奈良まほろばツアー 」(奈良・桜井の歴史と社会)に、このように書かれている。

国指定の重要文化財、榧(かや)の一木作りで顔の表情やY字形に流れる翻波式(ほんぱしき)衣文(大小の波が繰り返すような衣文)から、室生寺金堂ご本尊の伝釈迦如来と一体で作られたものと言われる。この地蔵菩薩は室生寺の金堂から流出したものであることは確実で、「流れてきた」(安産寺側)、「修理に出したが戻らなかった」(室生寺側)と、それぞれの解説は異なるが、室生寺からの由来を双方が認めている。

このお寺のことは、「中村地区で守られる『子安地蔵』@安産寺(宇陀市室生)」(奈良に住んでみました)や「室生・安産寺の地蔵菩薩を訪ねて」などに詳しく紹介されている。特別御開帳(ご縁日法要)は、年に1度の貴重な機会である。この素晴らしい仏さまをぜひご拝観いただきたい。

(8/16追記)この記事をFacebookに転載したところ、やいちさんから次のようなコメントをいただいた。
私は、平成25年6月5日(水)「奈良ファン倶楽部」主催の解説付き特別拝観でお伺いしました際、地元の古老の方の話と菅谷橿考研所長の解説を聴きました。かつて東博(東京国立博物館)で開催された「室生寺展」では、本来の光背を背に、十一面観音さんと並んで立たれたそうですね。見たかったと思います。由来に関して、菅谷先生は「経済的に苦しい室生寺が、伊勢街道に面して裕福な三本松地区に買ってもらったのではないか」と言っておられました。
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奈良まほろばソムリエと行く 「平城山の天皇御陵めぐり」は、9月14日と29日!(2013Topic)

2013年08月14日 | お知らせ
現在、奈良交通は「なつの奈良旅キャンペーン2013」として、「奈良まほろばソムリエと行く!平城山(ならやま)の天皇御陵めぐりウォーク」の参加者を募集している。パンフレットは、こちら(PDF)である。
奈良交通のHPによると

奈良まほろばソムリエと行く!平城山の天皇御陵めぐりウォーク(日帰り/昼食付)

■コース内容(徒歩約7キロ)
各のりば―秋篠寺…神功皇后稜…成務天皇陵…日葉酢媛陵…(昼食)…磐之媛命平城坂坂上稜…平城天皇陵…平城宮跡・大極殿―JR奈良駅(17:40頃)―近鉄奈良駅

■催行期間
出発日 9月14日(土)・29日(日)
旅行代金(おひとり)4,900円
予約状況はこちら→ 9月の予約状況

■のりばと出発時刻
JR奈良駅 9:30 近鉄奈良駅(奈良ラインハウス)9:40

各のりばから現地へはバスで送迎してくれる。平坦な道ばかりで、歩く距離も約7kmと、ちょうど良い。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」ガイドグループの案内で、全国屈指の大古墳群「佐紀盾列(たたなみ)古墳群」の陵墓と平城宮跡を訪ねるという好企画である。

今は暑いが、9月も中~下旬となれば暑さも和らいでいることだろう。たくさんの方のお申し込みをお待ちしています!
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歌って巡ろう!大和路・万葉の旅 「宇陀コース」は、9月14日&23日開催!(2013Topic)

2013年08月13日 | 奈良にこだわる
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」と奈良交通がタイアップして、犬養節で万葉歌を朗唱しながら、県下の万葉集ゆかりの地をめぐるバスツアー「歌って巡ろう!大和路・万葉の旅」を実施している。4月は飛鳥、6月は初瀬・桜井を訪ねた。猛暑の7~8月はお休みし、次は9月14日(土)と23日(月・祝)に宇陀を訪ねる。旅行代金はいずれの日も、昼食がついてお1人5,500円という格安料金である。奈良交通のHPによると、

柿本人麻呂が詠んだ有名な万葉歌「東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ」ゆかりの地を訪ねます。かぎろひの丘ではかぎろひの出る方向に向かい朗々と万葉歌を歌いあげましょう。

■コース内容 各のりば―大和八木駅―吉隠(車窓)―人麻呂公園…阿紀神社…かぎろひの丘…(昼食)―大宇陀地域事務所(歌碑)…宇陀松山周辺(神楽岡神社など散策)…大願寺―カエデの郷「ひらら」―墨坂神社―大和八木駅(16:30頃)―JR奈良駅―近鉄奈良駅

のりばと出発時刻 近鉄奈良駅(若草書店前)8:30 、JR奈良駅 8:40、大和八木駅 9:30


これら2枚の写真は、6/15の初瀬・桜井コースで撮影

宇陀コースのメインガイドは、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が誇るカリスマガイド、雑賀耕三郎さんである。雑賀さんのガイドぶりは、産経新聞奈良版(6/16付)でも大きく紹介された。記事には

奈良まほろばソムリエの会が企画するツアーの魅力の1つが、独特の節回しで万葉歌を歌う「大養節」が得意な“カリスマガイド”の雑賀耕三郎さん。知識に裏付けられたユニークな案内と、人懐っこい笑顔で歌う姿が人気で、雑賀さんを目当てに県外からツアーに参加するファンもいる。

とあった。すでに7月28日にコースの下見を終え、今は実施日を待つばかりである。今回のツアーでは、万葉集ゆかりの地だけでなく、できたばかりの奈良カエデの郷(さと)「ひらら」も訪ねる。雑賀さんのブログ記事・宇陀路の万葉ツアー、カエデの郷「ひらら」も楽しみ (奈良・桜井の歴史と社会)によると、



先日「ひらら」を訪れてきた。宇太小学校の跡地である。菟田野の水分橋を北へ100mも行って、車でそのまま右に入る。正門(元の校門)に突き当たり、右に折れてすぐにUターン、直進すると大きな駐車場がある。カエデばかり、1200種3000本も集めたという矢野正善さんが軸ではあるが、菟田野や宇陀市の多くの方の協力、参加があって成り立った公園である。

矢野さんは自らのカエデを旧菟田野町に寄付、それをもとに現在は宇陀市の主導で宇陀カエデの郷という形で公開されることになった。カエデなら秋という感じはするが、「カエデの紅葉は極めて様々で年中楽しめるが、春の芽吹きだけは一斉で、これが美しい」と聞いたことがあるが、夏訪れても素晴らしい公園だった。

万葉集のツアーは9月である。9月14日(土)、23日(祝)の2回であるが、秋のカエデもとても楽しみである。「カエデ園で万葉集を」と計画したが、それは前後のバスの車内でやることにして「カエデ園ではカエデの話を矢野さんに聞く」という形も良いかと思える。

ところでカエデとモミジ、どう違いますか。「カエデは葉型がカエルの手に似ているから」カエデ。「もみじとは植物が赤や黄色に色づく様子を表す言葉」とのことでした。


8月の暑さも引いた9月の半ば。万葉集にプラスして、カエデの郷「ひらら」で世界的にも比類ない1,200種3,000本のカエデが楽しめるこのツアーに、ぜひたくさんの方にご参加いただきたい。
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外国人観光客の好きな食べ物は? 観光地奈良の勝ち残り戦略(75)

2013年08月12日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
同僚のWくんから突然、電話で「奈良へ来る外国人観光客って、どんなものを食べていますか?」という質問を受けた。とっさに「よく天ぷらを食べているのを見るなぁ。あとは寿司とか。やっぱり日本食が好きみたいやね」と答えておいた。Wくんは大和郡山市内で支店長をしているから、お取引先から質問を受けたのかも知れない。この辺りのことは私より、国際観光課(奈良県観光局)や南都経済研究所のほうが詳しそうなので、それも付言しておいた。

単なる印象で答えたが、あとで「間違っていなかったかな」と気になった。外国語に堪能な同僚(若い女性)に聞くと、「カレーライスやオムライス、スパゲティ・ナポリタンなども好きみたいですよ」とのことだった。うーん、なるほど、「日本でアレンジされた洋食」だから、馴染みがあるのだ。奈良市観光協会の長岡事務局長によれば「中国人観光客は、うどんやお好み焼きなどの粉もんが大好き」とのこと。中国の特に北部は「小麦文化」なので、これも大いにありえる。

家に帰って、ネットで検索してみると、こんな記事が目に止まった。「Business Media 誠」の外国人観光客に聞く、満足した日本食はナニ?(2010.7.27付)という記事である。JNTO(日本政府観光局)の聞き取り調査(訪日外国人観光客1万5355人が回答。2009年1月~11月)が元データである。「食」の部分を抜粋すると、

日本へ来る前に期待したことを尋ねると「日本の食事」(58.5%)と答えた人がトップ。次いで「ショッピング」(48.5%)、「温泉」(43.4%)、「自然景観、田園風景」(41.8%)、「伝統的な景観、旧跡」(37.6%)と続いた。JNTOが2006年に行った調査によると、「日本の食事」と答えたのは19.4%に過ぎなかったが、2007年には36.5%、2008年には58.5%と、食が日本の観光魅力に欠かせないものになっているようだ。

「日本の食事」と答えた人に、特に満足したメニューを聞いたところ「寿司」(42.1%)と答えた人が断トツ。このほか「ラーメン」(20.8%)、「刺身」(19.8%)、「天ぷら」(11.1%)、「うどん」(8.9%)だった。

「ラーメン」と答えたのは「台湾」(36.2%)、「タイ」「香港」(いずれも29.2%)、「シンガポール」(28.2%)、「韓国」(24.1%)など、アジアからの観光客が目立った。一方、「天ぷら」と回答したのは「英国」(20.6%)、「フランス」(18.4%)、「米国」(17.8%)、「カナダ」(15.1%)など、欧米から来た人が多かった。


「日本の食事」(日本で食べた食事)ということだから、和食ということではなく、日本で口にした食事だ。だからラーメン(中華料理)とかカレー(インド料理)も入ってくる。アジア各国の旅行者が中国由来のラーメンが好きなのも、うなずける。関西の味である「お好み焼」が入ったことや、「うどん」が「蕎麦」をしのいで5位にランクインしたことは、関西人として、とても喜ばしい。

日本のラーメンは、スープにも麺にも凝りに凝っているので、本場の台湾人も香港人も、舌鼓を打つのだろう。先日、中国人留学生に「中国で回転寿司は、高級料理です」と聞いた。内装もきれいだし、味もお値段も「高級」なのだそうだ。日本で安くて美味しい「回転寿司」を口にして、驚いたという。

こんなニュースも目に止まった。「帰国前に大好きな日本食を食べてから帰りたい(米国ブログ)」というサーチナの記事(4/9付)である。

米国人男性が、旅行や食に関する情報を発信するブログ「hungryfeet」で、日本食の魅力についてつづった。筆者は「もし明日命がなくなるなら、最期の食事は何を食べるか」と考えることがあるという。そして、間違いなく日本食を選択するだろうと語る。

訪日した筆者は1週間で日本を去らなければならないと嘆き、「最後に大好きな日本食をいくつか食べてから日本を去りたい」と述べた。筆者をそんな気分にさせたのは、日本食は「シンプルな料理だが魂を感じさせること」と「自宅にいるような寛いだ雰囲気で食べられること」だという。

そして、最後にどうしても食べたいと切望した日本食は、高級料理ではなく、複雑な技術をようする食べ物でもない、極めて普通の簡単な日本食だった。いわゆる「おばあちゃんの料理」のような素朴な食べ物が気に入ったという。多くの日本食は、ほかの国では味わえない独特の味わいがあると述べ、「たぶん新鮮な地元の食材を使っていることと、料理人の腕が良いからだと思う」と語った。

筆者が最後に食べたいと思った日本食は、「回転寿司、ラーメン、お好み焼き」。回転寿司は新鮮で、健康的で、安くておいしく、完璧な日本食だと絶賛した。特に寿司を電車が運んでくれるのが気に入ったという。「摩天楼のように積み上げられた皿を数えて会計する」と表現したシステムも興味深かったようだ。

ラーメンはみそ味やとんこつ味などがあるが、「一杯のラーメンを音を立てて食べると、味が口のなかに広がり、これは確かに最後に食べたい一品だ」と実感したという。お好み焼きは、「気軽で楽しい食べ物」と紹介した。


2012年12月に行われた意識調査では、外国人が好きな日本料理として、寿司、焼き鳥、天ぷらが人気だった。一方、米国ではラーメン店が続々と出店し人気が高いという。現在全米で日本食レストランは約1万店近くあるとされるが、多くは現地のシェフや経営者なので、日本食とはかけ離れた料理を提供する場合もある。そのため日本で食べた料理をおいしいと感じるのかもしれない。必ずしも伝統的な日本食ではなく、ローカルな食べ物に人気があるという点も興味深い。


《「おばあちゃんの料理」のような素朴な食べ物が気に入った》とある。これは昨日紹介した「更科食堂」のメニューではないか! 《一杯のラーメンを音を立てて食べると…》というくだりにも、納得する。学生の頃、中近東から来た留学生が、横でうどんを「にゅるにゅる」と食べていて、「あれでは、マズイだろうなぁ」と思ったことがあった。しかしここでも「回転寿司、ラーメン、お好み焼き」なのだ。調子に乗ってもう少し検索をかけてみると、「世界の好きな外国料理ランキング。日本料理が1位」というニュース(6/10付)がヒットした。

ネプ&イモトの世界番付で紹介されていたランキング。各国計2,800人が7の国や地域で好きな外国料理はどれですかという質問に答えた人の割合でその他を含む13項目から選択したものです[日本貿易振興機構ジェトロ(2012)]。

順位 料理 割合
1位 日本料理 21.1%
2位 イタリア料理 12.8%
3位 タイ料理 10.5%
5位 韓国料理 8.5%
8位 フランス・アメリカ料理 6.3%

このランキングでは日本料理が1位になっています。ちなみに日本人を対象にしていないため、純粋に外国人が選んだものになります。

世界の日本料理事情
・フランス
フランスではラーメンやお好み焼きが人気があるようですが、中でも「GYOZA BAR(餃子バー)」が流行っているそうです。

・ブラジル
ブラジルでは寿司職人になるための専門学校があるそうです。そして寿司職人のことを「寿司マン」というそうです。また、セウ・ジョルジが歌う「ジャポネーザ」という焼きそばの歌があるそうです。

・韓国
韓国には韓国らしい激辛トンカツというものがあるそうです。辛いものベスト5の中で1位に選ばれたそうです。その激辛トンカツを5分以内に完食すれば、半年間無料だそうです。

今回レオナルド・ディカプリオがアメリカ代表として日本料理について話しています。レオナルド・ディカプリオは大の親日家としても知られており、過去に何度も日本に来日したことがあるそうです。日本で食べる好きなものとして「天ぷら」や「寿司」が最近では良かったようです。彼は日本食は世界一の食べ物と太鼓判を教えています。

ちなみにレオナルド・ディカプリオが大絶賛しているお店を2つ紹介していました。一つはハリウッドスター御用達の東京の神楽坂にある「天麩羅 天孝」。ここでレオナルド・ディカプリオは銀杏の天ぷらを5本も食べたそうです。もう一つはミシュランガイド東京版に6年連続で3つ星のお寿司屋「すきやばし次郎」。店主の小野次郎のドキュメンタリー映画が全米でヒットするなど人気のようです。

・タイ
タイではお寿司が1つ1つパックになって売っているところがあり、ご飯の上に日本で言う「なると」がのっているものも売られているそうです。他にもご飯の上にお寿司のネタのようにイチゴやキウイなどがのっているもののあるそうです。


最後に《ご飯の上に日本で言う「なると」がのっているものも売られている》とあるが、ウチの実家では、柿の葉寿司を家で作るとき、サバだけでなく「なると」を具にしたものも作っていた。子供用だったのかも知れないが…。さらに、こんな記事もあった。「世界の日本食が好きな国ランキング。1位はシンガポール。続いてフィリピン」(1/11)。

ネプ&イモトの世界番付で紹介されたランキング。「日本食が好きですか?」という質問に「はい」と答えた割合のランキング(※日本は含まれていません)。世界39ヶ国4,000人以上への番組アンケート(2012/6/18~2012/6/26集計)
順位 国名 割合
1位 シンガポール 91.8
2位 フィリピン 87.3
3位 メキシコ 84.5
4位 中国 79.1
6位 タイ 78.2
10位 アメリカ 71.8
14位 ブラジル 69.1  
19位 ウクライナ・ドイツ 65.5
30位 イタリア 53.6
32位 フィンランド 51.8
35位 インド 37.3
最下位 エジプト 13.6

どの国も日本食と言えばやはり寿司が有名みたいです。世界にはいろんな寿司があるようで……イランではキャビアが寿司のネタになったり、フィンランドでは日本人講師を招き巻き寿司を作ったり、アメリカでは芋虫寿司という中にはクリームチーズとうなぎ、きゅうりが挟まれ、アバガドを上にのせた巻き寿司があったり、シンガポールにはオーガニック寿司という人参やほうれん草、トウモロコシなど入れて色とりどりなお寿司があったり、ブラジルにはモンキーロールという酢飯の中にバナナがはいっていてマンゴーが上にのっていてチョコレートをつけて食べたり。

ちなみに外国人を寿司に連れて行くときに役立つかもしれない日本に住む外国人が好きな寿司のネタ。50人に番組で聞いたところ以下のランキングになっています。
1位 マグロ
2位 サーモン
3位 卵焼き

では嫌いな寿司は「ウニ」が苦手のようです。

■シンガポール
1位がシンガポールとは驚きです。そんなシンガポールには、日本料理店は多いそうです。最近、デパ地下とかには日本食が多く並び、シンガポールでは高級なものとされているそうです。日本の感覚でデートとしてイタリアン料理に行くような感覚でラーメン屋に行くこともあるそうです。

■フィリピン
フィリピンには「太った少年」という丼物屋があるそうです。メニューにはお寿司や麺類、鉄板焼き、揚げ物などいろんな種類が豊富という。私も数回言行ったことがある経験から考えると韓国料理店が多いですが、日本食料理店も多くあります。

■ドイツ
1,500円で食べ放題の回転寿司が多いようです。


うーん、すごい。世界中の人が日本料理を愛しているのだ。農水省は「和食を世界遺産に」と意気込んでいる。今年の年末には結論が出るようだが、これは大いに期待したい。

最近は円安傾向のおかげか、奈良でも外国人の姿をよく目にする。私が経営者なら、JNTOのベスト13の料理すべてを提供するお店を作るところである。そこまで行かなくても、いちど当ブログで、JNTOのベストをもとに「外国人観光客に自信を持ってお薦めする、近鉄・JR奈良駅周辺のお店ベスト」をまとめてみようかな。しかし、やはり最低でも英語表記にしないといけないし…。

(8/13追記)
この記事をFacebookに転載したところ8/12(月)、たくさんのコメントをいただいた。葛城彦太郎さん《一昔前とは隔世の感が。寿し&刺身は生魚を食す文化の低い民とみられてましたもんね》。若林梅香さん《ハネダ(インドネシアからの高校留学生)はウナギが一番好きでした》。川名恵美さん《日本に来て初めて食べるというより、既に食べたことがあって、ということなんでしょうね。3年前パリに行ったときに市内有名店というお寿司屋さんに行きました。美しいテーブルクロスが二重にかけられたテーブルで(^^;)お茶頼んだら4ユーロで(^^;)玉露で(^^;)でもお寿司は美味しかったです。パリではもりそばをフォークとナイフで食べてたり、カツ丼お味噌汁付を頼んだ人が、いきなりお味噌汁をカツ丼にかけていたり、食事はともかく食べ方にはかなり困っているようでした》。

池内力さん《関西に来られた外国の人には、にぎり寿司ではなく、柿の葉寿司など押し寿司を食べて欲しいですね》。川名恵美さん《中国人は中味がわからないものを避けるんですよね。その点、柿の葉寿司はちょっと不利かも。奈良市内なら柿の葉寿司を売ってるお店は目につくから、英語の説明があればもっと興味をもってもらえるのではと思います。東南アジアでは汁そばは当たり前だからラーメンは抵抗ないし、天婦羅はフライがあるから欧米人でも問題ないし、日本食と言っても、日本にしかない独特の!というわけでもないんだと思います》。私《確かに「初めて食べる」というものより、「海外の日本食レストランで食べたことがある」というものが中心のようです。だから「ウナ丼」とか「鍋物」が入っていないのでしょう。寿司ネタの人気No2は「サーモン」ですので、鮭の「柿の葉寿司」は人気を呼ぶかも知れません》。
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