tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良のうまいものプラザのサイトに、松森重博さんの連載がスタート!

2017年07月26日 | 観光にまつわるエトセトラ
奈良のうまいもの会が運営する奈良県の農と林と食のアンテナショップ「奈良のうまいものプラザ」のサイトで、ブログ「鹿鳴人のつぶやき」でおなじみの松森重博さんの連載「鹿鳴人のイチ押し!うまいもの」(隔月掲載)が2017年6月30日からスタートしました!初回のタイトルは《爽やかな味わいでオススメ!「大和当帰(やまととうき)」》。以下、記事を抜粋します。


今月からこの「鹿鳴人のイチ押し!うまいもの」欄を担当することになりました。よろしくお願いします。JR奈良駅1階の「奈良のうまいものプラザ」は、以前から食事をしたり、いろいろな奈良の旬の品を買ったりしていましたが、今回訪れて、堂土店長にお会いできました。今のおすすめは、「大和当帰(やまととうき)」でした。

9月頃まで、生の「大和当帰葉(やまととうきば)」が、「奈良うまいものプラザ」の店頭で販売されたり、近頃では、近鉄百貨店やイオン登美ヶ丘店で1週間ほど催事で販売されているということです。ところで、当帰とは、


セリ科シシウド属の多年草。茎は多く枝を分け、高さは20~80cmになる。大和当帰は茎と葉柄は赤紫色を帯び、葉の表面は濃緑色で光沢がある。葉は互生し、小葉は切れ込み、縁にはとがった鋸葉がある。花期は5~8月。枝先に複散形花序をつける



とのことです。日本では古来、当帰の「根」が婦人病や血流の改善、滋養強壮、鎮痛などに効果のある生薬として、さまざまな漢方薬に使われてきました。中でも、奈良県で見出され栽培されてきた「大和当帰」は高い品質を誇りました。近年、その「葉」にも注目が集まり、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養分が豊富に含まれていることが明らかになり、食品や入浴剤などに活用されています。

また豊富に含まれるビタミン・ミネラル、新しい効果の発見で、アルツハイマーへの効果、貧血の改善、エイジングケアと生活習慣病の予防、抵抗力・治癒力の向上などへの期待が高まっているということです。実際に生の当帰をそのまま試食してみると、セロリのような爽やかな味がしました。生野菜のサラダに添えておいしくいただくことができました。冷やしそうめん、冷奴でもおいしくいただくことができました。



「生当帰葉」のパック詰めには、レシピが入っていて、ちょうどモミジをてんぷらにするような食べ方もすすめられています。食材にすこし加えるだけで、薬膳料理のような味わいを得ることが出来そうです。実際、奈良市内の飲食店の方が最近よく買われるそうです。そのほか「奈良のうまいものプラザ」の店内には、大和当帰を使った新製品がたくさんならんでいました。いろいろな商品が開発されています。

この日の店先の生の当帰葉は五條産でした。奈良県の主な産地は、五條市のほか、宇陀市、高取町、橿原市、明日香村、東吉野村、吉野町、十津川村ということです。これからますます期待されます。JR奈良駅の1階、良い場所にある、奈良のうまいものを集めた、「奈良のうまいものプラザ」にぜひお越しください。

松森重博 氏
1948年奈良県生まれ。奈良女子大学附属中学高校を経て早稲田大学商学部卒業、東京で修行したのち1975年から奈良に帰り、器まつもり勤務。現在、株式会社まつもり社長。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」理事、奈良商工会議所常議員、奈良市観光協会理事。奈良市中心市街地活性化研究会会長。奈良もちいどのセンター街理事長ほか。ブログ「鹿鳴人のつぶやき」


このコーナー、実は昨年度までは私が「奈良のうまいもの大使の太鼓判!」というタイトルで記事を書いていまして、今年度に入って松森さんにバトンタッチしたものです。私と違って松森さんは、きちんと下調べをしてとても丁寧に書かれています。

連載はこれからも続きます(隔月程度)、皆さんお楽しみに!
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ピノキオ(PINOCCHIO)が移転開店!/2017年7月 もちいどのセンター街に

2017年07月25日 | グルメガイド
2017年2月に閉店して、当ブログでもお知らせしていました、奈良市三条通の喫茶名店「ピノキオ(PINOCCHIO)」が、奈良もちいどのセンター街に移転オープンされました!
※写真と文章を追加しました(7/26に撮影、7/27追記)




壁には人口瀧がある。いかにも涼しげで、いい感じだ

先の3連休(7/15~17)あたりにオープンされたようです。同センター街協同組合理事長・松森重博さんのブログ記事「ピノキオさんがもちいどのにオープンされました」(鹿鳴人のつぶやき)によりますと、


同僚のOくんが食べたトマトソースのオムライス890円(税込み)
「とても美味しい!」とのこと(7/26のランチタイム)

このところ、もちいどのセンター街はオープンラッシュです。「ピノキオ」さんがこのほど三条通→もちいどのセンター街に引越してオープンされました。喫茶とオムライス、スパゲティなどがメニューにありました。


私がいただいたハヤシソースのオムライス890円。味もボリュームも、文句なし!

店内は1Fに20席あまり。壁には水が流れ落ちています。マイナスイオン効果とのことです。早速、ハヤシオムライスを食べてきました。三条通のころのお客さんでしょうか、たくさん問い合わせがありましたが、よろしくお願いします。


断面図。こんなにボリュームがあるのだ

場所は、同センター街に入って1分ほどのところ(「珈琲一族」の斜め向かい)です。この日(7/26)のランチタイムは、国内外からの観光客で賑わっていました。東側(興福寺境内)には緑と明るい日射しがあり、入口の南側には、小さな人口瀧があり、水が流れています。


Oくんのクレームブリュレ480円


私が注文したほうじ茶プリン480円。ほどよい甘さがいい



たくさんの飲食店が建ち並ぶもちいどのセンター街にあって、ここはお洒落な内装で差別化を図っておられます。三条通の名門「ピノキオ(PINOCCHIO)」の行方やいかに。ぜひいちど、お訪ねください!
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奈良ものろーぐ(15)橿原市出身の谷三山/吉田松陰が師と仰いだ幕末の儒学者

2017年07月24日 | 奈良ものろーぐ(奈良日日新聞)
奈良日日新聞に毎月1回(第4金曜日)連載している「奈良ものろーぐ」、先月(6/23)掲載されたのは「谷三山 吉田松陰が師と仰いだ儒者」だった。病弱で、青年の頃に聴力を失い、老いては視力まで失った。しかし刻苦勉励、和漢の書籍に通じ、門人は1,000人に及んだという。まずは全文を紹介する。
※トップ写真は華甍の庭に建つ三山の顕彰碑。若林稔さんにお撮りいただいた

「高取に過ぎたるものが二つあり 山のお城に谷の昌平」と詠んだのは五條出身の儒学者・森田節斎。谷の昌平とは、谷三山(たに・さんざん 1802~67)の通称である。三山は幕末の儒学者だ。三山は高取藩領だった高市郡八木村(橿原市八木町)の裕福な米穀商の三男として生まれた。幼い頃から病弱で一五、六歳の頃には完全に聴力を失った。

「もっぱら正史経伝(中国の史書や四書五経など)の研究に没頭した。やがて家塾興譲館をおこし門人は1000人に及んだ。嘉永2年、高取藩主植村家興は扶持を賜い士籍に列せしめた。三山の学は経学(四書五経の研究)を主とし、また経国済世(国を治め世を救う)に志あり、藩政あるいは攘夷や山陵修復などについて上書(上申)した。頼山陽も三山に敬服し、かたみ(遺品)としてその印を贈ったという。老年失明し慶応三年66歳をもって没した」(『明治維新人名辞典』。カッコ内は補記)。

幕末の思想家で尊王論者として知られる長州藩士・吉田松陰は郷里への手紙の中で三山のことを「生涯寅次郎の高師と敬うべき方」「師の師たる人」と書き記している。冒頭の森田節斎と三山は、1847年、三日三晩にわたり対談(筆談)した。その記録が『愛静館筆語』として残っている。

「内容は経書や史書についての議論が多く、全国の諸学者の批評についても相当激しく、また時事問題も取り扱われ」た(『伝記谷三山』)。節斎は「身は五條にあれども魂は八木に飛べり。今回の筆語にしてその志を果たすことを得たり。愉快愉快」(同)と締めくくっている。三山は自室でほとんどの時間を過ごしながら、世界情勢はよく把握していた。



三山の顕彰碑横にある説明板

三山の顕彰碑が橿原市の今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか)」の庭に建つ。その出だしは「攘夷ノ心切切タルモノ豈惟浪士ノミナランヤ…」。三山は攘夷論者であるとともに富国強兵と学校教育制度の充実を提言していたという。

三山は多くの門人を輩出した。尊王攘夷の志士・天忠組(天誅組)に加わって落命した原田亀太郎、のちに「奈良公園の父」と呼ばれた前部重厚(まえべ・じゅうこう)、「近代紡績の父」石河確太郎など。

橿原市に住む知人が三山の掛け軸を持っていた。「養成蛙吹…」ではじまる漢詩(南宋の范成大の詩)で、荒れ果てた田園風景を詠んだものだ。意味は「蚊がたくさん飛んでいるので、蚊を食べる蛙をいくら育ててもきりがない」。 激動の幕末にあって三山には、もどかしい思いが募っていたのだろう。三山が亡くなったのは王政復古のわずか二日後だった。今年は三山没後一五〇年。郷土が生んだこの偉大な学者に、思いをはせていただきたい。
※三山の生涯については、奈良県立大学・ユーラシア研究センターの調査報告を参考にさせていただきました。


「養成蛙吹…」ではじまる漢詩(南宋の范成大の詩)は、今井町町並み保存会の若林稔会長からご教示いただいたものだ。全文は「養成蛙吹無謂掃盡蚊雷却奇」(『石湖詩集』所収)である。また三山の顕彰碑(今井まちなみ交流センター「華甍」敷地内)の碑文の出だしは、

正三位子爵 植村家臺篆額
攘夷ノ心切切タルモノ豈惟浪士ノミナランヤ 世ノ愚婦愚夫ニ至ルマデ洋夷ノ猖獗ヲキケバ切歯扼腕シ 攘夷ノ令下ルヲキケバ歓喜踊躍ス 臣等ガ如キ無似ナルモノモ安ンゾ…


長州の吉田松陰が「師の師たる人」と讃えるほどの偉人が橿原市八木町にいたとは、驚きだ。大和はまことに奥が深い。

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松尾寺で 夏休み小僧体験/8月26日(土)~28日(月)の2泊3日!(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第27回)

2017年07月23日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「ディスカバー!奈良」という記事を交代で執筆している。先週(7/20)掲載されたのは「夏休みに小僧体験 大和郡山市の松尾寺」、執筆されたのは「第1回 Nara観光コンシェルジュアワード」で優秀賞を受賞された柏尾信尚(かしお・のぶひさ)さんである。松尾寺は県内屈指の厄除けの寺として有名であるが、少し詳しく紹介しておく。『日本大百科全書』によると、
※トップ写真は松尾寺北惣門

松尾寺(まつおでら) 奈良県大和郡山市山田町松尾山にある真言宗の寺。山号は補陀落山(ふだらくさん)。通称松尾山(まつのおさん)。本尊は十一面千手千眼観音菩薩。718年(養老2)舎人親王が元正天皇の勅命で『日本書紀』30巻、『系譜』1巻を編集するにあたり、成就祈願のため永業(ようごう)が開創した勅願寺だと伝えられる。

中世以後、修験道の寺として栄えたので修験関係の資料を多数所蔵する。また本尊の千手観音像(鎌倉時代、国重要文化財)は厄除観音として信仰を集め、満願の日が初午(はつうま)の日であったためいまも初午大祭には「まつのおさん詣(まい)り」と称して全国からの参拝者でにぎわう。

現在は本堂(室町時代、重文)、大黒堂、三重塔などがある。木造十一面観音立像(平安中期)、木造大黒天立像(鎌倉時代)、絹本着色阿弥陀聖衆来迎図(鎌倉時代、以上重文)、金銅装山伏笈(おい)(室町時代、県文化財)などがある。なお鎮守松尾山神社は京都の松尾大明神を勧請したものである。[宮坂宥勝]


このお寺では、毎年「夏期心身修練教室(一休さん)」が行われるのだそうだ。お寺のHPによると今夏は
第124回 平成29年7月26日~7月28日(2泊3日)<募集締切>
第125回 平成29年8月18日~8月20日(2泊3日)<キャンセル待ちとして受付中>
第126回 平成29年8月26日~8月28日(2泊3日)<募集中>

ということだ。では、柏尾さんの記事全文を紹介する。


お寺の心身修練道場

日本最古の厄よけ霊場として知られる松尾寺は、矢田丘陵の中腹にあります。木立に囲まれた自然がいっぱいの環境の中で小僧体験できるのが、夏期心身修練教室(一休さん)です。

対象は小学3年生から6年生の男子で、7月下旬~8月下旬の間に3回、各2泊3日で行われます。入山式、諸堂巡拝、法話、坐禅、勤行などおなじみの行事のほか、午睡や昔話などのアニメ鑑賞が組み込まれています。

希望者に限り、最終日に髪の毛を少しだけ切り、得度式が行われます。さらに希望する人には、本派僧侶として僧名簿に登載されます。大みそかには、「一休さん」の姿で厄除け鐘をついて新年を祝うこともできます。

心身とも健康で明るく知恵のある現代版「一休さん」を世に送り出すこと、また、たくましく優しい日本男子を育てることを目的とされています。

メモ 松尾寺へはJR大和小泉駅からバスで「松尾寺口」下車、車道を徒歩約30分。(奈良まほろばソムリエの会 柏尾信尚)


この教室、お寺のHPには《自然がたくさんの静かな環境の中で、山寺の生活(小僧の体験・つまり小坊主修行)を通じて、感謝・修行・奉仕の心を養成し、心身ともに健康で、明るく知恵のある現代版『一休さん』を社会に送り出すこと、また強くたくましく思いやりのある優しい日本男児を育てることを目的とする》とある。

小学3年生~6年生男児のお子さん、お孫さんのいらっしゃる方は、ぜひお申し込みください!

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サボテンの寄せ植え講座/五條市立民俗資料館で7月28日(金)開催!(2017 Topic)

2017年07月22日 | お知らせ
7月28日(金)、五條市立民俗資料館で「サボテンの寄せ植え」という講座がある。先着16人には寄せ植えされたサボテンがプレゼントされる。参加費は500円で申し込みが必要だ。チラシの内容を再構成すると、

「サボテンの寄せ植え」(平成29年度 第2回長屋門わくわく講座)
五條市立民俗資料館では、様々な内容の講座を年6回開催しています。本年度第2回は、かわいい「サボテンの寄せ植え」講座をします。毎年きれいに花を咲かせるためのお手入れ方法なども教えていただきます。ご家族・ご友人を誘って、お気軽にご参加下さい。

■日 時 平成29年7月28日(金)10:30~12:00
■講 師 松下光宏さん(サボテン歴60年 五條市在住 南都銀行OB)
■内 容 サボテンの知識、栽培法、繁殖法
     サボテンの実践(植え替え、接ぎ木、実生)
■場 所 五條市立民俗資料館(JR五条駅より徒歩15分 国道24号線沿いにPあり)
■参加費 500円(当日集金)
■定 員 先着16名
■申 込 氏名、年齢、連絡先を明記の上、メール(info@tenchugumi.jp)、
     電話・FAX(0747-22-0450 月曜休)、
     ハガキ(〒637-0043 奈良県五條市新町3丁目3番1号)でお申し込みください。
■持参品 古新聞、ビニール袋(お持ち帰り用)、スコップ、手袋 等


これは楽しそうな講座だ。サボテンの育て方が分かり、先着16人には寄せ植えがプレゼントされるのだ。私はずいぶん以前、松下光宏さんから大鉢のアロエをいただいた。大した手入れはしていないのに、今も元気に育っている。

ぜひ、ご家族でお訪ねください!



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