tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(5/9)に、藤井哲子さんが出演! テーマは「奈良でJAZZ」(2024 Topic)

2024年05月06日 | お知らせ
奈良テレビ放送の60分番組「ゆうドキッ!」(17:30~)毎週木曜日の前半部分に、「ひたすら推したい!奈良ノススメ」(推しナラ)という約10分間のコーナーがある。このコーナーには、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」会員が交代で出演している。今週(5/9)出演するのは、絵画や音楽の分野で活躍中のアーティスト・藤井哲子さんである。藤井さんのブログによると、


この写真は、過去の出演回の様子

5/9(木)17時30分〜18時30分放送 奈良テレビ『ゆうドキッ』に出演します いつも神社仏閣+お土産をテーマにしてきましたが 今回は『奈良でJAZZ』 いつもと違う奈良をお届けします


奈良テレビ放送。写真はいずれも、ご本人のブログから拝借

奈良とJAZZとは、意外な取り合わせだが、ピアニストの藤井さんのことなので、おそらく興味深いお話になることだろう。なお同日の毎日新聞朝刊の奈良版「やまとの神さま」欄には、藤井さんが執筆・撮影された山添村の「岩尾神社」が登場する。テレビも新聞も、ご注目ください!
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田中利典師の「蔵王供正行/第35日 1日2回、愛情たっぷり精進食」

2024年05月05日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈蔵王供正行35日目「舟納豆」〉(師のブログ 2015.6.4 付)。師のお好きな「舟納豆(ふななっとう)」は茨城県の特産品で、舟形の経木(きょうぎ=薄い木の板)でパッケージされている。
※トップ写真は、吉野山の桜(2024.4.5 撮影)

師は〈肉魚類の生臭物、五辛、飲酒を避けた生活〉をされていて3kg減量、しかし体調に変化はないそうで、これも奥さんの愛情のこもった精進料理の賜物だろう。では、全文を紹介する。

「舟納豆」
蔵王供正行35日目(6月4日)。快晴。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第69座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂
9時、第70座目蔵王権現供養法修法    於脳天堂
10時10分、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、法楽勤行             於本堂
参拝者1名。次男が就活中で、帰って来て、参拝する。

****************

「舟納豆」
前行入りの4月28日から脳天堂裏の別火坊に籠もり、精進生活に入った。一日2食で、肉魚類の生臭物、五辛、飲酒を避けた生活が続いている。写真は今日の朝ご飯。なかなか豪華である。とりわけ、大好物の茨城産「舟納豆」が燦然と輝いている。茨城に住む弟子の差し入れである。



体重は正行に入った5月1日が82.1キロ。ふだん83~84キロあるので、少し痩せ気味であったが、その後、81.6-81.5-81.1-80.7-80.3と順調?に痩せて、昨日は79.4キロ。ここ30日ほどで、3キロ近く体重は減ったが、あまり、体調に変化はない。

毎日、なかなか豪華な食事をいただいているお蔭である。最初、一汁一菜でいいと言ったが、はじめの頃があまり貧相だったので、もうちょっとなんとかしてとお願いしたら、豪華になった。

略食事観に曰く「われ今幸いに、仏祖の加護と衆生の恩恵によってこの清き食を受く、つつしんで食の来由をたづねて味の濃淡を問わず、その功徳を念じて品の多少をえらばじ」…とまあ、唱えてから食べるわけだから、品の多少に文句をつけるのはルール違反ともいえる。ご愛敬ということでお許しいただきたい。とにかく、家内に感謝。。  

しかしお酒を飲まないと、食事も早いし、酒肴を必要としないので、シンプルな食事でことは充分、足りる。ありがたい毎日を送らせていただいてる。
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お鮨屋さんの絶品!韓国ランチ「すし嘉」(御所市 鴨都波神社東)

2024年05月04日 | グルメガイド
久々のグルメ情報である。以前、アットホームな昭和レトロ食堂として、「すし嘉」(御所市宮前町579-5)の「すしランチ」を紹介した。実はこのお店では、韓国ランチも提供されている(娘さんが担当)。月に数回程度なので、こちらのインスタグラムで確認して、予約していただきたい。
※トップ写真は「タットリタンLUNCHI」(コーヒー付で税込み1,700円)、2024.4.9 撮影





会社の先輩だったFさんにお連れいただいてお店を訪ねたのは4/9(火)だったが、それに先立ちFさんはテイクアウトの「キンパ」のお弁当をわざわざ持参してくださった(3/24)。それが以下の写真である。





なおキンパ(キムパプ)とは〈海苔で米飯を巻いて作る韓国料理。キムは「海苔」、パプは「ご飯」という意味である。巻き簾を使用する調理法などは、日本の海苔巻きと同じであるが、キムパプには酢飯が使用されず、ごま油が加えられていることが一般的であり、また中に入る具材が日本の海苔巻きに比べて多く、生魚も使用されない等の違いがある〉(Wikipedia)。



これは、いわば「新感覚の海苔巻き」で、とてもおいしかった。実はウチの最寄り駅前のスーパーでもキンパは販売されていたのであるが、どんな味がするのか分からなかったので、買うのをためらっていた。この日以降、時々買って味わっている。



さて、「タットリタンLUNCHI」である。タットリタンとは、いわば「韓国風肉じゃが」。肉は鶏の手羽元を使い、甘辛く煮込んでいる。Fさんはご自身のブログ「事務長のホッとひと息」でこの日のランチを紹介されている。


これがタットリタン。鶏の手羽元などを甘辛く煮込んでいる


生パイナップルドレッシングがたっぷりかかったサラダ

すし嘉さんの韓国ランチ
御所市宮前町のすし嘉さんはお寿司屋さんですが、娘さんが月に数回韓国ランチを出しておられます。ご本人は韓国料理が好きで、何回も韓国に出かけて自分なりに研究し、工夫された韓国料理を出していただけます。このランチは人気で必ず予約をしていかれることをお勧めします。



国産切り干し大根のピリ辛炒め


れんこんのナムル

先日お伺いした時のメニューは、鶏の手羽元を甘辛く煮込んだタットリタン、生パイナップルドレッシングサラダ、国産切り干し大根のピリ辛炒め、れんこんナムル、生わかめと野菜の甘酢ナムル、生わかめスープ、16穀米ごはんで、ボリューム感あふれる野菜たっぷりのランチで、大変おいしくいただきました。


生わかめと野菜の甘酢ナムル


生わかめスープ

娘さんに、「どこで韓国料理を勉強されたのですか?」と質問すると「現地で学びました」。私は思わず「鶴橋ですか?」と聞き返してしまった。「いえ、韓国のお店です」、これは失敗だった(笑)



すし嘉というお店に、「鮨の部」(お父さんが担当)と「韓国料理の部」(娘さんが担当)の2つの部門があると考えていただければ良いだろう。なお鮨の部のインスタグラムは、こちらである。数人で予約すれば、鮨と韓国ランチを同時にいただくこともできる。

ああ、おいしかった!また日を変えてお邪魔したい。Fさん、良いお店をご紹介いただき、ありがとうございました!
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箸墓は卑弥呼の墓、邪馬台は「ヤマト」と読む/奈良新聞「明風清音」第102回

2024年05月03日 | 明風清音(奈良新聞)
毎月1~2回、奈良新聞「明風清音」欄に寄稿している。先月(2024.4.18)掲載されたのは、「箸墓は卑弥呼の墓か」。世間ではますます「邪馬台国=纒向説」に支持が集まっているので、気持ちとしては「箸墓は、やはり卑弥呼の墓だった」である。

考古学の重鎮が支持してくれているし、全く別の観点から「邪馬台はヤマトと発音する」という研究者も出て来ている。これは誠に愉快な展開である。では、以下に全文を紹介する。

箸墓は卑弥呼の墓か
最近になって、邪馬台国に関するいろんな論考を目にする。一つは春成秀爾氏の「箸墓古墳築造の意義」(雄山閣刊『何が歴史を動かしたのか 第3巻古墳・モニュメントと歴史考古学』所収)、もう一つは桃崎有一郎氏の「画期的新説 邪馬台はヤマトである」(『月刊文藝春秋』2024年3月号所収)である。いずれも邪馬台国纒向(まきむく)説(畿内説)に立つ。以下、これらの論点を紹介する。

▼箸墓は卑弥呼生前から築造
春成秀爾氏は国立歴史民俗博物館名誉教授で、考古学の重鎮だ。「真の考古学は実証の上に立つ推理の学であるべき」と主張する。
炭素14年代の測定結果によると、箸墓古墳の築造開始は226~250年にさかのぼる可能性がある。氏は箸墓は寿墓(寿陵)で、卑弥呼の生前から約10年かけて4段目までが築造され、247年の卑弥呼の没後、後円部の5段目が築かれ、そこに卑弥呼が埋葬されたと推理する。
 
5段目からは吉備(岡山)由来の宮山系特殊器台や都月系円筒埴輪(はにわ)が出土しており、被葬者の卑弥呼は、吉備につながる人物ではないかと推測。吉備から〈「倭国乱」後に大和に来た推定10歳前後の幼い姉弟が国を治めることはできない。おそらく彼らの父も同行して後見役を務め、その父が亡くなった後、男弟が卑弥呼を補佐することになったのであろう〉。

▼「鬼道」は龍女の祖先祭祀
吉備では人頭龍身文様のある土器が出土するし、女性の顔の表現をもつ弧帯石も出る。〈弧帯石は、備中の先祖が龍と女が交わって生まれた龍女であることを象徴的に表現した「神体」であって(中略)龍女の系譜は卑弥呼に引き継がれた〉。

『魏志』倭人伝には、卑弥呼は鬼道を用いて人々を治めたとある。〈「鬼道」の内容は龍女の祖先祭祀であって、祭祀において龍女を演じることによって自らが王であることの正当性を証明しつづけ王権の安定を図っていた、と私は推定する〉。〈箸墓古墳の形態は、吉備の龍のイメージを高度に抽象化して立体化したもので、その起源は円筒埴輪と同様に吉備に求められるのではないだろうか〉。

▼邪馬台は「ヤマト」と読む
次に、歴史学者・桃崎有一郎氏の説を紹介する。『魏志』倭人伝が書かれた3世紀、中国では「邪馬台(臺)」は「ヤマドゥ(ヤマダ)」のように発音されていたという、つまり「ヤマト」である。〈後代の地名で「邪馬台」と完全に発音が一致するのは、日本全体や奈良地方を指す「ヤマト」しかない。ならば、「邪馬台」という地名の場所は、その「ヤマト」との関係から探る以外にない〉。

古代中国には、〈統一王朝を樹立する直前に領していた諸侯国の国名を、統一王朝の国号にする〉という国号ルールがあった。諸侯国の「秦国」が中国を統一すると、統一王朝の国号は「秦」となり、諸侯国の「漢国」が統一すると国号は「漢」となる。

卑弥呼の時代には、中国の諸侯国のように、邪馬台(ヤマト)国、奴(な)国、伊都国など数十の国があった。統一王朝ができると、国号が卑弥呼の出身国「邪馬台(ヤマト)」となり、それが「倭(ヤマト)」と表記されるようになった。つまり中国式の「諸侯国から統一王朝へ」というルールにあてはめられたのである。

▼邪馬台=倭=纒向地域
 しかも狭義の「ヤマト」(大和郷)は、三輪山の北東の巻向(まきむく)山やその山麓の旧纒向村(桜井市北部)である。 〈すると、最近の考古学が、その纒向地域にある纒向遺跡とその付近の箸墓古墳を、それぞれ邪馬台国の故地と卑弥呼の墓の最も有望な故地だろうと推測していることは、改めて重大な意味を持つことになる〉。

うーむ、これは奈良県民には愉快な展開になってきたぞ。(てつだ・のりお=奈良まほろばソムリエの会専務理事)


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ビューティフル、ワンダフル! 復活されたお能『奈良八重桜』by 奈良八重桜の会

2024年05月02日 | 奈良にこだわる
先週(2024.4.27)、「復曲能『奈良八重桜』上演会」を見に行ってきた。お能には苦手意識があるので長年、遠ざけていたが、主催団体「奈良八重桜の会」にはたくさんの知人がいるので、年初に申し込んでおいた。すると1月26日には「満席」になった、と会のFacebookで知った。
※トップ写真は産経新聞の記事サイト(4/27付)から拝借

この日のプログラムは末尾に記載したが、金春穂高さんの分かりやすい解説や、4人の識者によるトークがあり、楽しく予習をしたあとに能が始まった。奈良新聞(4/29付)では〈「奈良八重桜」を初演 室町時代に創作も 江戸初期に途絶え 幻の能、現代に蘇る〉という見出しで紹介されていた。全文を抜粋すると、

室町時代に創作された能の復曲に取り組む「奈良八重桜(ナラノヤエザクラ)の会」(上田トクヱ会長)は27日、「復曲能『奈良八重桜』上演会」(奈良新聞社後援)を奈良市春日野町の奈良春日野国際フォーラム甍・能楽ホールで開き、復曲能「奈良八重桜」を初演した。会員や能関係者、伝統芸能に関心のある人ら約500人が来場した。

江戸時代初期以降は上演されなくなっていた幻の能「八重桜」を、同会設立20周年記念事業の一環で「奈良八重桜」として復曲。県花・ナラノヤエザクラの普及・啓発につなげたい考え。資金はクラウドファンディングで募り、「金春流」シテ方能楽師の金春穂高さんに復曲を依頼した。

 復曲能「奈良八重桜」は、春日大社摂社・水谷(みずや)神社の神様が、ナラノヤエザクラが咲き誇るなかで、平穏に栄える世をことほぐというあらすじ。来場者らは、ナラノヤエザクラを題材とする能の世界を堪能した。上田会長は「(復曲能を通じて)ナラノヤエザクラの普及につながれば」と話した。


ここに来るまでには、大変なご苦労があったようで、上田トクヱ会長は冒頭のご挨拶で、感極まって落涙されていた。そのようなご努力が実り、この日のプログラムは、とても素晴らしかった。お能は何度もの再演を経て、磨き上げられるのだという。ぜひ今回の1限りではなく、機会をとらえて再演され、たくさんの方に見ていただきたいと願う。







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