玄関を入ると、飾ってあるベコニアの葉が不思議な美しい色に見えた。根茎性ベゴニアの仲間で、寒さには弱いが、徐々に増え、直射日光の当たらないところで育ちがいい。その葉は、光の加減で深みのある暗い青みがかった緑色に見える。この美しさを表現する色名を知らない。光の干渉現象だろうが見る角度によって色合いが微妙に変化するのだ。深みある美しさだ。写真を撮ってみたら、フラッシュの光に一段ときれいに輝いて写った。
チョウの発光鱗の美しさを思い起こした。オオムラサキやコムラサキ、ミドリシジミや南米のモルフォチョウなど、羽の鱗粉が多層に重なり複雑な干渉によりあの美しい色が出される。
色の世界は何と豊かであろうか。ふと自然の中の様々な色を思った。
美しさに魅せられ選んだメキシコオパールの婚約指輪、宇宙に浮かぶあの地球の美しい色合い。空の色もいつまで見ていても飽きない美しさだ。
最近、庭にきたアオクチブトカメムシの玉虫色の美しさに驚いた。せわしく飛び回るルリシジミやベニシジミも美しい。また、今、色とりどりに咲いている花の色、ムラサキツユクサ、キクイモモドキ、ナデシコ、シモツケ、アジサイ・・・・庭も美しい色々に満ちている。
意識して色の美しさを鑑賞してみようと思った。
【アオクチブトカメムシ】
【鮮やかな橙色花にミドリヒョウモン】