【今朝 ギボウシ咲く】
月に1度の検診日は、いつしか、一人静かに楽しむ読書の日となった。いつも本棚から適当に選んで病院に向かう。
病院の診察時間は1か月前からのは予約だが、予約時間をはるかに超えて待たされる。さらに、診察を終えてからも会計で待たされ、またまた隣接の薬局で薬を受け取ると2時近い。受付からの半日は辛いが、月に一度、健康を確認するためには仕方ないと諦めている。
普段は無為に過ごしているくせに、こうした待ち時間をなぜかもったいないと思う。でも、待合い室で文字を目で追いながらあちこち巡らせる思考は、ひとときこころの整理の時間となっている。
手にした持参の本は、ノーベル賞受賞講演や、その他の講演の内容を収録した、大江健三郎著の岩波新書「あいまいな日本の私」だった。
そのそれぞれの講演に、大江氏の障害を持った息子さん光君が登場していた。作曲家として活躍している光君を中心にした家族のさわやかな生活を想像した。
これからも「人類全体への癒しと和解に、どのようにディーセントかつユマニスト的な貢献がなし得るものかを探りたい」と願うノーベル賞作家の思想に触れていきたいと思った。
月に1度の検診日は、いつしか、一人静かに楽しむ読書の日となった。いつも本棚から適当に選んで病院に向かう。
病院の診察時間は1か月前からのは予約だが、予約時間をはるかに超えて待たされる。さらに、診察を終えてからも会計で待たされ、またまた隣接の薬局で薬を受け取ると2時近い。受付からの半日は辛いが、月に一度、健康を確認するためには仕方ないと諦めている。
普段は無為に過ごしているくせに、こうした待ち時間をなぜかもったいないと思う。でも、待合い室で文字を目で追いながらあちこち巡らせる思考は、ひとときこころの整理の時間となっている。
手にした持参の本は、ノーベル賞受賞講演や、その他の講演の内容を収録した、大江健三郎著の岩波新書「あいまいな日本の私」だった。
そのそれぞれの講演に、大江氏の障害を持った息子さん光君が登場していた。作曲家として活躍している光君を中心にした家族のさわやかな生活を想像した。
これからも「人類全体への癒しと和解に、どのようにディーセントかつユマニスト的な貢献がなし得るものかを探りたい」と願うノーベル賞作家の思想に触れていきたいと思った。