エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

カラムシ属を知る

2008-09-10 | 自然観察
             【カラムシ】

 もう5,6年前の夏、穂高の田淵行男記念館を訪ねた時のこと。記念館の隣の店で信州蕎麦を食べた。その店の前に置いてあったイワヒバを衝動買いした。それはイワヒバの大きな株が10個ほど付いた石造りの盆栽だった。そのイワヒバの間から、毎年夏の終わりに茎から白い花の穂を咲かせる草が出ていた。今年は雨が多かったせいか、一段と大きく背丈ほどに育った。ずっと何年も、そのときを思い出しながらながめていた。
 図鑑で調べると葉の付き方、葉の特徴などからカラムシ、葉の裏面を確認すると綿毛がないのでアオカラムシらしい。

 もう一つ、これも買ってきた何かの盆栽に付いてきたものだが、そのカラムシに似た草にも関心があった。それはヤブマオらしい。また、ヤブマオは白い花穂だが、たまたま数日前によく似ていて花穂が赤い草に出会って、写真を撮ってあった。これはアカソと同じ仲間のクサコアカソであることがわかった。
図鑑のヤブマオの隣にはアカソが載っていた。アカソは【アカタテハ】の食草なので、前からそこで幼虫を見つけたりしてよく知っていた。
今回は、そもそもクサコアカソに出会い調べてみたのだが、いずれもイラクサ科のカラムシ属に属するよく似た仲間であることを学ぶことが出来た。

 【ヤブマオ】

 【クサコアカソ】

庭には、名前を知りたい、まだわからないものがいくつかある。
 その1つ、シソに似た紫色の葉で、今つぼみを付けたところ。花が咲いたら本格的に調べてみようと思っている。