エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

チョウやトンボの同定

2008-09-16 | 昆虫


  チョウやトンボ、小さい虫たちを写真に撮る。そして1匹1匹の特徴を図鑑やネットで調べる。そんなふうに小さな自然を見つめている楽しみの日々である。

 ときどきチョウやトンボの同定が難しいことがある。
 小さいころからチョウマニアだったので、チョウは大体は判別出来る。難しいのは、まずゼフィルスのミドリシジミ類だ。また、ルリシジミとスギタニルリシジミ、ウラギンとギンボシヒョウモンさらにオオウラギンヒョウモン、サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲ、そして今もわからないヘリグロチャバネセセリとスジグロチャバネセセリの区別など。
 最近の図鑑をみると、キタキチョウとかウスバアゲハなどと呼び名が変わったもの、日本には棲息していなかったホソオチョウの繁殖、独立種となったヤマトスジグロシロチョウなどなど、むかしの昆虫少年としての知識は一変している。

 トンボの同定がまた難しい。トンボは数年前から興味を持ったばかりで苦労している。ようやくアキアカネ、ナツアカネの区別、またマイコアカネ、マユタテアカネ、ヒメアカネなどの見極めは出来るようになった。でもサナエトンボやイトトンボはまだまだ難しい。イトトンボでは、オツネントンボ、オオイトトンボ、キトンボ、アオイトトンボくらいはっきり断定出来そうだ。おまけに、トンボの場合は、幼年体や成熟体、♂や♀などとなると、さらに複雑になる。
 
  今朝はオオチャバネセセリの交尾行動を観察した。庭のアイやシモツケの花にイチモンジセセリと一緒になって飛び交っている。両者は、止まった後翅裏面の斑紋の多少のずれで種を判別出来る程度なのに、彼らは決して相手を間違えることはない。こうして種が保たれている不思議を思う。
 身近に見かけるチョウやトンボについては、まず名前を判定し、食草や分布、発生時期や特徴など、生態を知りたいと思っている。


 【アイの花に吸密するオオチャバネセセリ】


 【イチモンジセセリ】