エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

栗拾い

2009-10-01 | 自然観察
   踏み入ればススキ波打つ栗拾い

 昨日、午前中い栗拾いに出かけた。毎年少しばかりの栗拾いを楽しんでいるが、お目当ての栗の木周辺は、すでに茶色いイガが沢山落ちていた。去年より大分早いように思えた。粒も小さかったが、結構楽しく拾うことができた。もっとも妻が拾っているあいだ、私はもっぱら散策、脱皮中のシマヘビを観察していた。曇り空でトンボも少なかったが、ネキトンボのペアを撮った。帰りの林道で何人か栗拾い人を見かけた。そのうち、栗ご飯を楽しめそうだ。


   【脱皮中のシマヘビ】

 帰路、鮮やかな紫色の花を発見して通り過ぎた車を止めた。トリカブトだ。初めて見るあの猛毒の花だ。
ネットで見た。「キンポウゲ科の多年草。植物としてはもっとも強い毒アコニチン系アルカロイドを含み、天然物としてはフグ毒に次ぐという。名は、花の形が烏帽子(えぼし)に似ることによる。日本には約30種が自生している。」

  【トリカブト】

 トリカブトは、葉も花も、どこかデルフィニュウムに似た雰囲気に思え、調べたら同じキンポウゲ科であることが分かった。さらに、【アルカロイドの一種、デルフィニンを有し、食べると下痢や嘔吐を起こし、死に至る場合がある。】とあり、驚いた。

 そう言えば昨日9月30日のラジオ深夜便の【今日の誕生花と花言葉】でキキョウ科のサワギキョウ、が紹介された。《花言葉》は高貴だった。実は、9月初めときどき行く林道でサワギキョウを見た。なかなか名前を思い出せずにいた花だった。園芸店で何度か買ってきて、確か赤色もあったと記憶しているが、根付かず涸れてしまった。山地の湿った草地や湿原などに自生するとの解説に納得した。ついでに調べたら【サワギキョウは毒草としても知られる。麻酔などの効能を薬草として利用された例もあるが、危険が大きいようである。】の記述も見つけた。
 何となくこの紫色の醸し出す雰囲気が毒の成分と関係するような勘がした。
   
 【サワギキョウ 2009.9.4】

 合わせて放送された《今日の一句》は、【雨降れば暮れる速さよ九月尽】(作者は聞き逃した)、今日から10月、あらためて時の流れの速さを思った。



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