エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

妙高高原散策

2009-10-10 | 旅行

【色づきはじめた イモリ池】
 予定では、分水町国上山の五合庵に良寛を訪ね、寺泊近辺の民宿で一泊、魚料理を楽しみたいと思っていた。
 長野道を進むうち雲間から薄日が射してきたので、予定になかった妙高高原に寄った。いつもの小布施PAに長居したので2時を廻っていた。
 地図にあるイモリ池を目指した。初めてのイモリ池は素晴らしい楽園だった。静かな池の畔を歩いた。残念ながらあの独特な山容・妙高山は半分から上は雲の中だった。
 池の周りには何組も、絵のような池を写生する人を見かけた。いつかゆっくり、こんなスケッチを楽しみたいものだと思った。





 池の畔の「妙高高原ビジターセンター」を見学した。とても充実した自然観察室だった。妙高高原の地域ごとの自然がきちんと整理されていた。《さわってみよう》コーナーがあり、木の肌から「何の木?」を当てたり、毛皮から「何の動物?」、木の実から「何の実?」、小鳥のさえずりから「何の鳥?」など、見学者の興味関心をそそる展示内容に感心した。色の褪せたかなり古い蝶の標本が気になったが、新しい標本で真の美しい姿を見せる方が,とも思いながらも、命を絶たれたチョウの貴重さも考えたリした。標本の意義を再考してみたいと思った。



 出だしも遅く、回り道もゆっくりし過ぎたようだ。当初予定していた良寛、寺泊へは何度も行っていたし、おいてきた孫たちの顔も浮かんできた。少し遅くなってもと、我が家へ真っ直ぐ戻ることに決めた。

 ひとときの小旅行だったが、懐かしく素晴らしい、心に響く旅となった。10/6


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