エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

大の失敗劇

2009-10-18 | 日々の生活
     【コンデジにわずかに写っていた磐梯山】

 

 隣の娘の所には来客があり、それ前に孫たちと自転車乗りやサッカーをして遊んだ。
武琉はキャッチボールも大分上手になった。
 娘の友達がきたあと、手の空いた妻と猪苗代にハクチョウを撮りに出かけた。
 途中、いつもの里山に寄り、キチョウやネキトンボを写した。そろそろ虫たちの季節も終わりだ。モンキチョウが4頭、名残の秋を楽しむように入り乱れて舞う姿も写真に収めた。今日も日向で休んでいたシマヘビにあった。松の木の下に群生していたアミタケも写した。

 すでに稲の刈り取りが済んだ三城潟付近の湖畔に車を止めた。田の畦で何組かがイナゴ撮りをしていた。ハクチョウの鳴き声がこだまする畦道でおにぎりを拡げた。
 湖畔は木が茂って湖水が見えにくかったが、なんとか湖岸の砂地まで踏み入り水鳥を眺めることができた。遠い道のりを渡ってきたのだろう。キラキラ美しく輝く湖水に水鳥が長旅の羽を休めていた。この付近は遠浅で、コハクチョウの歩く姿が見えた。白鳥浜あたりから5,6羽が飛んできて湖水に着陸を繰返した。
少し遠かったが、望遠でいい写真を何枚も撮った。

 小春日に雄大な磐梯を眺めながら、しばらくハクチョウたちと会える悦びを胸に、水鳥の群を清々しい気持ちで見つめた。これからの麗しの磐梯の麓、美しい猪苗代湖で厳しい冬を楽しくゆっくり過ごして欲しいと思った。
以上が、秋を楽しみながら、いろいろな場面を撮影してきた半日の記録であった。

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 秋を楽しみ、水鳥たちの姿を撮り満足しながら家に戻った。これから、パソコンで撮ってきた写真の編集が楽しみだった。ところが、カメラを開けて言葉もなかった。記録のCFカードが入っていないではないか。庭で撮影するとき、ときどきポカをやる。家を出て気づいて戻ったことも何度かあった。でも、半日も気づかずに撮影を繰り返すことはなかった。痛恨の極みだった。確かに充電済みの電池を入れ替えたが、カードを確認しなかったのだ。
 ファインダーを通した傑作を思い出し、もう二度とこんないい写真は撮れないのではないかと、ますます落胆は大きかった。
誰も恨むことは出来ない。近々リベンジだ。撮影対象も虫たちからコハクチョウの季節になった。  2009.10.18