エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

霧ヶ峰の草紅葉

2009-10-08 | 旅行
       【霧ヶ峰からの八ヶ岳連峰】

 青春の地を離れ、妻の実家へ向かった。途中、妻の親友のいる長和町に立ち寄った。
中山道の宿場町、長和町の黒耀石石器資料館で妻とKさんとの40年ぶりの再会を見た。
 旧石器時代には和田峠は日本有数の黒曜石の産地で、ここの石が全国の遺跡から出土している。資料館には男女倉遺跡からの出土品が展示されていて、興味ある旧石器を知ることが出来た。



 和田峠から霧ヶ峰へ向かった。扉峠から松本へ下り、妻の実家を目指すことにした。次の季節を迎える静寂の中、八島が原湿原で草紅葉を堪能した。本州最南端の高層湿原は、泥炭層の厚さから、約1万年かけて現在の姿になっていると推定されている。銀色にススキのたなびく霧ヶ峰の草原の彼方に、八ヶ岳の山並みが美しく見えた。

【八島ヶ原湿原の草紅葉】


 自然保護センターを見学した。そこで、「日本蝶類保全協会」のきれいなパンフレット「チョウが消えてゆく」をいただくことが出来た。そこには多くのチョウ類が絶滅の危機にあることが訴えられていた。あわせて、同協会のガイド小冊子「ミヤマシロチョウ」をいただいた。かつて私自身、飼育に熱中した思い出のチョウだった。1970年代ころより減少が始まり、現在はほんの一角で棲息しているにすぎない状況だという。県では天然記念物に指定され、レッドデータブック絶滅危惧1類に指定されている。あらためて、私自身、チョウを守るためにに出来ることをしなければならないと思った。


【小冊子「チョウが消えてゆく」表紙】


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