エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

連休前半が過ぎる

2011-05-03 | Weblog
   
春なればひかり流れてうらがなし今は野のべに蟆子(ぶと)も生(あ)あれかし 斎藤茂吉の句である。

何か期せずして遭遇した東日本の大震災、原発にひしがれた福島県の現実、この春は正に「うらがなし」である。
 でも、季節は間違いなく巡り「ひかり流れて」の5月になった。
 穏やかな連休の一コマを記録する。
 
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連休の前半、約20日間滞在した息子一家が郡山へ戻った。(4/29)
 29日、まだだった奏ちゃんのお宮参りを兼ねて、みんなでサクラが咲き始めた伊佐須美神社へ参拝した。
 数年前に焼失した神社の仮本殿では、ちょうど春の大祭で、神楽の舞が奉納されていた。
 境内の薄墨桜も、宮川の堤の桜も満開だった。神社前の池で孫たちはひととき鯉に餌をくれた。







 帰路、新鶴の千歳桜へ立ち寄り、満開の桜の前で準備したお弁当を広げた。
 【千歳桜】根回り11m、高さ14m、枝張り約18mのベニヒガンザクラの1本桜で、樹齢は約800年とされている。
      別名「種蒔桜」、この桜の開花を見て作物の種を蒔く時期を決めていたといわれる。

 

 

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 翌日は、お彼岸に地震で行けなかった柳津へ線香を上げに。
庭にシャクナゲがきれいに咲いていた。
 帰りに、孫たちは小中学校のグランドで英夫ちゃんに遊んで貰った。
まだ柳津は道路沿いに雪が残っていた。(4/30)







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またその翌日、朝、食事中に連休中の計画を話し合った。
急遽、新潟の自然科学館へ行こうと言うことになった。
 武琉君の行きたいところだった。もう3年ほど行っていない。
 3時間、みっちり見て回った。それぞれに良い思い出ができたようだ。

 【科学館前の八重桜】


 【特別天然記念物おトキについて学んだ。保護基金に募金させていただく】




 帰路、時々行く新津のフラワーガーデンへ寄り、ツツジ類をはじめ、いろいろな花木を衝動買いして帰った。
夕飯は,家の近くのレストラン「ビッグ・ボーイ」で摂った。
 孫たちの思い通りに、こんな贅沢をさせて良いのだろうか。(5/1)

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 今日(5/3)から連休後半に入る。孫たちは朝から、最近始めた一輪車の練習だ。
 我が輩は、午前中2時間ほど近くの里山へ

そろそろヒメシロチョウ、ツマキチョウが飛び始めたのではないだろうか。
案の定、まだ枯れ草の目立つ里山に、弱々しいヒメシロチョウ、すこし力強いツマキチョウがちらほら舞っていた。
 気温が上がったせいもあり、いずれもなかなか止まろうとしなかった。
 待ちきれずに飛翔しているところを撮ったが、いつものようにピンボケだった。
 ヒメシロチョウ

 ツマキチョウ♂


いつもの日だまりに、キタテハ、クジャクチョウが遊んでいた。
 クジャクチョウ



季節は間違いなく流れていた。春一番のキブシやダンコウバイも葉が伸びて来た。
ベニシジミは初見だった。ホオジロとカシラダカが嬉しそうにさえずっていた。
シマヘビも冬眠からさめ、キジムシロ、スミレがきれいに咲く田の畦で日向ぼっこ。

ルリシジミ


ホオジロ


ベニシジミ



キジムシロ




 家に戻ると、庭にお昼の御馳走が待っていた。
 庭にシートを敷きテーブルを運んで萌える春の中での昼食となった。
桜に次いで、ハクモクレン、ユキヤナギ、ヤマブキガ咲いた。カイドウのつぼみも深紅に膨らんだ。
 柿の木の下には、キバナイカリの群落が見事に咲きはじめ、わさびも可憐に咲いた。
  キバナイカリ


 庭の木々の芽吹きをながめながらのビールは格別だった。
いつもと変わらない、平和な連休の日々が流れていく。
 
 概ね、自然の恵みに感謝しながら、つかの間に連休の数日が過ぎた。
 後半の連休、健康に感謝しながら、少しゆっくり過ごしたい。


 

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