ギフチョウの生まれるころに連休がある。ギフチョウにとっては災難、困ったことだ。
例年ギフチョウの撮影に出かけるが、そこは採集マニアが大きなネットを持って待ち受けている。いつも耐えられない光景だ。
先日、連休の合間(5/6)、静岡と多摩ナンバーの車だったが、まだ少し早かったようで、彼らに採られなくて良かった。
ギフチョウは福島県では準絶滅危惧種、環境庁カテゴリ-では絶滅危惧 II 類に分類される希少なチョウだ。
また、西会津町は自然環境保全地域として保護対象となっていて、もちろん採集も出来ないはずなのだが・・・。
今日は風もなく快晴、もう一度ギフチョウに会いに行った。
連休明けの月曜日でもあり、思ったとおり気分の悪い採集者には出会わなかった。
例年は、カタクリや桜に吸密するところを撮ることもあるが、なかなか上手く写せないものだ。
カンアオイの散見できるポイントで、食草を探して飛ぶギフチョウに合うことが出来た。
今年はやはり雪が深く、まだ残雪も多く1週間ほど遅れているようだ。
産卵を待ったが、いっこうに止まる気配はなかった。
何回か数頭が飛翔するギフチョウにカメラを向けた。
不十分だが、何とか「春の女神」とわかる写真を撮ることが出来た。
純真な美しい蝶を思いながら、窓を開けて車を走らせた。
車窓から、水の入った田に逆さ磐梯がさわやかに映っていた。