災難は忘れたころにやってくる。
別に不摂生をしているわけもないが、何年ぶりかで炎症を起こした。
晴れ上がった午前中に、裏のウスバシロチョウの楽園(勝手に名付けた滝沢峠の撮影ポイント)を覗いてきた。
さわやかな新緑に、数頭がたおやかに飛んでいた。
咲き始めた、セイヨウカラシナに止まることもなく、
今ようやく狭い殻を破って大空に飛び出した喜びを表すように、春の楽園を自由に飛翔していた。
ハラビロトンボもカワトンボはまだのようだったが、初めてのトンボは春一番のシオヤトンボだった。
コツバメ、アゲハチョウも今年初めて見た。
シオヤトンボ♀
写真を撮りながら、何となく体調がおかしかった。
肩の辺りに疼痛がして、息をつけなくなるいつもの症状が出てきたのだ。
すぐに、しばらく忘れていた逆流性の胆管炎だろうと診断した。
すぐに帰宅して、こんな時の常備薬、R錠とF錠を服用した。
経験上、15分もすると痛みも治まり熱も下がるが、ちょっと違った。
昼を過ぎてからは悪寒がして、しばらくぶりの発熱だった。すぐに、横になった。
夕飯も軽く食べて、もう一度薬を飲み、早めに休んだ。
寝苦しい夜を過ごしたが、今朝は熱も下がって目覚めは良かった。
朝日が燦然と輝き、窓からは、例年より雪解けが早い磐梯山が穏やかに聳えていた。
思えば、大病を克服してからも入退院は十回、頻繁に熱を出していた。
それが、3年前の大改造以来、すっかり元気になり平穏な日々を過ごしてきた。
なれた日々の生活に一つの警鐘となる一日だった。
今朝は風もない快晴だ。飽きもせずに、また里山の虫たちに会いに行きたいと思っている。