エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

空振りだったギフチョウ

2011-05-06 | Weblog

 そろそろ春の女神、ギフチョウが出るころ、
今朝穏やかに晴れ、午後から崩れるようなので、急遽ギフチョウに会いに出かけた。
高速で約30キロ、例年訪ねる生息地へ向かった。
 目的地近くに車を止め、山へ入った。
 麓の道の脇には、水色のキクザキイチゲが満開、ミヤマカタバミ、エンレイソウもちょうど咲き始めたところだ。
しかし、いつもの杉林へ入ると、残雪が驚くほど多かった。

まだまだ残雪


ゲンジスミレだろうか?


美しい青いキクザキイチゲ


ミヤマカタバミ


エンレイソウ


キケマン


つぼみの堅いシダの仲間(オニゼンマイ?)


この時期、ギフチョウはカタクリやサクラの花に蜜を吸いに来る。
 カタクリは麓の日だまりにはほどよく咲いていたが、登るにつれて残雪が多く、まだつぼみだった。
でも、ヤマザクラは例年より早く、盛んに散っているところだった。





 別の場所を目指すと、峠の車寄せに「静岡」ナンバーと「多摩」ナンバーの車が止まっていた。
ああ、またかと、がっかりした。案の定大きなネットを持って、林の中でギフチョウを待っていた。毎年行き会う採集マニアだった。
「ネットで採らず、写真で撮ろう」と叫びたかった。幸い、発生はまだのようで、彼らに採られなくて何となく安堵した。

美しい雪解けの流れが美しかった。


 春の林




 ギフチョウの食草のカンアオイが思ったほど見つけられなかった。
 
カンアオイ


空振りだったが、近いうちにもう一度訪れ、今年もギフチョウの無事を確認したいと思っている。



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