三月一日、福島の県立高校の卒業式だ。
朝のうちは厳しい寒さだったが、昼過ぎには10℃を越え、夕方からは雨が降り始めた。
娘たちは、まだ雪が厚く残る私道を尻を振られながらなんとか帰宅した。
我が輩も、雪がゆるんだこの時期は怖くて車を出せないでいる。
今日も雪の庭をキジが通り過ぎた。我が家のまわりでは一年中見かける。
5,6メートルくらいまでは近づいても逃げない。さらに進むと,小走りで移動する。
頭部の羽毛は青緑色、目の周りには赤い肉腫がとてもきれいだ。背の褐色の斑もきれいな模様だ。
さすがに厳しい眼をしてこちらを見つめている。
いつも見かけるとカメラを持って庭へ出るが、ほとんどがオスで,メスはしばらく見ていない。
我が家の南側は、人の入らないこんもりした森に接し、西には舗装していない広い広場がある。
夏にはよく広場のブロック塀に止まって「ケーン,ケーン」と鳴いている。
ときどき、数百メートル離れた小高い大塚山古墳の森まで,音を立てて飛んでいくのを見かける。
キジの寿命は10年程らしいが、何とかそれなりの環境が保全され、よく生き伸びてきたとおもう。
我が町内でも、わずかに残る田畑も造成工事が始まるようだ。
35,6年前に新築した我が家、少しは自然の環境を壊したのだろう。反省している。
ここ数年は、さらに里山領域へ都市化が進んでいるように思える。残念なことだ。