エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

いつまでも庭でキジを見たい

2013-03-01 | 自然観察

 

三月一日、福島の県立高校の卒業式だ。

朝のうちは厳しい寒さだったが、昼過ぎには10℃を越え、夕方からは雨が降り始めた。

娘たちは、まだ雪が厚く残る私道を尻を振られながらなんとか帰宅した。

我が輩も、雪がゆるんだこの時期は怖くて車を出せないでいる。

  今日も雪の庭をキジが通り過ぎた。我が家のまわりでは一年中見かける。

 5,6メートルくらいまでは近づいても逃げない。さらに進むと,小走りで移動する。

 頭部の羽毛は青緑色、目の周りには赤い肉腫がとてもきれいだ。背の褐色の斑もきれいな模様だ。

さすがに厳しい眼をしてこちらを見つめている。

 いつも見かけるとカメラを持って庭へ出るが、ほとんどがオスで,メスはしばらく見ていない。

  


  我が家の南側は、人の入らないこんもりした森に接し、西には舗装していない広い広場がある。

 夏にはよく広場のブロック塀に止まって「ケーン,ケーン」と鳴いている。

 ときどき、数百メートル離れた小高い大塚山古墳の森まで,音を立てて飛んでいくのを見かける。

 キジの寿命は10年程らしいが、何とかそれなりの環境が保全され、よく生き伸びてきたとおもう。

  我が町内でも、わずかに残る田畑も造成工事が始まるようだ。

 35,6年前に新築した我が家、少しは自然の環境を壊したのだろう。反省している。

 ここ数年は、さらに里山領域へ都市化が進んでいるように思える。残念なことだ。

 

 

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