【 猛吹雪 昨日の暖かさから一転 冬へ逆戻り 】
今朝の信濃毎日新聞に 『 旧制松高の寮歌「春寂寥」、来月の入学式で初演奏』の記事を見た。
【・・・・ 信大には校歌がないだけに、信大卒の笹本正治副学長は「一緒に青春の時を過ごす仲間が気持ちを一つにして歌うのは大切なこと。
キャンパスが分散しているが、春寂寥が学部を超えて信大生をまとめる力になればいい」と期待。・・・】と。
この寮歌「春寂寥」についてはむかし拙ブログに書いた。
○「青春 北杜夫」 2011-10-28
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/055b82fb42a4f3728ac8822a3e31f35c
《 全学部の部活の合宿であの思誠寮にも泊まることが出来た。そして寮歌「春寂寥」も全部覚え歌った。》
○「黄昏そむる 雲の色」 2011-07-19
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/ad339e1c648acf8652bded6341af46c5
《 これまた学生のころよく歌った、旧制松本高校の寮歌「春寂寥の」だ。
”春寂寥の ~ ” ”あわれ悲し 逝く春の ~”
もの悲しく、青春の寂寥感漂う旋律が 心を揺さぶる。
○「寮歌考」 2009-12-15
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/e1249b9086d89737738fb8e38ba14054
《 桜の季節には、思誠寮の『春寂寥』をよく口ずさんでいる。
”あわれ悲し逝く春の 一片毎に落る涙”当時から、北杜夫も歌ったであろう(*) すばらしい寮歌に酔っていた。 剣道部の全学合宿で教えられたと記憶している。
(*)北杜夫著『或青春の日記』には(昭和23年4月9日) ”長野の街を見下ろして、僕らは「春寂寥」を歌って山を下る。”とある。 》
【 春寂寥 】
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/harusekiryou.html
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春寂寥の 洛陽に
昔を偲ぶ 唐人(からびと)の
傷める心 今日は我
小さき胸に 懐(いだ)きつつ
木(こ)の花蔭に さすらえば
あわれ悲し 逝く春の
一片毎に 落(ち)る涙
岸辺の緑 夏木立
榎葉蔭(えのきはかげ)の まどろみに
夕暮さそう 蜩の
果敢(はか)なき運命(さだめ) 呪いては
命の流れ 影あせて
あわれ淋し 水の面(も)に
黄昏(たそがれ)そむる 雲の色
秋揺落(ようらく)の 風立ちて
今宵は結ぶ 露の夢
さめては清し 窓の月
光をこうる 虫の声
一息毎に 巡り行く
あわれ寒し 村時雨
落葉の心 人知るや
嵐は山に 落ち果てぬ
静けき夜半の 雪崩れ
榾(ほだ)の火赤く さゆらげば
身を打ち寄する 白壁に
冬を昨日の 春の色
あわれ床しき 友どちが
あかぬまどいの もの語り
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思誠寮寮歌「春寂寥」のほか、青春の信州で思い出の歌は、上田の寮歌「ああ黎明の」 ・・・”朝霧に浮かぶ浅間山 煙の高くたなびけば~”、や
「応援歌」・・・”振りては 浅間の煙 熱血湧く 青春の意気 ~”等々、そして県民の歌「信濃の国」は忘れてはならない。
”いざや歌わんかな・・・ アイン ツバイ ドライ”と声高らかに歌ったものだ。
ひととき、美しく流れた若かりし青春の日々が甦ってきた。
待てよ! 信毎の記事には、《信大には校歌がないだけに ・・・》とあるが、
かすかによみがえった記憶をたどると、信州大学の「校歌」なるものを教わった記憶が・・・・
明日は「ひな祭り」 みんなでお祝いをしたい。