エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

憩いの西山温泉郷へ

2013-03-18 | 日々の生活

 娘がお休みで、しばらくぶりに空いた今日、柳津の従兄弟宅へお彼岸のお線香を上げに行った。

 もう一つの目的は西山温泉だった。

  先日の拙ブログ「温泉の効用?」に【トド伯父さん】からのコメント《「老沢温泉」が膝の痛みによく効いたようだ》と教えてくれた。

妻の膝の療養に温泉が良いようなので、このところなるべく行くようにしていた。

 高速磐越道を走っていると、新鶴ICあたりをほぼ真北の喜多方方面へ飛ぶハクチョウの群れが見えた。

 猪苗代湖で過ごしたコハクチョウだろうか。もっと南からのものだろうか。

 数えると13羽がV字の形で整然と飛んでいった。胸がジーンとなった。いつもこの時期の切ない別れだ。

 やはり柳津の雪の量は違った。付近の田には未だ背丈以上の積雪があった。
久しぶりに従兄弟とゆっくり話が出来た。
ゼンマイの煮付け、棒鱈の甘露煮、おいしいキュウリ、大根の漬け物でお茶をいただいた。

温かい広い廊下には沢山の鉢が疎開していて、可憐なサクラソウがきれいに咲いていた。

 

 昼が近づきお暇し西山へ向かった。

 いつもは「せいざん荘」だったが、県道からの入り口に西山温泉郷の案内板があり、道沿いに4軒、県道の右下の川沿いに4軒の旅館が表示されていた。

「老沢温泉」は旅館名だった。その隣は「新湯」とあった。

 川沿いの温泉までの旅館の階段廊下を下りると、脱衣所が。そして浴室には2,3人が入れるくらいの素朴な湯船が3つ並んでいた。

 湯船の奥には老沢温泉神社が祀られ、入り口の手前が一番熱く、奥が少しぬるめだった。

 温泉は僅かに硫黄臭があり、少ししょっぱかった。温泉はナトリウム-塩化物泉(硫化水素型)

 湯船に注ぐ湯の道には白や緑色の結晶が固まり、湯は無色透明でゴミのような黒い湯花が咲いていた。

 ご主人が「混浴なんです。誰か来たら待ってもらいますから。」と。「いいえ、年寄りですからご心配なく。」と答えた。

脱衣所には、遠くからのお客の俳句の短冊やら、色紙などが貼られていた。
その中の一句 「心良さ近くに欲しい老沢の湯」

良い温泉だった。またお世話になろうと思う。

     川沿いの風呂場

 帰り道、沿道の雪はうずたかく土を隠していたが、山々には僅かに根回り穴が見え始めていた。

ほんの一カ所、水の流れのある道ばたに、ほのかな春の色を見つけた。フキノトウだ。

少し風変わりな育ちのフキノトウ、つぼみは小さく、弱々しい茎が伸びていた。フキ味噌にでもしよう。

  

  柳津へ戻り、例の「あわまんじゅう」を買って帰る。新製品ピンクのあわまんじゅうも試しに求めた。

 

お茶でおなかが一杯だったので、遅いお昼は柳津のそば屋へ。

お店の中で見つけた額の書、「夢」?はよく見ると「ありがとう」と、「感謝」に見える書は「すべての人々へこころをこめて」と読み止められた。

店の人の書だろうか、誠司とある。よく考えたものだ。

また、遠くからレジに人がいるとばかり思っていたら、なんとクマだった。おもしろいお店だ。

  

帰りは3時半の萌ちゃんの下校に間に合うように、高速道で戻った。

毎日孫に追われる忙しさを忘れて、わずかな憩いのひとときを過ごすことが出来た。

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