エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

感動 三度

2013-03-11 | 日々の生活

 

春の天気は分からない。昨日は冬へ逆戻り、でも今朝は朝日が明るかった。

2階から、輝く磐梯山を確認して、急遽崎川浜へ向かった。昼前に、ハクチョウの旅立ちの様子を見たかった。

我が家から10分で強清水、途中八田野ではもう国道の除雪除け鉄板をはずす作業がが盛んだった。

強清水の電光掲示の温度がー4℃だった。湊の学校までは10分、セブンイレブンの先を右折して崎川浜への近道を走った。

折からの雪煙で前が全く見えなくなり、車を止めて突風が治まるのを待った。

我が家から、30分足らずでハクチョウの天国崎川浜へ到着した。

三,四日でハクチョウの数がめっきり減っていた。大部分がシベリアを目指して旅立ったようだった。

湖畔に佇み、美しすぎる厳寒の世界を眺めた。

カーウ、カーウと激しく鳴き会うコハクチョウ、凍える手で、磐梯山をバックに白い鳥たちを写した。

 

一瞬、吹雪となり磐梯山の雄姿が隠れた。青空に聳えていた磐梯に僅かに雲がかかり、一瞬のうちに雪煙が舞い、湖畔のハクチョウの群れが隠れた。

横殴りの雪の中、コハクチョウが飛び立った。感動の光景にシャターを押し続けた。

震えるような感動的光景だった。

どんなきれいな写真を見ても、ビデオを見ても、あのときの現場での感動には及ばない。

5感を総動員しての感動に違いない。写真では伝わらない現地での心の動きだ。

そこにいて、目で見て、耳で聞き、吹き込む雪を顔で受け、肌で、凍える手の寒さがなければ,これほどの感動は生まれない。心に響かない。

 

湖岸には、褐色の大きな丸い氷が波に漂っていた。どんなメカニズムでできたのだろうか。

多分湖岸の凍った雪の固まりが砕け、打ち寄せる波に削られたものだろうか。

浅瀬の湖水が凍って、日々様相を変えていた。

 

 

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