春めいたが、気温が上がらない。でも風のない日だまりは温かく、越冬したタテハチョウが舞う光景が目に浮かんだ。
未だチョウは見ていない。心弾ませて里山へ向かうが、まだまだ田の畦や土手には、所々雪が残っていた。
あれは何時のころだろうか、いつも楽しみにしていたホソミオツネントンボの産卵風景が見られる田の側溝には、マツモムシが見られるだけだった。
水面で仰向けに浮かび、長い後ろあしをオールのように使って泳ぐ水生カメムシである。
マツモムシ
清らかな流れが、薄い日差しに輝いていた。
春を探すも、名のみの風の寒さよだ。おまけに、今年の花粉症は今までになく症状がひどく、辛い。
土手の一隅にスミレの群を見つけた。他はまだまだ褐色の世界、緑は少なかった。
また、ハンノlキのなかま?の雄花序が趣深く垂れ下がっていた。
春霞で稜線がはっきりしない飯豊連邦を眺めたが、磐梯は身近に雪の筋が美しく見えた。
いつも取るフキノトウも、もう4月なのに未だ残雪が多かった。
明日の天気予報は雪降り、まだまだ寒い。
久々に、里山へ向かう、こころが沸き立つ思いをした。まもなく、チョウ、トンボたちとの出逢いの感動の待っている。