時折ポツリポツリ雨の落ちる梅雨空だ。
午前中、今週末の「森で遊ぼう」に向けた事前調査があった。
この第3回はテーマが「森の宝物」、コースは分校跡地~南新道~舟石~旧滝沢街道~分校跡地までを歩く。
林道の除草作業、危険箇所の点検で、途中倒木を片付けたり、土砂崩れの山道の補修などをした。
ほとんど歩く人もいない林道は結構草が伸びていた。ウツボグサがひときわ美しく咲いていた。
静かな林間を歩く気分は清々しかったが、途中、多少低血糖らしい症状もでて何となく身体がだるく疲れた。
分校跡地にクマノミズキが美しく咲いていた。今回、T会長さんからクマノミズキとミズキの違いを教わった。クマノは葉が対生でミズキは互生、花はミズキはすでに終わり実を付けていた。
他に教えられたこと・・・・ ○オオウラジロノキ(オオズミ)の実 ○クロモジの実 ○スゲ属のタガネソウ ○ヤマグルマ (別名トリモチノキ)
家に戻り図鑑を引く。一つ一つ知ることは楽しいことだ。
クマノミズキにキマダラカミキリ
クマノミズキ ミズキ
クマノミズキの花 ミズキの実
また、ビオトープを眺めると、オゼイトトンボや迂回たばかりのオニヤンマが見られた。
オゼイトトンボは腹部第2節の斑紋がワイングラス状で判断。また、一見頭部の小さいこと、全体に小型からコオニヤンマオオと思いきや黄色の縞模様からオニヤンマと判定した。
先日はシュレーゲルアオガエルの卵塊を見たが、今日はモリアオガエルの卵塊をみた。自然の中のビオトープの役割の広がりを感じた。
オゼイトトンボ オニヤンマ
帰りには、8月の第4回「森で遊ぼう」で予定しているテーマ「水辺の生き物を探そう」の川の様子を見に行った。
川幅2m程、深さ10~20cmほどの傾斜の緩い清流、子どもたちにはとてもいい環境と思った。
サワガニがいそうな川だが、石をめくってみたが、時期もあろうがよく見かけるカワゲラやカゲロウなどは見られなかった。
最近水生生物調査など環境教育もよく行われ、どうも”環境”が頭から離れない傾向があるが、この活動の趣旨に則り、「遊び」「学び」「育てる」を念頭に考えたいと思った。
子どもたちにはあまり体験することのないこうした ふるさとの川 での遊びこそが大切なのだろう。