もうじき蛹化しそうなキアゲハの幼虫がクチブトカメムシの餌食になっていた。
このカメムシは植物に害を与えそうな体型だが、同じカメムシの仲間のサシガメやアメンボ、タガメなどと同様、昆虫の体液を吸っている。
キアゲハの食草フランネルの花には今年は虫が少ない。アカスジカメムシが数匹いるだけ、アブや蜂は全く見られない。
また、いつもは庭のサンショウに沢山いるアゲハチョウも今年はほとんどいない。カタバミにいっぱい舞っているヤマトシジミも見かけない。
いつも楽しみにしているホシミスジもわずか数頭見かけただけだ。
これは里山を巡っても感じることで、若干雨の多かった気象のせいだろうか。今年は虫が少ない印象だ。
そんな中、今朝早く、庭のツバキの葉に休むジャコウアゲハを数年ぶりに見た。いつかは食草のウマノスズクサが足りないくらいに卵を産んでいったものだ。
方々に芽を出して殖えたウマノスズクサが寂しそうだ。
ウィキペディアには、ウマノスズクサについて
【和名の由来は、葉が馬の顔の形に似ていて、花の球形の部分が馬の首に掛けるような鈴に似ていることから命名されたという説と、ただ単に,花の形が馬の首に掛ける鈴のようだということから命名されたという説がある。】とあった。
庭にアブラゼミの抜け殻を見つけた。また、ハグロトンボが来てくれた。 半夏生がさわやかだ。 睡蓮鉢にウオーターポピーが咲いた。
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昼前に東山方面へ出かけた。目的はオオミスジとオオムラサキ。いずれも姿を見ることが出来たが、オオムラサキは写真を撮る機会を逸した。
根の先端が白いオオミスジがいつもの梅の木を旋回していた。 この梅の大木、がらがらと落ちている実を拾うとアンズのようだった。
アンズのようだ。
いつもの給水場には、コムラサキ、テングチョウ、ルリシジミ、キチョウ、ウラギンスジヒョウモンなどが来ていたが、数が少ない。
アキアカネ、ノシメトンボに混ざり、マユタテアカネも出てきた。
キチョウがメドハギに盛んに産卵していた。ようやく開いたヒヨドリバナにトラハナムグリが花粉をあさっていた。
ヤマユリが人の手の届かないコンクリートで固められれ斜面に豪華に咲いていた。
クマ除けの鈴を付けて山へ分け入る。深閑とした林でひとり空を仰ぐ。いつもそんな自然を独り占めしている。