エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

秋の野でのおにぎり

2008-09-08 | 日々の生活

  
  孫たちは、昨日の代休(日曜日はバザー中心の「変身幼稚園」があった)、雨降りが多く、いつもDVDやDSばかりだったので、今日は自然の中で遊ばせたかった。秋らしい天気でもあり、ママの帰りを待って、山の公園に昼を食べに出かけた。午前中に行く予定だったが、急な来客があったのでお昼を食べることにした。
 しばらくぶりに木の下で食べるおにぎりは実に美味しかった。
 孫たちはそれぞれにネットを持ってトノサマバッタを追っかける、その間じーちゃんは近くに来る虫を撮っていた。気温25度、日差しもさほど暑く感じなかった。すっかり秋の気配だった。
 武琉君はネットさばきも上手くなりトノサマバッタ3匹を捕まえご満悦。大きなショウリョウバッタも捕った。小さいのは相手にしていない。
 帰り際にラッキーなことにノコギリクワガタ♂を見つけた。彼は折角苦労して捕ったバッタをすべて逃がしてノコギリクワガタを大事に入れた。
 孫たちはカブト虫をゼリーで育てているが、昨夜、網戸に飛んできたカブトのメスがふえた。そこに今日はクワガタ。急に賑やかになったケースをしょっちゅう覗いている。
 そのケースには、まだ幼虫のままのクワガタが3匹いる。来年は羽化するはずだ。
 虫たちとのふれあいで多くを学んで欲しいと思っている。

 ときどきのスランプ 

2008-09-06 | 日々の生活
 
               【麗しの磐梯  9/5撮】

関心あるブログを訪問していると、その方々それぞれの生活の一端を知ることが出来る。特に、同年配の方々の生活に、驚くほど充実した豊かな日々を見る時、自分が如何に消極的な小さな生活を送っているのかを意識してしまう。羨ましいとも思い、多少沈んでしまうこともある。「もっと意欲的に、明るく生活をしろ」という声が心の中から聞こえるが、気概が湧かない。困ったものだ。

 若いころは、当然仕事中心の生活で、空き時間は実に貴重であった。しかし今は、与えられるノルマも少ないせいか、義務感や責任感も薄れて、気まますぎる日々ではないか。
 床につくとき、今日も自分が如何につまらない生活をしてしまったか、少しばかりの反省心がもたげる。その都度、費やされた時間は戻らないと言い聞かせる。どう過ごしても1日は1日で、残り時間は確実に減り続けているのだと。
 1日1日が無為に過ぎ、何も残らずに逝ってしまうのか。
 そうならないように、もっといろいろな思索の旅をしたい。辛い中にも、楽しいひとときを求めて。
 残された時間を、身体の健康に留意し、充実した精神状態を保つように心がけよう。それが、孫たち、子どもたち、家族に囲まれた何不自由ない日々に、生かされた自分の果たすべき義務の1つと意識している。

日記@BlogRanking

嬉しい再会

2008-09-05 | 昆虫
              【絶滅が心配されているマダラナニワトンボ】


 昼を挟んで2時間ほど、里山に自然観察に出た。
 いつものフィールドで、今年も絶滅危惧種、マダラナニワトンボに再会することができた。毎年心配しているので、とても嬉しかった。

【黒い赤トンボ】

まだ初見で1頭のみの確認だ。しばらく観察して、例年のように、あの連結しながらの打空産卵を繰り返す姿を見たいと願っている。この小さな愛おしいトンボを見つめながら、いつまでも生息できる自然環境の保全を祈った。
 マダラナニワトンボは日本の特産種で、環境庁や福島県が共に絶滅危惧種第Ⅰ類(CR+EN)【ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種】に指定している。

 また、池のカンガレイで、アオイトトンボが集団で産卵をしていた。
 アオイトトンボは羽を広げて止まるのが特徴、水色の眼がきれいで、♂は胸の下半分に白い粉をふいている。連結してペアになって、カンガレイの茎を上や下に移動しながら、キリで揉むようにして産卵していた。
 先週はほとんど見かけなかったが、天候のせいもあるのか、産卵の時期なのか大にぎわいだった。羽化は6月の下旬頃のようだが、しばらく林の中で過ごしていたらしい。

日記@BlogRanking

渡ってきたイチモンジセセリ

2008-09-04 | 日々の生活

今朝の散歩道、畑の際のニラの花に、ようやく渡ってきたイチモンジセセリが多数群がっていた。親類のオオチャバネセセリがわずかに混じっていた。スズメバチまでと思ったら、チョウをねらって追いかけっこしていたのだ。
 いよいよの秋到来を意識した。
イチモンジセセリ

オオチャバネセセリ

 世の中の喧噪と関わりたくない。特に、政治がらみの失望感、政治家の無責任、無能に怒り心頭に達している。この国の先々に不安ばかりである。
 暑さを惜しむようにミンミンゼミが鳴いている。くだらない喧噪に一憂する時間すらもったいない。 
雨の多い秋の始まりに、静かに緑をながめるやすらぎ。そんな豊かな時間を与えられて、申し訳ないと思って生活している。

孫の誕生を祝う

2008-09-03 | 日々の生活
【愛おしい小さな命】

 静かな秋の始まりに、息子夫婦に待望の第1子が誕生した。女の子だ。
 真ちゃん、おめでとう! どんなに嬉しいことかと思う。
 どうか健やかな、やさしい子に育って欲しい。二人で、慈しみ、慈しみ育てて欲しい。
 妻の嬉し涙、喜びをかみしめるわが子を祝福した。 ふと、30数年前のあの日、我が子を授かったときの喜びを思った。そしてまた一つ違った喜びに浸った。

 これからの息子家族の新しい幸せな前途を祈る。

咲き乱れるコスモス

2008-09-02 | 日々の生活
            【磐梯・コスモス(川桁方面より)】

秋がすみと言う言葉はないだろうが、
 夏の終わりの空気にかすむ秀峰・磐梯を望んだ。

走り書きの1分間スケッチをする。
「 咲き乱れるコスモス 
  秋
  色無き風に
  赤、ピンク、白のコスモス
  さわやかに 咲き乱れる。」

 山の際に広がる蕎麦畑には、しばしの暑い日差しにチョウやコアオハナムグリ、ハチ類が飛び交っていた。

 チョウ類は【ミドリヒョウモン メスグロヒョウモン イチモンジセセリ キタテハ ベニシジミ】などが、夏の終わりを惜しむように密を吸い、マユタテ、マイコアカネやノシメトンボが静かに羽を休めていた。また、畦に咲くクサネムの葉にさかんに産卵するキチョウを撮した。
 こうして本格的な秋が訪れる。 (2008.9.1)

イチモンジセセリ
 キタテハ

   キチョウの産卵

日記@BlogRanking

小さな秋を撮る

2008-09-01 | 昆虫
  明日から9月、久々の日差しに夏を惜しむようにミンミンゼミが鳴いている。
 夕方4時前、久しぶりの青空に誘われ、里山に秋を撮りに出かけた。いつものことながら、突然に思い立っての我が行動力には驚く。いつものフィールドを一回りし、夏から秋への夕暮れ時を楽しんだ。

 池のカンガレイに止まるアオイトトンボを接写していたら、まだ暑い夕日に、かなりの汗をかいた。でも、つるべ落としとまでは行かないが、急に自然のただ中で夕暮れのさびしさを感じた。
 枯れた枝にリスアカネがじっと動かない。乱れ咲くハギの花にオオカマキリが獲物をねらっていた。さっきまでハギのまわりを飛び交っていたツバメシジミやキチョウが休む準備を始め、じきに訪れる闇の気配が忍び寄った。一吹き、色無き風が涼しく吹いた。(2008.8.31)

 【アオイトトンボ】

 【リスアカネ♀?】

 【オオカマキリ】

 夕暮れの空は高くさわやかだった。ススキの穂が夕日に輝き、真白な蕎麦の花の向こうに磐梯が聳えていた。さあ、秋の虫たちとの出会いが始まる。